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わかりやすさとは
前回の投稿では、「ロジカルシンキングを身につける方法」について書いてみた。結論、どんな相手にも「わかりやすい」と言ってもらえるために、行動を変えてみようということを述べた。でも、「わかりやすい」とは一体どういうことなのかということを考えてみた。
相手がイメージしやすいように
論理的な思考で会話を組み立てる人は、誰もがわかりやすい内容で話しをしてくれる。でもどうやっているのか。少し考えてみた。
以下の文章を例に挙げる。
夏場になると( ① )が売れる。
なぜなら( ② )からだ。
(①)には結論、(②)には根拠を入れる。
そうすると、
夏場になると(アイス)が売れる。
なぜなら(暑い)からだ。
というような文章ができあがった。
では実際に、ロジックな文章なのかさらに深掘りする。
①結論と根拠が対応しているか
夏場になると(アイス)が売れる。
なぜなら(暑い)からだ。
この文章は、繋がっている気がするがロジカルではないと思う。
なぜなら、文章を逆にしてみると、
暑いから、夏場にアイスが売れる。
文章を逆にすると、繋がっているようにみえるが、”売れる”という表現は具体的ではない。そのため、文章を修正してみると、
暑いから、夏場におけるアイスの売り上げが増加する。
少し、先程の文章と比較するとロジカルに近づいた気がしてきた。
このように、文章における結論と根拠を対応させることで、わかりやすくなる。
②範囲を明確にする
先程の文章では少しわかりやすくなったが、まだロジックではない気がする。それは、範囲が明確になっていないからだ。
以下が、改善した文章となる。
夏場は外気温が高く、その影響で人々の体温が上がるため、身体が冷たいものを欲するようになり、身体を冷やすことができるアイスの売り上げが増加する。
このように、範囲を明確にするとわかりやすくなったと思う。
③誰が見ても同じ解釈とする
先程の文章は、最初の文章と比較すると確かにわかりやすくなった。しかし、どんな人が読んでも同じ解釈になるだろうか。少し考えてみた。
夏場は外気温が高く、その影響で人々の体温が上がるため、身体が冷たいものを欲するようになり、身体を冷やすことができるアイスの売り上げが増加する。
太字にしたアイスは、明確なものだろうか。
人によっては、”氷”をイメージするかもしれないし、”アイスクリーム”をイメージするかもしれない。つまり、不明確である。
最終的には、次のような文章となった。
夏場は外気温が高く、その影響で人々の体温が上がるため、身体が冷たいものを欲するようになり、身体を冷やすことができるアイスクリームの売り上げが増加する。
このようにすれば、誰もがわかりやすい文章となる。
私も普段、ここまで丁寧に話していない気がするが、改めて意識する必要があると思った。
他者と目線を合わせる
普段の私は自分の思い込みで物事を話してしまう。また、その内容に対して当たり前だと思い込み、物事を進めてしまう。
そのため、勘違いが起きてしまい、不要な処理を行うこともしばしある。
つい聞き手側の相手が理解したものだと判断してしまうのが悪い癖だ。
自分にとっては当たり前なことであっても相手にとっては当たり前ではないということ。そのことを意識していなため、相手に上手く伝わらないのだ。
そのようなことを発生させないためにも、前提条件を確認することや、想像しやすいように具体的に述べること。
これを行うことで、他者(聞き手)との目線が一緒となる。
これらを意識することが、相手にとってわかりやすいものとなる。
さいごに
「わかりやすさ」について考えてみましたが、どうでしたか。
もしかすると、「わかりづらい」と感じている方もいるかもしれません。
読んでくれている人が少しでも「なるほど」と思ってくれると嬉しいです。
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