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「ハリー・ポッターと死の秘宝part2」公開10年目の真実

 大仰なタイトルですいません、釣りです。単純に私が今年に入るまで知らなかっただけです。たぶんファンの間では有名な話しなんじゃねえかと思います。私も「ハリー・ポッター」結構好きだったんですけどね。ダンブルドアのフルネームとかルーナのお父さんの名前とか今でもパッと言えるくらいには。
 去年末くらいにNetflixに来たじゃないですか。シリーズ全作。したらなんか、やっぱ観るじゃないですか。DVD全部持ってるけども。こういうきっかけがないと観返さないんで。
 それでね、当時からマジで疑問だったんですけど。改めて観てもやっぱおかしいんですよ。何って「ドラコ・マルフォイの扱い」ですよね。これね、ほんと決定的な欠陥なんです。あのシリーズにおいて。
 丁寧めに説明しますけど。ドラコ・マルフォイってのは『謎のプリンス』『死の秘宝part1』『死の秘宝part2』と3作に渡ってしっかりと「更正するフラグ」が描写されてるんですよ。それまでただの同級生のいじめっ子でしかなかったガキが
・父親が逮捕され、死喰い人見習いにさせられる
・ダンブルドア殺害命令で動揺&やつれる
・丸腰のダンブルドアを前にして泣く寸前
・ホグワーツの設備破壊に複雑な表情
・ハリー見て「誰かわからない」発言
これは彼が善人ではないにしろ死喰い人レベルの悪人ではないよってことを「わざわざ描いてる」シーンたちなんですよ。こっちは分かってるんですよ。ドラコがただの高慢ちきなガキだってことくらい。さらに言うとその高慢ちきな価値観も砕かれてんですよね。それをわざわざ観せてんですね。
 で、最終フラグが立ちますね。「ハリーがドラコの命を助ける。」これはね、彼が更正するにあたって非常に大きなきっかけですね。それは本人にとっても観客にとってもそうです。「あんなに嫌がらせした挙げ句死喰い人になろうとする自分すら助けようと言うのか…」っていうのは非常に説得力のあるきっかけです。観てるこっちも「アレは背中押されるよな」と納得できます。
 で、問題のシーンですね。ハリー殺害後のヴォルデモートがホグワーツに降伏を要求した時です。ドラコはだいぶ迷った末に結局ヴォルデモート側に行くんですよ。はいここ。ここマジで意味不明!!!当時初めて見た時から今までずっと違和感。これね。ドラコがただじっとお父さんたちの呼び掛け無視するだけでも相当グッと来たはずなんです。積極的に抵抗する勇気はないけど「僕はもうあんたらにはついてけない」意思は見せる。そんくらいの改心はあってもいいはずですよ。ていうかその為のフラグだろうがよ。今までただ従ってきた父上に反抗するって意味でも良さそうだし。
 それなのに。何故か。あっさりと闇の陣営へ。迷った末なのがさらに意味不明。何のために迷ったんだよ。よぎったんだろ?助けてくれたハリーと目の前で死んだダンブルドアの顔がよォ!!!

 ってね。改めて思いました。やっぱ。『謎のプリンス』から結構一気に観たんで余計にね。でね、どうにもおかしいと思ったんで今さら調べたんですよ。そうしたらばね。やっぱり。やっぱりありましたね。カットされたシーン。衝撃ですよ。ドラコが闇の陣営に戻り、ネビルが激アツ演説をかました直後のシーン。ハリーが死んだフリやめるとこですね。


 グリフィンドールの剣を引き抜くネビル。それを契機にハグリッドの腕の中から動き出すハリー。その刹那!父のもとから走り出すドラコ!!「ポッター!」と一声あげハリーに杖を投げ渡す!



どこの。
バカが。
カットしたんだ。

え?おい。撮ってんじゃねえかやっぱり。そりゃそうだよ。あんだけ丁寧にドラコの変遷を描いといて「やっぱただのゴミクズでした♪」じゃマジでおかしいもんな?
 これみんな知ってたんですか?僕が知ったの2023年ですよ。公開から10年以上経ってやっと、「やっぱりドラコ改心案あったか」って。余計に意味不明さは増したけどね。それカットするか?映画館で観れたらシリーズ屈指の胸アツシーンだろうがよッ!!!たかだか10秒ないくらいのシーン!入れろよ!!


とまぁ。ね。熱くなりました。そもそも死の秘宝は粗が目立つんですよ。終わらせなきゃいけないんで。終わらせることに必死なんで。1~6に比べて駆け足なんですよ。『ハリー・ポッターシリーズ』が終るって感慨だけでやってますから。
ちなみに僕は「呪いの子」は観てません。そこでハリーとドラコの関係に変化があるらしいけど。英語はわかんないし、日本語で観る気になんないし。映像化して字幕つけてくださいお願いします。
 



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