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物書きで自己分析をすることのススメ

短編小説を書くことが学生からの趣味で、2018年、応募した作品が佳作に選ばれました。

小説を読んでいて、その世界に入り込むことがありますが、書くのはそれ以上に世界に入り込むので、非常に気持ちが良いです。
ただ、書き手として世界に入り込むと、自分の考え方や感じ方が、そのまま文章として出るので、恥ずかしく感じることが必ずあると思います。
この通り、必然的に自分を見つめ返すことができるため、意図せず自己分析になることに気づき、就活の際はあえて短編小説を書いていました。

・実施背景
自己分析の際に、これまでの出来事とそのときの行動、行動理由を振り返ると思うのですが、私自身、ぱっと振り返ると、客観的に見て良い行動理由が思い浮かんでしまい、本当に自己分析できているのか疑問に思っていました。
そこで、自分の半生を小説風に書き起こしたところ、自分の良い部分も悪い部分も出てきて、本当に自己分析できているのかともやもやした気持ちが、すっきりしました。

・やり方
大きな出来事をお題として書いていきます。
例えば『バイト』だとしたら、面接を受ける前から書き始めます。
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大学の帰り道、いつも歩く自宅への道の風景が、今日は少し違った。
電灯の明かりしかない薄暗く寂しい道が、場違いにできた新しくできたBARの看板の傾向の明かりで、いきなりおしゃれになったように感じたのだった。
その明かりに見とれていると、アルバイト募集の張り紙を見つける。
店内を除くと、カクテルグラスが置かれたカウンター越しに、マスターとお客さんが笑顔で会話しているのが見えた。
その光景が、憧れの大人の世界とぴしゃりと重なり、その中に入りたいと思ったのが、この店で働き始めたきっかけであった。
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みたいな感じで書いていたと思います(笑)。

大切だと強く感じたのは、最初から書くこと(ここではバイトを始める前)です。
そうすることで、線で考えることができるのです(逆に、出来事で考えると、点で考えることになるので、客観的に見て良い行動理由が思い浮かんでしまうのだと感じました)。

・最後に
とはいえ、時間はかかるし、物書きが好きな自分だからこそ合っていた手法のように思います。
自己分析用途でなくても、物書きすることで、自分を見返すことができ、非常におもしろいので、是非やってみてください。

完全に余談ですが、下記、趣味として2018年に応募した短編小説です。
・11月応募
https://bookshorts.jp/hoppy_happy_award_20181110t
・12月応募(佳作)
https://bookshorts.jp/hoppy_happy_award_20181208k

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