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【子どもとの持続可能な暮らしを考える】~環境編~Ⅲ

~僕たちにできることを考える~

環境問題に対して僕たちにできることって何だろう?

個人で出来ることには限界がある。

確かに、環境問題は国単位で同じ方向を向いて取り組んでいかないといけない問題だと思います。
ただ、自分が変わっても何も変わらないよね。
って考えは捨てるべきです。

環境問題で世界的に取り上げられたグレタ・トゥーンベリさん。
この少女の訴えは環境問題に対する世界各国の考え方を大きく変えました。
どこかの国の環境大臣でもなく、環境の専門家でもない一人の少女の言葉が
なぜ世界を動かせたのか?

彼女の言葉はめちゃくちゃリアルだし、重いんです。

彼女は環境問題に初めて触れたとき、言葉を失い、泣き続け、摂食障害、うつ、アスペルガー症候群、、、様々な精神疾患を患うほど思い詰めてしまったそうです。
大人たちが環境問題を加速させ、子どもたちが代償を負い苦しむ。
そして大人たちは環境問題に気付いていながら上辺だけの対策を並べて現実は年々悪化している。。。この現実に泣きながら、怒りながら世界に現実を訴えたのがグレタさんです。

彼女の訴えを目にして多くの大人が環境問題について意識するようになったし、未来の地球を守るために何ができるか?について個人単位で考え始めるきっかけになったと思います。

親世代の僕たちがしてきたことで、子どもたちが泣きながら訴えている。
この状況で、自分一人が環境に良いことをしようと思っても何も変わらないよ!なんて、言えますか??

あえて被害者・加害者という書き方をしますが、
僕たちは被害者の子どもたちから見たら間違いなく加害者です。
子ども達の未来を脅かしているという大きな罪に早く気付くべきなんです。

じゃあ、具体的に僕たち大人が何をすればいいのか?
節電・節水、4R(リサイクル、リユース、リデュース、リヒューズ)の心がけ、ごみの分別、クールビズ・ウォームビズ、CO₂排出の少ない交通手段の選択等々個人でも意識すれば出来ることってたくさんあります。

そして、個人的に一番大切なことは
これらを実践しただけで終わらず、環境問題に対して声を上げていくことだと思ってます。
問題意識を広めていくことで、個人の意見が民意となり、国そして世界の考えを前進させ、子ども達が住みやすい未来をつくることにつながっていきます。

前々回の記事でも書きましたが、日本は環境推進国であるがゆえに環境に対する個人個人の問題意識が低いという特徴があると感じています。

反対に、今まで環境面で課題のあった国々の方が環境問題に対する意見が個人レベルでも活発に行われていて、例えばカーボンニュートラルを達成するためのプラン等、ある程度具体性があります。

そんな中、日本でもカーボンニュートラルの宣言が行われました。

ただ、、、
宣言を行うことはもちろんいいことなのですが、宣言を行った時期がアメリカ大統領交代を見据えた政治的意味合いが強く、実現の具体性に欠けるという印象が強く残りました。
(環境意識の低いトランプ元大統領⇒バイデン大統領へ交代のタイミングでの宣言でした)

例えば、日本の発電方法は7~8割ほど化石燃料に頼っています。
ほとんどをCO₂が発生する発電方法に頼っている中で、カーボンニュートラルを達成するためのエネルギー政策に対し、本当に達成できるの??という疑問や矛盾を指摘する声がもっと高まってこないとダメだと思います。


政治家はあくまで国民の代表なので、国民の声が一定数あると安易に無視できないし、そのレベルまで国民が上げていかないといけないと思っています。だからこそ、1人1人が声を上げることは大切です。

