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最近の【ほぼ百字小説】2023年2月13日~2月26日

 今週もやるんですが、ちょっといろいろどたばたしていて、更新のペースが落ちて不定期になるかもしれません。ということで、期間を切らずにやっていきます。いつもと同じくらいの数になったら、そこで区切ります。
一日ひとつくらいになるかも。まあちょっとゆったりめで行く予定。
 ということで、今週もよろしくお願いします。

 そして、早川からは出せませんでしたが、こうなりました。ここから始めます。
猫ノ巣二オリマス。

2月13日(月)


【ほぼ百字小説】(4333) 電車に揺られる夢を見る。電車に揺られうとうとして、自分がどこにいるのかわからない夢。電車に乗るとその振動のせいかいつも見るからもう慣れたが、夢の中の電車が停まった駅で下りてしまうと、ちょっとやっかい。

 夢もの。うとうとして自分がどこにいるのかわからない、というのはあるあるだと思いますが、電車に乗ったときに見る夢で、夢の中でもやっぱり電車に乗っていて、という入れ子なのか何なのかわからない状態。夢と現実の重ね合わせ状態、みたいな感じですね。だから、下手すると夢の方に確定してしまったり。

2月14日(火)

【ほぼ百字小説】(4334) 雨になると路地の軒下を小さな子供たちが歩く。ちゃぷちゃぷというあの音は、雨音ではなく彼らの靴音で、それを知ったのはここに越してきてすぐだったから、二十年ほど前。ひさしぶりに見た彼らは今も子供のままだ。

 一種の妖怪譚みたいなものかな。家の前の道をいつからか近くの保育園の子供たちが歩くようになりました。路地の中の道だから、車もあんまり通らなくて公園まで行くのにちょうどいいんでしょうね。一列になって、もっと小さい子が何人も乗る手押し車みたいなのといっしょに歩いてます。それがなんというか、とてもよくて、そして妖怪っぽい。このへんにはまだ土の路地が残ってて、軒下には雨だれが穿った跡がまっすぐ続いてたりして。そのへんからの妄想。それと、ぴちぴちちゃぷちゃぷらんらんらん、というあの歌詞はすごいなあ、と思います。

【ほぼ百字小説】(4335) チョコレート怪獣と言うからチョコレートが怪獣化したのだと思ったら、チョコレートの原料であるカカオ豆が好物の怪獣なのか、という変ながっかりの仕方をしたことをバレンタインデーには思い出す。もう還暦なのに。

 季節ネタというか、行事ネタなので、まあこんなのも。これはもうそのまんまです。怪獣図鑑にはチョコレート怪獣、ってあって、一瞬テンションが上がって、ああ、あれかあ、になる。チョコレートと怪獣って、二大好きなものですからね、今でも。

2月15日(水)

【ほぼ百字小説】(4336) まるで食欲がないのは、冷凍睡眠から目覚めたばかり、ということもあるのだろうが、それよりもこの食材のせいではないかなあ。まあたしかにごちそうだとは思うけど、冷凍肉を解凍して調理、なんてのはちょっとねえ。

 冷凍睡眠あるある、なんじゃないかなあ。実際、冷凍睡眠の寝起きって辛そうですからね。そして、冷凍肉ってかなり宇宙では贅沢品のような気がするし。この場合はたぶん、ひとりで目覚めて、ひとりで調理して食ってるんでしょうね。『エイリアン』で、冷凍睡眠から目覚めた乗組員たちがみんなで不味そうに不味そうな飯を食ってるシーンが好きです。

             *
 ネコノスから出す『ありふれた金庫』でも、ここと同じように全作に対してコメントします。ただいま準備中。

 発売と同時くらいに全部アップするために、今はちびちびとコメント作業中。今日はP72までやりました。ということで、『ありふれた金庫』をよろしくお願いします。そのあと、『納戸のスナイパー』『ねこラジオ』と続きます。おわかりかもしれませんが、「100文字たぬ」「100文字ねこ」にあたる内容です。これがやりたかったんだ。

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