自分の強みはなかなか気づかない
参加している編集・ライター講座、あとわずかで最終回というところまできました。
私には、社会人になってからずっと考えていることがあります。
「強みを使って仕事がしたい、収入を得たい、生きたい」ということです。
強みとは、「自分がそれほど労力をかけなくても出来ること、そして褒められること」だと言います。だけど、自分はわりと無意識でできるだけに、自分だと気づきにくいとも。
10年以上前に「ストレングスファインダー」に出会い、診断をしました。自分の強みの方向性はわかったけど、それをどう生かせば良いのかはいまいち掴めないまま時が過ぎました。
ただ、自覚としてあったのは「国語は勉強しなくても点数が取れた」の一点のみ。国語といっても、選択問題ではなくてゴリゴリの論述問題。文章を読んで100文字とか200文字とか記述する。そんな問題を大学受験のときによく解いていました。
とはいえ、読書家でもないし、大学では遊んでばかり。自分の文章が特別うまいとも思わないし、読書感想文などで賞をとったこともありません。
「強み」の概念を知った10年前、ちょうど育休中だったので、「努力しなくても褒められる…国語?」と思い、「日本語検定」を受検してみたこともありました。(日本語検定は文法や敬語など、正しい日本語の使いこなし方を学べる検定なので、文法に苦手意識のあるライターさんに良いかも!)
本当は当時の仕事では英語が必要で、少し英会話にも通ったりしましたがまったくものにならず。
苦手なことに対して努力ができない自分にずっとコンプレックスがありました。
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ひょんなことから、専業主婦からライターを始めました。
なかなか自信が持てず、お金をいただいているのにもかかわらずプロと名乗るのがこわいなとずっと思っていました。
経験が浅いから……と、いつも予防線を貼っていたように思います。
スキルアップのために、いくつかの講座や個人の添削を受けたところ、思いがけず褒められたり評価されたりすることがありました。
でも、いかんせん仕事の文章を書くのは毎回非常に難産……。これは「無意識にできてほめられること」ではないのかもなあ…と思いはじめていました。
最近書いてて楽しいジャンルは、エンタメ関連です。レビューやコラムをよく書いていて、依頼ももらうようになりつつあります。
加えて、「これは強みかも?」と感じた出来事がありました。
編集ライター講座の中で、「とあるメディアのオリジナル特集企画と、特集内の記事最低3回分以上のタイトルをつける」という課題がありました。
いつも、「企画は苦手〜」「通ったら書かなきゃならなくなる〜(おい)」などと感じて、HSS型HSPにありがちな「アクセルとブレーキ全開」で、企画への苦手意識がありました。
でも今回の課題は、「書かなきゃいけない」のプレッシャーがなかったこともあり、驚くほどスルスルーっと書けました。1時間も掛からなかったと思います。これまで教育関連の取材をしたり著書を読んだりして知ったことを盛り込み、企画概要と7本分の記事タイトルを作成。
すると、今まで文章を書いたとき以上に褒められたんですよね。受講生100名以上の中から2名の優秀賞にも選んでいただけました。ただ企画を書いただけではなくて、媒体の特性を意識し、過去の記事を読み、その媒体に合わせた企画を立てる。それができていると。
私のストレングスファインダー1位は「適応性」です。「目標を立てずに流れに身を任せて生きる」みたいな強みなこともあって、ゼロイチで何かを生み出すよりも、既にあるものをざっと見渡してそこに合わせに行くのは多分それほど頑張らなくてもできるんだなあと感じました。
これはライターとして記事を書くときもそうで、媒体に合わせて書くのはあまり苦なくできるかもと実感がありました。
ひょっとすると、企画を立ててライターさんに書いてもらう編集者の方が合ってるのかなあ、なんて感じた出来事でした。
勝間和代さんの新刊『できないのは あなたのせいじゃない』の中でも、「自分が息を吸って吐くようにできてしまうことに対して、ほめてくれる職場へ転職すること」が、評価も収入も上がるとありました。
もともと、ライターや編集者にこだわりを持っていたわけではなく、色々試していく中で「あれ、これ強みかも?」と見えてきたように思います。いや、でもまだ雲をつかむような感覚なのですが……。
自分が息を吸って吐くようなことなのに褒められること。なんか子どもっぽいし、もっと苦手なことも頑張りなよと思う自分もいます。でもやっぱり、今書き方にまつわる本を読みまくったり講座に参加したり。唸りながら記事を書く。なんだかんだ続けているのは、認められている、求められているように思えるのが嬉しいからなのかも。これからも色々実験的に体験していきたいです。
いい年して自分探し恥ずかしい!とか思うけど、ストレングスファインダーに「自我」と「内省」があるから仕方ない。
サポートとても嬉しいです!!子どもたちとの体験や書籍など執筆に活かせる体験に使えればと思います。シェアやコメントもすごくすごく励みになります!