わざわざ立ち寄ってくれた年下君を見て「好かれたい」が激化してきた
仕事終わりに職場の仲良し数人で、カラオケで巷で人気の配信系恋愛リアリティーショーを見守る会を開催した。
結局年下君は忙しくて参加できず、「行けたら顔出します」になってしまったが、ウォッチパーティは大変に盛り上がった。
番組がひと段落したところで、「一気に観るのはもったいないから」と食事とトイレ休憩をはさむ。
ふと携帯を見ると年下君からLINEが来ており、「もう遅いのでやっぱり今日は帰ります」とメッセージが届いていた。
確かに、途中から来ても微妙だから帰ってもらった方がいいかもなあ…とも考えたが、
思いのほか食事が余ってしまったので、年下君に「帰りついでにちょっと食べにおいでよ」とお誘いしてみる。
すると数分後に年下君が現れた。
疲れていて帰りたかっただろうに、わざわざ来てくれたのだ。
「仕事落ち着いた?大変だった?」とたずねると「大変だった。なんか全部大変」と疲労困憊の様子。(疲れるとタメ口が多発するので)
とりあえず年下君をソファの真ん中に座らせ食事をよそい、私は端っこに座り直す。
隣同士になった年下君と年下女子ちゃんは、再生を再開した番組を見ながら、楽しそうにお互いを叩き合って笑ったりしている。
端っこの私は、誰にも頼まれていないのに、みんなに話を振ったりしながらなんとなく場を見守っている。
…年が近いと仲良くて楽しそうでいいな、
私も年下君と喋って元気チャージしたかったな…
(ほんと距離近いな…)
と煩悩全開なのをポーカーフェイスで隠しながら、気を取り直して番組をじっくり鑑賞した。
年下君は結局見ていない箇所が多かったので、鑑賞会は全然楽しめないはずだが、仲良しのいる空間で元気にご飯を食べながら、それなりに楽しそうに過ごしているようだった。
次第に盛り上がってきて、みんなで応援上映のような形式になり、思い思いの考察もまじえながら、大盛況のうちに鑑賞会は終了した。
帰り道、年下君に「疲れてるところ無理矢理呼び出してごめんね」と伝えると、
彼は「久々にリフレッシュできて楽しかったです!」と笑顔で答えてくれた。
ご飯もちゃんと食べていたし、少しずつ元気は出てきみたいだ。
最近多忙と体調不良とで、誰ともご飯に行けてなかったしね。
みんながいる場に来るの、好きだもんね。
それをわかっているからこそ、絶対に呼びたかったのだ。
だから楽しんでくれたみたいでよかった。
今日はあんまり長いこと絡めなかったので個人的にはめちゃくちゃ物足りないが、彼の笑顔が戻ってきたことは本当に嬉しい。
引き続きもっともっと笑顔を見せてほしいので、年下君が楽しんでくれそうなことをたくさんしたいなと思う。
しかし恋愛リアリティショーを観たせいだろうか、
「思っているだけ」では本当に何ひとつ伝わらないし気づいてもらえないし、もはや意味すらないのかもしれないなと実感してしまった。
もしも引かれてしまったらきっと怖くてすぐやめられるから、
これからはもう少しだけ、
「私はあなたのことをとても気に入っているし、常に味方でいますよ」
というのを態度や言葉の端々に滲ませてみようかと思っている。
(引かれたらすぐやめる、本当にそれは怖い)
ああ、年下君に好かれたいなあ。
純粋に。
それが今の夢だな。
今日も彼を見るたびに
「くたびれている顔も好きだなあ」とか
「ご飯を頬張っている時かわいいなあ」とか
「やっぱり笑っている時が最高に素敵だなあ」とか
たくさんの思いが溢れそうになった。
明日は彼に「ちょっと仕事見てください」と言われてるので、はりきって見てさしあげようと思います。
表向きは頼れる先輩でいたいし。
まだまだはりきるよ、私。
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