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障害者が高齢者になったら、福祉サービスや年金はどうなるの?

こんにちはこんばんわ、OKUです。

今回は、障害者が65歳(高齢者)になったらどうなるの?というお話をします。

★はじめに

まず、「65歳を迎えた障害者って、障害者なの?高齢者なの?」という素朴な疑問が湧くと思います。これに対しては、基本的には、障害者であり高齢者であるという立ち位置でいいと思います。

じゃあ次に、障害者と高齢者の両方のサービスを受けられるの?という疑問を持つと思います。

結論の前に押さえてもらいたいのが、それぞれ受給できるものとしては、大きく分けると2つあって、「福祉サービス」と「年金」です。

両者とてもよく似ています。障害者には「障害福祉サービス」と「障害年金」があり、高齢者には「介護保険サービス」と「老齢年金」があります。

で、結論としては、「福祉サービスは両方、年金はどちらか1つだけが受給可能」になります。

★福祉サービスについて

福祉サービスについては、原則、介護保険優先です。

なので、65歳になると障害福祉サービスから介護保険サービスへ移行します。

ですが、障害にしかないサービスがあります

例えば、訪問介護は、どちらにも同じようなサービスがあるので介護保険に移行できても、就労支援は障害にしかありません。移動支援、行動援護なんかもそうですね。

実際、僕の利用者さんにも、65歳を過ぎても働きたい、少しでもいいからできることをやりたいという意欲をお持ちの方がいまして、その方は、障害で就労Bへ通いながら、介護保険で訪問介護とデイサービスを利用しています。

なので、一応、基本は介護保険へ移行することになっていますが、その人らしく生きていけるように、柔軟な対応をしてくれることが多いようです。その辺は自治体とか障害の種類や度合いなど各々違うと思います。

★年金について

年金については、「1人1年金」というルールがあって、どちらかしか受給できません。

なので高齢者となった障害者はどちらか一方を選択しないといけません。

年金というのは、通帳の振込額だけを見てもわかりませんが、基礎年金と厚生年金が合体してひとつの年金として支払われています。

障害者は「障害基礎年金+障害厚生年金」、「高齢者は老齢基礎年金+老齢厚生年金」が合わさってます。障害者であり高齢者の場合の例外があるとすれば、この組み合わせが「障害基礎年金+老齢厚生年金」となることはあるみたいですが、結局、組み合わせの違うひとつの年金を受給する形になるのでので、受給するのは1つには違いありません。

どういう選択をすればいいかは、障害の度合いや認定された時期、過去に払った年金額などによって個々に違って一概には言えませんので、今回は割愛します。

今回はあくまで原則的なことをお話して、実際いろんな例外はあると思うのでので、自分のケースはどうなのかは、その時によく説明を聞いていただけたらと思います。

参考になれば幸いです。

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