やめてもいい

夢を見た。

仙人のような人から、卓球を教えてもらっている。

卓球続けて約10年。
10年間ずっと基本に縛られていた。
試合では、下回転サーブから始めた方が、自分はやりやすい。そう思い込んでいた。

「君は、まだ知らないことが多い」

仙人のような人から、多種多様なサーブからの展開を教わる。そして気づく。下回転サーブから始めなくてもいいことに。

今までの10年はなんだったんだと、夢の中で、大声で泣いた。


目が覚めると、涙が出ていた。

「やめてもいいよ。」

自分が自分に優しく声をかけている。
ずっと教員を目指していた自分。
真面目でなければならないと思っていた理想像。
自分はこうであるべきだと、完璧な人間になることを自分に課していた中学時代。

徐々に、心が落ち着いていく。

ずっと叶えたかった夢が貴方を縛っていないだろうか?
それを諦めていいと言える勇気が少しでもあったら

ヨルシカ『チノカテ』

やめてもいいんだ。

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