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人間力とは?

今回はとても曖昧な言葉「人間力」について解説していきたいと思います。

人間力という言葉みなさんも聞いたことありますよね?非常に曖昧な表現だなと思いました。ですのでこの人間力について再考してみたいです。

筆者は人間力とは、社会で生きていくための総合的な能力と考えました。やはり人間は他人と関わることが大事ですから。

元リクルート社フェローで教育改革実践家の藤原和博氏は、この人間力について「生きる力の三角形」として次のように表現しています。

出典:『藤原 和博. 10年後、君に仕事はあるのか?―――未来を生きるための「雇われる力」』ダイヤモンド社. Kindle 版.

藤原氏によると、人間の生きる力は情報処理力、情報編集力、基礎的人間力それぞれに分類されるそうです。

図からは基礎的人間力と情報処理力については理解できそうですが、この情報編集力ってなんだ?となると思うかもしれません。

一般的にこの情報編集力とは、問題解決能力などと表現されるものでもあります。次の段落では、人間の生きる力の中でもこの情報編集力に焦点を当てて解説してきます。

なぜ今情報編集力が大切なのか。

その理由とは、社会がどんどん成熟化しているからです。つまり正解がない、もしくは正解が一つとは限らない、ということです。

以前の日本の産業社会では大量生産・大量消費が推し進められていたので、現場ではより情報を速く正確に処理できる人材が求められていました。ですので身に付けるべき能力は、情報処理力だったのです。

しかし現在ではモノや情報が溢れ、社会が成熟してきました。正解のないことに対して情報を編集し仮説を立てながら、納得解を得ることが重要とされています。

また情報編集力の中身についてお話します。藤原先生の著書の中では、この能力はコミュニケーション、ロジカルシンキング、シュミレーション、ロールプレイ、プレゼンテーションの5つに分類されています。

つまり正解がないことって?

正解のないことといっても、実際イメージが湧きにくいですよね。具体例を考えてみましょう。

あなたがある飲食店のアルバイトとして働いていることとします。働いている店舗で、店長から売り上げを伸ばすにはどうしたらいいかな?と相談を受けました。

もちろん正解なんてありません。その際には事前の情報量とそれを編集する、つまりアウトプットすることで解決していきます。

アルバイトのメンバーと言葉を交わし、時には人とは違った意見も取り入れ議論に深みを出す。さらに店舗の売り上げに影響を与え得る外部要因等を推測し、来店するお客さんの立場になることも必要でしょう。最終的にチームのまとまった意見として、体やデザインや言葉を使って表現するのです。

これらは何気ないアルバイトの出来事かもしれませんが、5つの情報編集力がフル活用されています。

成熟社会で求められる人間力

いかがでしたでしょうか。人間が生きるための力は時代によって変遷します。

以前は情報を最速でインプットすること、つまり勉強ができることが重要視される傾向にありました。それが今では、情報編集力や問題解決能力と表現されるのです。

ただこの情報編集力というリテラシーの付け方は、学校でなかなか教えられるものではありません。一方で、今注目されているものとしてアクティブ・ラーニングという手法が存在します。

このアクティブ・ラーニングを実践すると、学生だけではなく社会人にとっても好影響があるとされています。次回以降その辺りについてお話していきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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