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専業主婦はキャリアにならない?なくなった自信を取り戻していった話

笠井ゆかりさんの次のツイートを見て、私が専業主婦をして感じたことを書こうと思います。

2015年、親の介護と子育て、転勤など重なり専業主婦になりました。キャリアや人生プランにとても不安を覚えていました。

専業主婦=無職?

社会的に見て、そう思われてしまうのもわかります。実際に仕事はしていないわけですから。何歳から何でもできる!と頭では考えていたものの「本当かな?」「就職活動しても面接も受けられないかもしれない」「毎日同じ場所に出社して働けるのかな」など思っていたのも事実。私が専業主婦になったのは約5年前。そのときにまず考えたのは以下の3つです。

①専業主婦をひたすら楽しんでいる人を探そう
②目の前のことを楽しもう
③いつか働いたときのために、家事をてきぱきできるようになろう

3つめは結局あまりできていませんが、①②を意識したことで、それまで子どもの遊び環境を整えたくても手が回っていなかったのが、しっかり情報収集ができ面白い遊び環境を作れたと思っています。

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▲児童館みたいになったわが家。積み木だいすき。

退職するとき、憧れの上司の言葉

退職するときに、私の母と同世代ながら3人のお子さんを育てたうえでバリバリ働く憧れの方がいました。不安な気持ちをポロっとこぼしたところ、次のようなメッセージをいただきました。

焦らなくても仕事をやりたい気があれば、ちょっとスタートは切れますよ。私は三男が小学校に入学するまで待って、週3日のバイトから始めました。それからは細々でも辞めずに続けて来た感じ。子供達優先だったので。人生は作るもの、かな。
私は元々編集者希望だったので、まずは小さい出版社でパートから始めました。周りも協力的で。その後別の出版社に移ったけど、通勤に近い!が決め手。子供の成長に合わせて仕事量を増やしたけど、正社員は希望しなかったの。転職は偶然と縁かな。正社員になったのは三男が高校卒業したタイミング。てな訳で子供達優先で、仕事的には二の次だったけど後悔ナシよ。

ずっと働き続けてきたのかなと勝手ながら思っていたので驚きました。この言葉を胸に、今私が大切にしたいのは子どもたちとの時間だと考えながら専業主婦期間を過ごし始めます。

主婦期間から得たことを職務経歴書に書く

3番目の娘が赤ちゃんだった頃、「転勤族協会」のフェイスブックグループを偶然見かけて、キャリア相談会に参加したことがありました。このときに初めて職務経歴書を書きました。キャリアコンサルタントでもあり、転勤族協会を立ち上げた奥田美和さんからアドバイスをいただきました。

職務経歴書に書く自己PRに、専業主婦だとしても

「家族全員のスケジュールを把握することでタイムマネジメントを学んだ」「転勤が決まり数週間で引っ越しをこなしたことで適応力が鍛えられた」「PTA活動を通してコミュニケーション力を鍛えた」

など経験から得たものを書くと良いとアドバイスをもらい、なるほどなあと思いました。とはいっても、私はなかなか自堕落な性格なのでどこまでできていたかは自分ではよくわかりません。しかし、「主婦生活でどんなスキルが身についただろう」と頭の片隅に少しでも入れておくのは、ただなんとなく日々を過ごすよりも意識が変わるのを感じました。

コミュニケーション力を鍛えられた

それでも社会復帰はめちゃくちゃこわい!!と思っていました。しかし、ライターをし始めて、驚いたことにコミュニケーションを褒められることが何度かありました。

もともと接客業をしていたものの、コミュニケーションには苦手意識がありました。察するのは苦手。だからこそ細かく確認するなど自分なりに気を遣ってはいるのですが、基本自己中な性格なので不安があります。

専業主婦の間に様々なバックボーンの人とコミュニケーションをしたことで対応力のようなものが鍛えられたのかなと感じています。

地域の方との関わり、子どもを介してしか知らない「ママ友」とのコミュニケーション、そこから仲良くなっていく過程、長男の登校しぶりで先生やスクールカウンセラーさんと関わる、さらに次男の卒園式の謝恩会でママゴスペルを仕切る役割を担うなどしたのも貴重な経験でした。

スキルがあるのに自信がないひとが多い

また、息子たちの幼稚園で出会ったママたちの動画制作、イラスト、名簿作りなど、多彩なスキルを持っていることに驚きました。今の時代は社会人経験を経て専業主婦になっている方も多い。スキルはあるのに「私なんて‥」と自信のない方も。だからこそ、在宅ワークでママは低単価のお仕事を高いクオリティでやっている人も多い。私も「自分にできるのはこれしかない」とひたすら入力、みたいな仕事から始めましたが、先輩ライターさんやクライアントのおかげで、徐々に「このくらいできるスキルがあるんだ」と自信を取り戻してきました。

ママは狭い社会?いやいや、なかなかに多様な中でコミュニケーションをしていたのかもしれない、と振り返ると思います。

選べる社会になるといいな

「今は子育てに専念したい」
「シッターさんなど頼りながら仕事を続けたい」
「病気療養で離職する」
「一人暮らしの親をサポートするから時短したい」

働く人にはそれぞれの事情があります。ずっと毎日8〜10時間働き続けられる人の方が今は稀なのかもしれません。その人に合った働き方が選べるようになると良いなあと思います。そして、働いていなかった時間の中にも、その人に積み重なった経験があるのだろうなと思うのです。

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▲今日は長男次男と石垣島のカラオケへ行きました!!娘とお留守番していた夫から送られてきた写真。海辺で木登りしていたみたいです。


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