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26歳が考える「幸福」vol.1

幸福であるのは、たやすいことではない。自分自身の中に幸福をみつけるのは至難のわざであり、他の場所でみつけることなど不可能である。
シャンフォール「性格と逸話」

幸福について(光文社) ショーペンハウアー

幸福はたやすいことではないぐらい、誰だって想像がつく。
会社員で例を挙げるとするならば、決まった時間に決まった場所へ行き、決まった仕事をする一連の流れの中で、幸福を感じるだろうか。
もちろん、仕事で幸福を感じる場面もあるだろうが、おそらく毎日幸福を感じながら働いている人は少ない気がする。
むしろ、仕事で頑張った自分にご褒美を与え、ご褒美を通して幸福を感じる人の方が多いような気がする。

「幸福」とは何か。
正直よく分からないまま、26歳になってしまった。
このまま、「幸福」を分からないまま生きていくのもどうかと思い、他の人はどう考えているのかを知りたく書店へ向かい、本を探した。
参考になりそうな本が一冊あった。

この本は、アルトゥール・ショーペンハウアーというドイツの哲学者が書いた本。本を要約すると、人間が幸福になるために生きているという考えが間違っており、自分たちが置かれている環境は決して幸福な場所ではなく、人が味わう様々な出来事は「苦」が付きまとっていることから、人ができる限り心が穏やかに生きる方法が書かれている。

幸福に欠かせない「自分を知る」大切さ

幸福に欠かせないものが「自分は何者か」、つまり「自分を知る」とのこと。本の言葉を引用すると、

しかし幸福は、自己の能力を用いて引き起こされる楽しみが頻繁にくりかえされることにあり、楽しみを引き起こす能力が高尚な種類であればあるほど、楽しみ、ひいては幸福が大きいことはだれの目にも明らかであろう。

幸福について(光文社) ショーペンハウアー

とのこと。
自分自身を振返ると、人が喜ぶ姿を見ることが大好きな性格であるため、誰かの役に立つことで、相手が喜んでくれた際、自分にも幸福感が得られた瞬間は一層幸せに感じた。

つまり、自分の性格や自分の状態を知ることが幸福の第一歩なのだろう。他人の目を気にし、他人と比較をしてはいつまでも幸せを感じることができない。自分の状態や考えを知ってからの行動で得られることが先ずは幸せの第一歩なのかもしれない。
そんなことを考えている私もまだ幸福を分かっていないので、今後深掘りをしようと思う。


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