【詩】 空と夕陽
空っぽだと
気づいた時には
驚いたし
あとからかなしく
なってしまって
あれも幻
これも幻
なんだかぜんぶ
過ぎていくじゃん
なんて思って
見上げた空は
上にあるって
思わなかった
自分は空の中にいて
広がっていく
みたいだった
高台へ登り
睨みつけた夕陽は
なんも言わずに
傾いて
そのゆっくりが
優しかったな
ああ
僕は景色を
間違えて眺めていた
僕が空っぽだと
わかった時に
景色はずっと
美しいのだと
思えた
間違えていたのは
僕のほうだった
進んでいく夜空は
そのまま僕の感情だった
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