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これからの地域と経済を語ろう

講師の紹介

「森を核とした持続可能な社会づくり」・全国の高校生100人が森・海・川の「名手・名人」を訪ねて聞き書きし、発信する「聞き書き甲子園」の事業、企業を巻き込んだ森づくり「なりわい塾」などで、森林文化の教育、啓発に力を入れいている澁澤寿一氏。澁澤寿一先生の講義を受けました。

世界が180°変わった1960~1965年

1960年~1965年の日本での出来事、日本が世界の経済大国に成長した時期。
高度経済成長により、日本は世界第2位の経済大国になった時期です。
1960年代までの日本では、生きる=仕事、
1960年以降お金を稼ぐ=仕事に変化した時代。

エコロジカルフットプリントから分かること

上の記事は、エコロジカルフットプリントについて。
エコロジカル・フットプリント(Ecological footpront)とは、人間生活がどれほど自然環境に依存しているのかを伝える指標のこと。地球の足形とも言われています。ちなみにエコロジカルフットプリントより、地球上のすべての人類が日本人と同じ暮らしをしたら2.9個地球が必要だそうです。SDGsで言われている持続可能な環境を作り出すにはエコロジカルフットプリントが1.0以下にしなければなりません。エコロジカルフットプリントを1.0以下にすべく、地球全体でSDGsに取り組まないといけない状況に来ています。

「もっともっと」が作り出したこの世界

世界に共通する話題ですがあえて、日本ではと書きます。
今日の日本では、人々の心の中の「もっともっと」を追求した結果、今の生活があります。今の私たちの生活は地球全体で考えると、豊かだと私は思います。先進国の幸せの形は「消費」である欲望だと澁澤先生は言っていました。確かに、私たちは消費をすることで欲求を満たしている気がします。消費している裏には、様々な事情があります。私たちが気づいていないだけで、環境を破壊していたり、苦しんでいる人を増やしていたりなどあるそうです。一方で、消費をすることで、雇用を生んで、貧しい国(言い方は悪いが)の子どもたちが、勉強できている状況もあります。一概に、消費は悪いとは言えません。ただ、従来の仕組みを続けていくとどうなると思うか。
私たちは考えないといけない状況にきてると思いました。

幸せを考える

先進国の幸せの形は「消費」という欲望である。

澁澤先生はこの言葉と同時に、

「もっともっと」に代わるもの。循環共生圏の視点から、「非経済的価値」が大切とも言っていました。

日本では、古来から人と人が支え合って今を作っています。
稲作を例にすると、日本には棚田があります。棚田を想像すると最上部の人が稲作をしないと最下部へ水が届かないため、他の人は稲作をすることができません。つまり、誰かが稲作をやめると、稲作で生計を立てている農民が生きていくことができない状況でした。
生きるためには人と関わっていかなければなりません。
農民だと、水の管理をみんなでしないといけません。水の管理をするには、仲良く地域の人と付き合っていかなければなりません。だから寄り合いがあったそうです。
日本人は自分たちに必要なエネルギーを自分たちで補っていました。
消費という欲求ではなく、助け合いという非経済的価値で心を満たしていました。

私たちがすべきこと

資本経済を追求した結果、限界が近づいているそうです。
限界が近づいているとなると、私たちの暮らしや生き方を見つめ直さなければならない気がします。
外部を頼って経済を循環していた今までの暮らしだけでなく、地域内での経済循環システムを考えなければいけません。
それと同時に、個から共へ変えていく仕組みを考えなければ、経済循環システムを構築できない気がします。

「DoよりBeが大切」

と、澁澤先生は言っていました。
お互いが持つ弱みを許容することがこれからの時代には必要。
私は、人の弱みを100%許容できる自信はまだありません。だからこそ多様性を知り、理解はできないにしろ知るところからスタートします。
働き方も大切ですが、弱みを許容する観点から様々な人と関わっていきたい。それと同時に地域に関わり、これからの未来を自分なりに考え作っていきたい。この講義をきっかけに地域と経済というものさらに知っていきたいと感じました。

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