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自信のなさに挫けそうになるものの、年下君のそばにいてみようと思う
打ち上げ的にちょっとした人数で飲む機会があったので、年下君に幹事を任せたけれどギリギリまで全然やらずに焦る焦る…!
結局急いで候補を探して予約だけしてもらうことで、なんとかお店を押さえられた。
忙しい中がんばったね、とここでも少し過保護になる。
その飲み会はとてもよかった。
ご飯もお酒も美味しいしみんなで会話も弾んだし、「色んな人と話してみたい」という年下君の希望も叶えられ、実りある会になった。
ここには年下女子ちゃんもいて、席は近くだったけどまんべんなくみんなと喋っていたと思う。
そして、次の店へ。
他の知り合いとも合流して飲み直し始める。
私とはいまさら話すこともないのだろうけど、席が近くなる瞬間もあったから、その時は色々近況を聞いたりした。
色々教えてくれた。
おそらくこれは他の人には言っていない内容だな、と思うような結構なことも、気後れしないのかぺらぺら話してくれる。
私の話も全部拾ってくれるし相変わらず会話のテンポが心地よい。
でも、彼は私には一ミリも気を使わず、少々だるそうにしたり疲れを見せたりもする。
年下女子ちゃんの前では、結構頑張って明るく振る舞っている気すらする。
もう、態度でお気に入りなのがまるわかりだ。
結構、くる。
ダメージは少なくない。
結局ほとんどみんな終電で帰ってしまい、我々さんにんと知り合いもうひとりと、四人で残った。
若干無気力な時間帯があったが、みんなノリがいいのでいろんな話をして、あっという間に時間が過ぎた。
そのうちお店を出る時間になって、駅までゆっくり雑談しながら歩いた。
ここでも年下君は年下女子ちゃんの隣を歩くし、ああ、やっぱりお気に入りなんだなと。
そして、多分年下女子ちゃんもまんざらではない気がする。
なんだか疑心暗鬼になるけれど、気のせいだと思うようにしている。
さんにんでいられなくなるのはしんどいし。
さんにんだから、私は年下君と一緒にいられることもあるし。
(年下女子ちゃんとふたりでも私は遊ぶんだけれども)
そういえば、必ず年下ちゃんと一緒にいるときは改札まで見送りにくる年下君、今回は寄らずにすぐ帰っていったな。
よっぽど疲れたのだろう、お疲れ様…。
兎にも角にも、
私は相変わらず「飲みに連れて行ってくれて仕事も優しく面倒を見てくれる接しやすい先輩」でしかないのだろうけれど、
こうなったら年下女子ちゃんよりも誰よりもそばにいて、何かあれば相談にも乗って、「一番身近な存在」になってやろうと思う。
二人でいる時もみんなでいる時も、年下君は私の発言をすぐに拾って広げてくれて、もはや阿吽の呼吸で会話ができている。
「深く考えず反射で話している」と言うと年下君も同意してくれた。
周囲も「めちゃくちゃ仲が良いね」「釜石さんと年下君のコンビいいよね」と褒めてくれる。
そりゃあそうだ、ずっと一緒にいられるように、息が合うように、彼の性格を理解しながら寄り添って、でも何より私も楽しいからこそ、周囲も認めるコンビになれつつあるのだから。
ちなみに昨晩は終電やタクシーで帰る人々を横目に「じゃあ僕もここで」と流れで帰宅するムーブをかましていた年下君だが、
いつも「えー帰るの?」と止めていたところを「あ、うん」と返したら固まっていた。
当然のように止められると思ったのだろう。
一時停止して動き出した年下君は
なんと「…クソッ、釜石が絶対帰してくれねえ!」と悪態をついたではないか。
ああもう完全にジョーク枠の先輩じゃん!と思ってちょっと笑ってしまった。
いいよいいよ、君が心を許して軽口をたたきあう関係も私は大好きなんだよ。
この心地良さを失いたくない。
それが一番だと気づいた。
私がすこやかに楽しくいられるのは、年下君とたくさん話している時なのだ。
年下君が私を笑わせてくれて、私も年下君を笑わせて、「あれ私も僕も好き!」で盛り上がって、一緒にご飯を食べて(もちろん仕事もして)、思い出を増やしていきたいのだ。
年下君のことは大好き、それは揺るがない。
でも最近嫉妬からとにかくそばを離れたくなくて、何かにつけて一緒にいようとしてしまう。
「もし離れている時間に他の子といたら」と想像して怖くなるからだ。
それは不健全だと思う。
私にも年下君にもよろしくない。
会えない時は、自分を磨こう。
LINEも送れるし。
でも、なるべく一緒にいられるように努力は続ける。
一緒に過ごすためならなんでもする。
年下君と話している時間が大好きだ。
笑顔も困った顔もくたびれた顔もうっかり寝落ちした時の顔もコンディションが良くない時の顔も全部大好き。
というかもしも顔が変わってしまっても好きだ。
年下君がこのままの人柄でいてくれるなら。
いや、良いところばかりではなくてちょっと対応に困るような面ができたとしても、私は喜んで「違う一面が見られた」と受け入れるだろう。
毎日年下君に魅了されている。
ところが私は先輩な上に可愛げがないので、「それらしく」振る舞うことができない。
出会った当初のほうがまだ猫かぶって女っぽくしていた気がする、もう思い出せないけれど。
たとえ今はこちらを見ていなかったとしても、そばにいたい、と思える存在がいるだけで嬉しい。
やっぱり出会えて本当によかったな。
そばに、いさせてもらおう。
私はこれからも君を楽しませることに全力を注ぐよ。
先輩より。
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