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好きな人が隙だらけでモテなさそうなのか好きだ

年下君、どうやら視力が低いらしくコンタクトを常用しているそうだが、ごく稀にメガネ姿になる。

しかしそれは不本意らしく、「目が限界を迎えて仕方なく」メガネに切り替えているのだそうだ。

「目が小さく見えてしまいがち」なメガネの罠に陥るのが嫌だから、なるべくコンタクトを装着していたいとのこと。

確かに、年下君がメガネをかけるとなんだか目が小さく見える気がしなくもない。
生活感が増すからだろうか、陽から陰に転じたような変化も感じる。

だがそれが良い…!!

日頃から「明るくて社交的でキラキラしている年下君」として支持を得ている彼が、メガネをかけるとたちまち輝きを失う

否、私にとってはそれは輝きを増していることに等しい。

なぜなら私が、腹の底が見えない相手より溢るる親近感を圧倒的に好むからだ。

「かっこいいなあ」または「かわいいなあ、いい子だなあ」そした「でも近寄りがたいなあ…」
という相手が、
欠伸やくしゃみで表情を崩すとか、疲労で顔に翳りができるとか、いつも香水をつけているのに突然汗の匂いがしたりとか、「ああこの人も完璧じゃあないんだ、人間なんだ」と感じる瞬間が大好きで。

同時に「通常ならこういう一面ばかり表に出るときっと、モテなくなるのだろうな」という勝手な打算というか安心感を覚えたりもしてしまうのだ。

好きな人がとにかくモテないのが良い、私だけツボに入ればそれで良い、輝いていない瞬間こそが愛おしいし丸っと全部好いてしまう。

だから、年下君本人が乗り気でないメガネ姿とか顔に吹き出物が出来たとか、そういうのを見ると無性に嬉しくなってしまうのだ。

まあ、絶対に、お嫌でしょうけれども…。

そんなわけで、もはや年下君ならなんでもいちんでしょうね。今日も今日とて可愛くて仕方ありませんでした。

そして今日も上手な付かず離れずの距離感で働けたと思う。

今の仕事が片付いてしまったら、もうこんなに毎日一緒にはいられなくなるのだろうか。辛い。

労働であっても一緒にいたい。

そばで助けたいし守りたい。

そろそろ年下君の優秀さを周囲もわかってきたところだから、人気が出ちゃったりするのかなあ。

さあ、仕事もうひと頑張りしましょうね。

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