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結論を明らかにしていく

前回の記事では、「わかりやすさ」について書いてみた。
わかりやすさについては3つのポイントがあり、
①結論と根拠を対応させること
②範囲を明確にすること
③誰がみても同じ解釈となること
これらを意識することで、わかりやすく聞き手が理解できるものと述べた。

そのうち、結論と根拠を対応させるためには結論と根拠を紐付ける作業が必要となる。今回は、その具体的な手法について勉強したので共有しようと思う。


ロジックを組み立てる方法

ロジックを組み立てる方法は主に2つあるそう。
ボトムアップ型トップダウン型である。
ボトムアップ型は、先ずは論点を明確にし、事実を集めて結論を導く方法。一方トップダウン型は、一般的に言われる事象や理論を頼りに結論の仮説を描き、事実とつなぎ合わせる方法。では、具体的に述べていこうと思う。

①ボトムアップ型

ボトムアップ型は、主に仮説を描きにくい論点で使用することが多いそう。
方法は以下のとおり。

  1. 論点を明確にする

  2. 事実としての情報を集め、グルーピングする

  3. グルーピングした事実から、ポイントを抽出する

  4. 抽出したポイントから、結論を導く

  5. 導いた結論を論点の関係性を確認しつつ、「なぜ?」という問いかけで検証する

実際に、ボトムアップ型で事例を考えてみた。
1.の論点で、「岡山県内で外国人向けの飲食店事業に参入すべきか」というものを設定したとする。
論点が明確となったことから、次は情報を集めていく。集める情報とは、結論を証明するうえで客観的な材料として必要な事実となる。ただ、情報をすべて集めるのには限界があるという大前提で収集しなければならない。そのことを意識して、ある程度情報を集めたとしよう。
その次は、集めた情報からポイントを抽出する。「観光客の多くはアジア人が多いこと」、「岡山県内に住んでいる外国人は東南アジア人の割合が高いこと」、「岡山県内におけるアジア人向けの飲食店が少ないこと」、「国内では、アジア系料理の需要が高い」のがポイントとして抽出された。
その結果、「アジア人向けの飲食店事業に参入すべき」というような結論となった。
後は、「なぜ?」や「本当に?」という観点で検証すると繋がりができる。このように、今回は”観光客・住民・飲食店の数・国内需要”といった観点でポイントを絞ったが、事実を様々な面から見渡すことで強固なロジックを組み立てることができる。

②トップダウン型

次に、トップダウン型について述べる。主に「仮説」を検証するために行う方法。ちなみに「仮説」というのは「だいたいそうだろう、という結論」。
方法は以下のとおり。

  1. 論点を明確にする

  2. 一般論、これまでの経験則から仮説を導く

  3. 仮説を検証するために必要な枠組みを用意する

  4. 用意された枠組みごとに何が検証されるべきか、逆に反証される場合はどういう場合か、を明らかにしてから情報を集める

  5. 集められた情報で検証を行い、必要に応じて仮説を修正する

例えば、私が仕事で誤って誤発注をしたとする。その内容について、深掘りしていくことが主にトップダウン式である。常に「本当か?」という問いを繰り返すことで。論点と繋がりが明確される。ちなみに、集めた情報によっては仮説が変わることが大いにあるため、そのことを理解しながら活用する必要がある。

まとめ

私も論理立てて説明をすることは苦手だが、改めてボトムアップ型とトップダウン型を学んだことで、具体的なロジックを組む方法を理解することができた。職場や私生活でも活用してみたいと思う。

この記事を読んでくれた方で、私と同じようにロジックを組むのが苦手な人にも届けば良いなと思った。


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