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#17 逆の逆は、逆 | 気まぐれ日記

2024/06/03

帰ろうと思ったら雨が降っていて、そういえば前に置きっぱなしにしてたビニール傘があるなと思ったら無かった。誰かが使ってしまったのか、間違えてしまったのか、わたしの記憶違いなのか、分からないけれどちょっと悲しかった。雨に打たれてもいいなと思ったけれど、明日はワクチン接種があるので風邪でもひいたら困る。結局、何ヶ月も置きっぱなしになっている忘れ物コーナーの黒い折りたたみ傘を拝借。同じことをしてる?これって。わたしの後に帰る人で困る人がいませんように。祈るしかなかった。もしも持ち主の人が、この傘を今日持ち帰ろうと思ってたらどうしようと思いながら使った。こんなに気になるなら雨に濡れた方が良かったかもと思いながら電車に揺られている。

そういえば会社の上司で、雨が降った日には雨に打たれてビールを飲む、という人がいるらしい。わたしはすごくいいなと思っている。まだできていないな。今日も飲んだのかな、雨ビール。

2024/06/04

この光はどこまで届くのだろう。いつまで続いていくのだろう。帰り道、バスの窓から見えるスカイツリーの光を見ながら考えた。光のない街のことを思う。わたしたちは光がないと生きられない。

2024/06/08

夫のいない夜。朝ごはんみたいな夜ごはんを食べて、アイスも食べた。ドラマを観て、本を読んだ。寝る前に英単語の勉強をして、目覚ましもかけずに寝た。ひとり暮らししていたときってこんな感じだったかも。
テレビ番組『ノンフィクション』を観て、わんわん泣いた。安楽死の話だった。苦しい話だった。自分だったら、と置き換えて考えることもできない。わたしたちは、それぞれの運命を誰かと比べたりすることはできないけれど、でも、いろんな命のことを、運命のことを、生活のことを知ることは重要だと思う。人生はそれぞれだ。その中で、わたしはどう生きるのか。なりゆきも大事なことは分かっている。比べることはできない、その代わり愛し抜くことができるのも自分だけだ。大きなベッドの端っこでひとりきり、考えた。

2024/06/09

逆の逆は逆。自分の持っているものを見落としてはいけない。ちゃんと持っている。

2024/06/10


仕事終わり、なんだか別世界へ逃げていきたい気分でわたしは家から徒歩10分ほどの映画館へ急いだ。かなり古びた商業施設に併設された映画館は、ラインナップは少ないけれど、レイトショーは毎回ほぼ貸切でレトロな雰囲気で気に入っている。映画『違国日記』を観ることに。今日は完全貸切。ただわたしひとりのために上映される映画、さらに気分がちょっとアガッた。加えて、ハッピーウィーク?ということで、通常2,000円のところ1,300円。

シアターに入れば。あぁ、もうここは別の世界。この空間だけ、この時間だけ、この世界でたったひとり私のもの。

ストーリーはとてもよかった。原作は読みかけなので、原作と比べてどうこうという感想はあまりない。この世界のどこかできっと、ふたりは暮らしているな、と思った。登場人物全員が愛おしかった。誰も悪くない。誰も悪くなくても、誰かは傷つくし、誰かは泣いたり笑ったりする。世界とはそういうものだ。どうにもならないこともたくさんあるけれど、どうにかしていけることもたくさんある。その後者を諦めなければ、わたしたちはまだまだ見ぬ世界や、新しい気持ちを知ることができる。そう思った。真っ当に生きることが全てではなくても、できる限り、力の限りやってみる。わたしはそういうことを大切にしたい。

7月は京都へ行くゾ!
通勤
どんどん広がる花

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