つるみ ゆうこう

90年生、神奈川の書店員6年目。詩・短歌・作詞作曲などの創作活動をしています。よろしく…

つるみ ゆうこう

90年生、神奈川の書店員6年目。詩・短歌・作詞作曲などの創作活動をしています。よろしくお願いします。

マガジン

最近の記事

青い春

「青い春」 作詞作曲・歌:つるみ ゆうこう もう悲しい思いはしたくない あなた 隣で聴いていて くれたから歌を歌えていた 私が歌いたい歌は いつもあなたへのラブソング あなた いない今では どんな歌も響かない あの時あなたを側で感じ取りながら 愛についての音楽の話をしたね あなたにさよならを言ったのは そうだ私の方でした あなたのしあわせを思うほど 私は怖くなって 逃げ出す私をさみしそうな目で 見つめてるあなたを 「ありがとう」なんて言葉で 切り離した青い春 いつかの青い春

    • 【詩】帰り道

      なにも変わらない 毎日の通勤電車 今日乗る電車は 最寄駅行き その先の景色を 僕は知らない 電車を待っている間 昨日のことを思い出す 電車を待っている間 一年前を思い出す 電車を待っている間 十年前を思い出す 漠然と遠くへ行きたいと 思っていたはずなのに たくさんの電車に乗ったのに 僕はどこへも 行けなかったな きっとまた ここに帰ってくる そう思うと どこへ行けばいいのか わかんなくなった 行きたい場所が わかんなくなった だけど帰り道 ふと思う 行って帰って

      • 相槌

        「相槌」 作詞作曲・歌 つるみ ゆうこう 落ち着くところへちゃんと落ち着いていく あんましうまくはいかなかった後で 上も下も 前も後ろも 右も左も ありそうでないようなところへ 僕の夢は君のヒーロー 君が泣いたら側で笑おう 足りないものは僕が埋める 余ってるものは僕が全部もらう 君がとめどなくたのしそうにするお喋り 相槌を打って 僕は君と一つ

        • 【詩】 朝と私

          遠くから聞こえる鳥の声が 胸の扉を叩き 朝と私を繋いでくれる 昨日書いたLINE 投稿したSNS 昨日僕が記述した1ページは 今日を幸せにしているのだろうか 言葉が連れてくる未来 書くことで生まれた生活に 囚われている 朝、昨日の言葉を読むまでは 自由でいられる気がして 深く目を瞑る ふいに問いかける 僕の言葉は なんなのだろうか どうして僕は 僕なのだろうか 朝に促されて 探る記憶 目の奥のスクリーンに 霧がかかる 眠い目をこすり そしてまた 次の言葉を 記

        マガジン

        • 5本
        • 4本

        記事

          くそダサいラブソング

          「くそダサいラブソング」 作詞作曲・歌:つるみゆうこう 君は僕のことを愛しているかな 溶けそうになる消えそうになる 君がこんなに好きだから 君は僕のことを愛しているかな 不安な夜も寂しい夜も 僕は超えていく 僕は君に好かれていたいと思うので 僕自身をもっと愛してあげなくちゃダメだな 僕は君をほんとうに愛しているので 君以外のなにかもちゃんと頑張るよ 何年も前 君と出会い 恋に落ちたような気がする 君の香り 君の瞳 なぜか全てを知っているの 君と出会い 恋に落ちる それは偶然なんかじゃない ちゃんと君を見つけ出したよ くそダサいラブソングを送ろう

          くそダサいラブソング

          くそダサいラブソング

          【詩】Re:夏

          今できることを 掴むために 大事なことといえば 大きく息をすること 瞳を閉じてみれば 悔しかった日々は 上澄みの部分でした 奥には欲動があった あなたの好きなものたちが 私を変えて行きました 私の変わらないものは いつもあなたでした 春に君と会って 夏には少し仲良くなって 秋には距離が開いて 冬の間は全然会えない 春に君に会って 久しぶりじゃんなんて喋って 夏が来る 夏が来る また夏が来る 昨日さえ遥か彼方 前に進んで生きて来ました また新しい今日が 上書きされて行

          【詩】 空と夕陽

          空っぽだと 気づいた時には 驚いたし あとからかなしく なってしまって あれも幻 これも幻 なんだかぜんぶ 過ぎていくじゃん なんて思って 見上げた空は 上にあるって 思わなかった 自分は空の中にいて 広がっていく みたいだった 高台へ登り 睨みつけた夕陽は なんも言わずに 傾いて そのゆっくりが 優しかったな ああ 僕は景色を 間違えて眺めていた 僕が空っぽだと わかった時に 景色はずっと 美しいのだと 思えた 間違えていたのは 僕のほうだった 進んでいく夜空は

          【詩】 空と夕陽

          本屋と公園

          「本屋と公園」 作詞作曲・歌:つるみ ゆうこう どんな言葉を君にあげれるかな? 本を読んで考える かき集めたいくつかの名言が ふとした時間に蘇る 「想いを受け止める」ってなんなのかな? 言葉の奥のイメージを探る 一体僕は何を知りたいのかな 僕の「埋まらない」は救われるのかな? 曖昧な気持ちをぶら下げて 似たような何かがあるかもと 行きつけの本屋に足を運び 友達を探すように書棚を見る どんな言葉を君は好きなのかな 君の「埋まらない」はどんななのかな 君を知りたいと思うほどわからなくなる 君をわかりたくてまた本を読む どんな言葉を今、欲しいのかな? 本を読んで考える どうしてもめくれない1ページに 出会った瞬間に本を閉じる 曖昧な気持ちをぶら下げて 見つけた言葉を握りしめて 行きつけのいつもの公園で 友達と話すように思いを馳せる

          【詩】線香花火

          吐き出した言葉 昨日の記憶 明日のイメージ 止まる足 ため息 何もない日 イヤフォンで 蓋をした街 待ち合わせ 路上のシンガー 酔っ払い 未読スルー 聞けなかった気持ち 話す前は 近しいと 思っていても 話すほど 遠くへいると わかったり した時に知る さみしさを 煩わしさを 振り払う ことができずに 眠る前 布団の中で 思い出す あなたの声の ちょっとした 震えと 微笑みと 戸惑いが 胸に刺さって 線香花火