見出し画像

「拠り所」

私は、25歳の何者でもない人間である。
普段は会社員として、会社という組織に属している。

ある日、会社で先輩にこう言われた。
「もし、会社を辞めたらあなたは何者ですか。」
この言葉は、深く私の心に刺さった。

私という人間

会社を辞めると、私は一体どこに属すのだろうか
あるいは、自分で居場所を作るのだろうか。
今の私には、自分が作った団体もあるが、果たして会社を辞める時には、私は私が作った場所にいるのだろうか。
私は、会社を辞めると一体何者でいるのだろうか。
こんなことを仕事で考えさせられた。

私に秀でたものは何もない。
私に強みはあるのだろうか。

社会

社会では、会社という組織から外れた人のうち、途端に孤独を感じる人もいるそう。例え、会社の中では役職に就いていたとしても。
ニュースでも、それまでのキャリアから外れた人が孤独となっている状況が社会問題としてたびたび取り上げられている。
これは、その人たちだけの問題ではなく、一つの環境でしか居場所のないすべての人たちが直面する問題である。

心の拠り所

色々なところで心の拠り所を持っている人は、精神的に安定していると一般的に言われている。心の拠り所が複数存在することで、精神的に安定するのだろう。
例えば、会社と家庭とコミュニティーの3つの居場所があったとしよう。
会社でストレスを感じることが何かあったとしても、家庭やコミュニティーでストレスを軽減することができる。会社以外の拠り所があることで、心の疲れもとれるのだ。
では、会社以外での拠り所が無い人はどうだろうか。
会社以外の拠り所が無いため、会社を自分の拠り所にする。ある程度の立場であれば、ストレスを感じないような環境にすることは可能だろうが、全員が全員できることではない。結局、我慢をしてしまい、唯一の拠り所が、居心地が悪くなる悪循環に陥るのだ。

必要な拠り所

大切なのは、場所でも人でも何でも良いから、複数の拠り所を見つけるべきだと思う。拠り所があることで、心のバランスを保つことがはもちろんのこと、万が一何かあったとしても、再転換出来る可能性を秘めていると思う。
たとえば、会社と農作業コミュニティーとがあったとしよう。会社で働くことが出来なくなったとしても、農作業コミュニティーで新たな仕事を発見出来るかもしれない。
だから、何か備えとしても複数のコミュニティーを持つ方が良いと思う。

まとめ

遅くは無いが、何があっても動じない自分を作る一つとしても、自分が何者でも無い状態だったとしても、拠り所があると、それらを回避することができる。ちなみに、私に質問してきた会社の先輩も「拠り所」の重要性を言っていた。どんな拠り所でも、自分という人間を表現できさえすれば。
不確実な世界だからこそ、「拠り所」は重要なのかもしれない。

サポートいただいた分は誰かが笑顔になれるようなものに使わせて頂きます。それをまた、noteに書いてみなさんにお裾分けできればいいなって思ってます。読んでくださってありがとうございます。