ゲタ代

今日は、大叔母から聞いた面白い話をしようと思う。

始めに面白いなんて言って大丈夫かと自分でも思ってるけど、凄く頭にズサァっと来た話なんだ。

大叔母は今年で80歳を迎える1942(昭和17)年生まれだ。


私は人の年齢を聞いたときに終戦のときに何歳だったのか、その人の親は何年生まれなのか考える癖がある。大叔母は3歳だった。生きていたのだ。あの、教科書で習う「玉音放送」の時間に。

「それで?」
と思うかもしれないが、私にとってはそれだけで感慨深い気持ちになる。


本題に入ろう…。


「下駄代」ときいて何を思い浮かべるだろうか。
下駄に対する補償というか、そいうことだから、常時下駄に何か起こすことが昔は会ったのか?!

正解は、


結婚までに取り付けた仲人の下駄に対するお金。

どういうことか
と言うと、昔は差別だったり身分や出身なんかが結婚には重要な情報だったから、そこがあまり良い条件を持っていない人はなかなかお嫁にもらわれない。

ということで、車もそんなに走ってない時代、仲人さんは紹介する娘をお嫁にもらってもらうために何回も何回もほかの部落やなんかに足を運ぶ。それが多ければ多いほどに下駄は擦り切れてゆく。

だから、そういった場合に「下駄代」なんてものを仲人さんに贈る文化があったらしい。


今みたいに写真や動画がすぐに手元に届く時代ではないから、


妄想

これは妄想を膨らませた想像のシーンだが、

親の仕事も出身地も申し分ない娘を紹介されたとする。
紹介されたお婿さん候補は帰ってゆく仲人さんの後ろ姿を見ながら、
「ゲッ、めっちゃすり減ってるやん、下駄」なんてみながらはちゃめちゃにぶさいくな娘の顔を思い浮かべたりして...とか想像した。


このままそんなことを考えもせずに知りもせず死んでゆくところだった。
あぶないあぶない。いろんなことを知って

私は私の人生を面白いものにしていきたい。



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