「4月」へ思うことは。
突然にやってきた。
まだかまだかと待ちわびてはいたが、なかなか来ない。
正確には、一度は来ていたのだけれど
気分が変わったのか引っ込んでしまった。
あれあれ。
もう一度来てほしいなと思っていたら。
突然、再び、来てくれた4月の頭。
春は突然に訪れる。
花々も慌てて一気に咲きはじめたような、
街が一気に彩ったような感じがする。
昨日なんて25℃やって。春、っていうか。(みなまでは言わない)
卒園式を無事に終えてからの春休み。
お墓参りに行っていた。
父のお墓はある島にあり、陸路からの航路で向かう。
陸路のみ、でも行けるが、道路の混雑具合や船の出発時間次第で所要時間が大幅に変わる。
移動に軽く半日はかかるためどこかで一泊する必要があり、お墓参りとなると天候も重要であるため、子供を連れて行くことを考えるとなかなか気軽には行けない。
そのためお盆や命日などにはこだわらず、行けるときに行く、というスタンスである。
今回久しぶりに、ちゃんと天気の良い日に行くことができた。
小さな山の上にあるお墓は、いまや子供たちも余裕で登ることができるようになり、キャッキャと楽しそうにしている。
山頂に着くと落ち着いた海がキラキラとしているのが見える。
とても気持ちの良い場所だ。ここに来るたび、忘れていた何かを思い出しそうな気分になる。。。
「ままー、トイレ行きたい」
はっ。今?
山の上でやわらかい風を浴びながら気持ちよくなっていると、次男に現実に引き戻される。
トイレ、は、山の麓。
夫は、というとわたしの祖父と話し込んでいる。
うん、仕方ないか。下りますか。
「間に合う?急げっ!急げっ!」
手を繋いで山を下る。
急な階段があるからだ。
ふう、とスッキリした次男を連れて、再び山頂へ。
山の2往復、小さい山とはいえまあまあキツイ。
お墓参りを無事に終えた。
「4月」っていう字面がなんか好きで
これにドキドキそわそわが全て含まれている気がしてしまう。新しい毎日。新鮮な時間。スタート。春。若草色。
「4月」生まれの人も好き。
わたしの頭に浮かぶ4月生まれの3人は、みな人望の厚い素敵な女性たちだ。「自分」をちゃんと持っている。
なんか、素敵なんよね。
もちろん全月に好き要素はあるのだけれども。
しかしそんなことが言えるようになったのは社会人になってからで、学生の頃は「4月」に緊張していた。
人見知り。気を使うのに早速遠足とかあるし。
4、5月の遠足が苦手なので、すべて秋頃にしてほしいといつも思っていた気がする。
そんな母の元に産まれた子供たちも新年度。
次男は先日入学式を終えて、今日から通常登校スタート。
わたしは今年度小学校の役員なので、一週間、朝の登校班の同行をすることになっている。
次男は朝から緊張気味でそわそわしていて、間違えて長男のランドセルを背負う始末。
さらには学校へ到着すると人で溢れた靴箱に圧倒されていたが
彷徨っていた隣のクラスの1年生を発見したわたしが「○組の靴箱こっちにあるよー」と案内していたら、
「〇〇(次男)一人でいける!」と先に一人で教室の方向へずんずん向かっていた。
手を繋いで山の2往復をしたあのときから一週間ほどしか経っていないが
がんばって新生活に立ち向かおうとしている姿が
とてもとても頼もしく思えた。
「4月」はみんなよく頑張っているよな。
小さい子たちから、大きな大人まで。
毎日労ってあげようかな。
今日の下校、通学路の途中まで迎えに行ったら
なんだかいつもよりオラオラしていたのも
きっと頑張った証なのだろう。(おもろい)
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