もう一つ具体例を挙げると、レジ袋有料化。
最近、僕たちの暮らしに影響を与えた環境への取り組みです。


海洋プラスチックや燃焼時にCO₂が発生する等、プラスチックごみ対策で行われている取り組みです。

この取り組みに対し、レジ袋なんてプラスチックごみのほんの一部!無償化に戻せ!!
という声もあります。
確かにレジ袋が占めるプラスチックごみの割合はごく一部です。

でも、この取り組みは一人一人が生活の中で触れるプラスチックに対して規制をかけることで、環境に対する問題意識を持ってほしいという目的があると感じています。

この目的に気付き、プラスチックごみの問題について考えるようになり、声を上げる人が増えてくれば、組織や企業単位でのプラスチックごみに対する考え方を変えられるかもしれない。

1人1人の声なんてちっぽけって思うかもしれないけど、世界を動かすのは常に革新的な声です。グレタさんもその一人でしたよね。

そして、もう一つ大切なことは子どもと一緒に環境問題について考えることです。


出来れば、親が子どもに環境問題について教えて、どうすれば住みやすい世界になるかな?
一緒に考える。小さなことでも実践して親子で取り組むことが大切だと思います。

ただ、親が環境について問題意識を持たなくても子どもは間違いなく一定の問題意識を持つようになると思います。
今の子どもたちは親世代と違って、環境に対して学校で教育を受けるということを理解しておかなければなりません。

文部科学省の小学校~高等学校の学習指導要領を見ると持続可能な〇〇というワードが教科を問わず至るとこに出てきます。教育に環境配慮等、持続可能な社会にしていくという考えが強く反映されているのだと思います。
参考に、URL添付しますので、ぜひ見てください。

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shisetu/013/003/shiryo/attach/1299713.htm

持続可能とはsustainable(サステナブル)と英訳されます。
さらに、持続可能に開発目標を加えた持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)を略してSDGsと呼ばれています。最近よく聞く言葉ですよね!


SDGsとは2030年までに持続可能でより良い世界を目指す国際目標であり、地球上の誰一人取り残さないことを誓っています。そしてSDGsには環境に対する目標も多く含まれています。

実際にSDGsに関連する授業ってかなり行われているそうですね!
我が家は子どもが未就学児のため、まだ実感はないですが、小学生高学年以降のお子様がいる家庭であれば子どもがSDGsや環境についてお子様が学んでいる姿を目にしたことがあるかもしれません。

これから教育を受ける子供たちは問題意識を身近に感じ、学ぶ時代になります。
親として子どもと同じ視点で物事を捉えて考えるためにも、親世代の環境問題に対する学習が必ず必要になってきます。

そして、子どもが大人になっていくにつれて環境配慮の考えが一本の柱となり、就職など人生の分岐点で進路を決める決め手の一つとして、環境が重視されるケースが圧倒的に増えると思っています。

価値観や考え方は時代が進むにつれアップデートされていきます。
時代が過ぎてもアップデートされず、古い価値観が正しいと決めつけていると、世代間に考え方のギャップが生じます。このギャップが生じてしまうとお互いに相手の考え方に賛同できず、対立を招きかねません。

子どもと一緒に環境問題について考えることは、子どもと同じ視点で考えたアドバイスができるようになり、自分の考えを時代に合わせアップデートできる。子どものためにも、自分自身のためにも大切な考え方だと思っています。

最後に、環境問題に対して自分ができることをまとめると、
子どもと同じ視点に立ち、学び、行動すること。
特に行動に移すことが何より大事だと思います。


長々と書きましたが、【子どもとの持続可能な暮らしを考える】〜環境編〜は以上となります。
お付き合いいただきありがとうございました😊

環境と向き合うのは本当に難しい問題だと思います。
自分に見返りがあることであれば、大勢の人が動くと思います。
だけど、個人レベルでの環境問題への取り組みは見返りが薄い未来への投資とも取れます。
多少不便があっても僕たちが生きてる間は環境問題でめちゃくちゃ苦しむってことはなさそうですもんね。

だけど、子どもは?孫は?僕の人生が終われば、逃げ切れればそれで終わりでいいのか?
子どもの首をゆっくり締め続けてる。その手を緩める方法を親として探し続けていきたい。

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