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自分というコンテンツ、について考える(近況日記)

札幌に越してきて5年、被写体を本格的に初めて半年と少し。過去最長の夏だった。
何せかんせ暑かった……。関西人も唸る暑さ。
ようやく気温も落ち着いて一番大好きな秋冬ファッションが出来るので私は小躍りしています。
レイヤードスタイルが捗るし、お洋服に合わせたメイクが汗でドロドロになっちゃうことも減る。

眠る前、朝起きた時、予定が決まった時、
服を選ぶのが楽しい。とても楽しい。
メイクをする利き手もなんだか喜んでいる気がする。それぐらいには嬉しい季節がやってきた。

シャツを下に重ねるのが大好きなので気温が嬉しい

30代に突入してから第二波の思春期が訪れたのか、
「人と被りたくないなあ」「私だ!って一瞬で分かるような服が着たいなあ」などという欲求が最高潮に爆発中。

とはいえ、全て自分の思い通りにする為にオーダーメイドを発注できるような財力はないので、人と同じアイテムを選んだとしても「自分」が出るような着こなしがしたい。

そんな組み合わせある??というようなものがとても好き。
日に日にファッションが余所行き用を押し退けて自分の好きで埋め尽くされていっている気がしてやまない。

トレンドは気になるけれど、結局自分の大好きな着方に落ち着いてしまう。


撮影: 鈴木 文隆 様

とりあえず柄か色か素材で韻を踏めばいけるだろう理論。
着たい服しか買わない、着たい服にしか目がいかない、無難が面白くない。

被写体として、ファッションスナップなどの御依頼を受けるにあたって、私にとって清楚系・女子アナ系は想像を絶する困難にぶち当たるだろうと思う。

そのような御依頼が来てしまった日にはもう、リクルートスーツで挑む他なしというくらいに無難な服がない。
私はタトゥーもあちこち入っているので、仮にスーツを着たとて足元が既に柄物なので最早打つ手がない。

歳もそこそこになってきた現在、将来をぼんやり考えることもある。
脳内は比較的枯れかけのお花畑なのだが、時たま現実的思考に引き戻されることがある。本来はそう在らねばならない気もするけれど。

タトゥーはまだまだ増える予定、なんなら総彫りぐらいまで埋めつくしたい。夢。
既に入っているタトゥーの面積を考えると今更まともな会社員になれる未来は全く見えないので、
最近は如何に「自分という名のコンテンツ」で在れるかという方向性で思考が進んでいる。

ポージングに関しても動きについてもっと学んだり、それを行えるような身体を作らなくてはという課題にぶつかるようになってきた。
27歳までは運動なんて無縁だった私にとって、バレリーナやダンサーは憧れそのもので、服と同じくやはり「自分といえば」のポーズや表現がしたい。

撮影 : kuni様

今のところ被写体を辞める予定はなく、可能な限り身体表現・視覚表現として末永く続けていきたいなと強く願っている。

そんな中で、如何に「自分」を確立して価値をアピールしていけるかという小さな悩み。
自分に価値だなんて無名のくせに非常に烏滸がましい悩みではあるのだが、価値が無いものでお金を頂くことは出来ない。

どこかで立ち止まってしまうと、被写体生命どころか息の根まで止まってしまうんじゃないかという焦りがあったりする。
だから常に試行錯誤と前進をやめたくないなと思う。
向いている方向が正しい前向きなのかはさておいて。

少し前まで自分が誰なのか本気で分からなくなったり、鏡を見ても自分の顔を自分としてハッキリと認識できない日があったり、自我が不安定で人が変わるように豹変したり、記憶がすっ飛んだり、名前がわからなくなったり、
そんな感じの日常を送っていた。

最近は少しずつ「これは本当にきっと自分が好きなものだ」という自我への自信が付いてきつつある。
何だそりゃって感じる人が大半だとは思うのですが、私にとって「自分が自分である」と認識できることはけっこう大きな飛躍なんです。
飛躍が小さすぎるけどさしずめ格ゲーの小ジャンくらいに思っていただけると幸い。

ファッション、ルックス、表現方法やその力に自分なりの付加価値やブランディングをしていけたらいいな。今後の目標。

ありがたい事にここは日本、こんな私でも現状一応は生きていけているので、環境に感謝しながら発見した自分を謳歌したいなと思う日々。


今年の冬はどんな服を着ようかな〜〜〜!


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