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大人になってから知的障害が発覚したら、どんなサービスを受ける?

こんにちはこんばんわ、OKUです。

今回は、“大人になってから知的障害が発覚したら、どんなサービスを受けるか?”というお話をします。

★はじめに

実はこの手の質問はとても多くて、「母親は昔から人間関係のトラブルが多いと思ってたらIQが50しかなかった」とか、「25歳で自分が知的障害だとわかった」みたいなケースがよくあります。

その時に、今からでも障害者としてサービスを受けられるの?手帳はもらえるの?という素朴な疑問から、具体的にどんなサービスがあるのか、そこまでの流れはどんなかんじなのか、そういう細かい部分の疑問をお持ちの方も多いと思います。

今回はもう、複雑なことは全部すっ飛ばして(僕もあまり知らないし)、何もわからない人がやるべきシンプルな行動をお伝えするので、参考にしてください。

★大人でも療育手帳は取得できるのか?

本来、知的障害というのは18歳未満で発覚する場合を指しますが、18歳以上で知的障害が発覚しても、療育手帳を取得でき、福祉サービスを受けることができます。

また、知的障害は発達障害のひとつでもあるので、社会的な面で適応できなかったりしてきた場合、精神障害者保健福祉手帳(精神障害者手帳)の取得も可能な場合もあり、どちらか又は両方の取得も可能みたいです。

重複する部分が多いから、どちらかでいいと思いますが、僕なら精神障害者手帳かなと思います。いつか健常者に戻れるかも?という期待を捨てずにいたいというのが大きいです。

ひとつ大きな損があると言えば、療育手帳や他の障害者手帳に比べ、精神障害者手帳は、JR(ほとんどの私鉄も)の割引が効かないことです。なぜかはわかりません。


それを踏まえて、まずは“市町村の障害福祉窓口”へ行くのが、最初のステップです。

そうすると、障害の程度の判定から審査を経て手帳取得まで自然に進んでいくと思います。ややこしいですが言われた通りやってればOK。自治体によっては状況次第でけっこう時間がかかるかもしれません。

★手帳を取得した後どうする?

障害者手帳を持っていると受けられるサービスって言っても、正直、けっこう何でもあるんですが、ザックリ分けると、【お金】と【日常生活】のサポートおよびサービスです。

お金に関しては簡単に。

障害年金がもらえる、税金免除、バスが無料になる、映画が1000円で観れる、その他いろいろあります。

もちろん基準や程度による差はあるし、自治体によっても異なるので、その辺は市町村窓口で聞いてください。今回は割愛。

日常生活のサポートに関してはもう少し細かく。

大きく分けると、訓練と介護の2つがありますが、あまり考えなくていいです。

要は、あなたが何に困っているかを担当の人(ケースワーカー)に伝えることが大事になります。

困ったことって言うと、例えば、「本人一人だとものを盗む」とか、「家族が働いていて面倒が見られない」、「障害があってもできる仕事を探したい」「お金の管理ができない」など、それぞれ事情があると思いますし、知的障害が自分自身か家族かによっても全然違うでしょう。

その辺を伝えると、あとは、あなたが困っていることを解決できそうなサービスを提案してくれます。施設を利用するなら見学にも行けるし、ヘルパ-を使いたければ手配もしてくれます。

なので、あなたにとって大事なのは、“何に困っているかをはっきりさせておくこと”だけと言っていいかもしれません。

あとは成るように事が運んでいきます。

(ほんと何でもあるんで、困ったことがはっきりしてないと逆に困ります)

あと、費用の負担に関しても気になる方が多いと思います。

ですが、こちらもかなり良心的というか、ありえないぐらい安いです。

基本は受けるサービスの1割負担ですが、利用者負担額に上限があるため限度額を超える負担は発生しません。

ザックリですが、生活保護・低所得(住民税非課税世帯)は0円、年収600万円未満世帯は9,300円、それ以上は37,200円です。もちろん色んな例外はありますが、これが負担する上限です。

(高齢者の介護保険と比較すると、ありえないぐらい優遇されてますし、一番の違いだと思ってます)

*今回お話しした日常生活のサポートに関しては、【障害福祉サービス】と言って、知的・精神・身体に関わらず、障害があれば共通して受けられるような仕組みになっています。詳しく知りたい方は以下を参照ください。これ以外にもいっぱいあります。

(受けられるサービスに関して⇩)

(費用の負担に関して⇩)


★さいごに

もしも、僕がいま障害者手帳をもらったらどういうサービスを受けるか、考えてみました。

生活の状況によって変わるとは思うけれど、今のように一人暮らしをしているとしたら…困っていることはおそらく、➀金銭管理、②友達や相談相手がいない、➂仕事が上手くいかない、あたりになるかと思います。

で、解決策として、➀と②に関しては日常生活自立支援事業を利用して、小遣い制でお金を定期的にいただき、かつ生活面の相談にも乗ってもらうと思います。

➂に関しては、就労支援を利用するところまでは最初の段階では考えられないと思うので、ピアカウンセリングを受けながら、負担の少ない仕事に移行できるように将来を考えていくかなと。

あとは②に関して、やっぱり仕事以外で人と関わりたい、友達が欲しいというのがあるので、月に1回でもいいから、何とか移動支援(ガイドヘルパー)を利用して映画でも観に行けたら嬉しいし、毎月のモチベーションになるんじゃないかなと思います。


今日の話を一言でまとめると…

何に困っているかを明確にして、あとは自分で考えずに相談に行って提案してもらうべし!

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