世界遺産と罰金とプラハのこと | チェコ日記
11月29日@プラハ→フランクフルト
近くのカフェでブランチし、世界遺産であるプラハ城へ。カフェで飲んだココナッツココアがとてもとてもおいしかった。目の前のカウンターに座っていたご夫婦が赤ん坊を宝物のようにすごく大切に抱いていてほっこりした。
さて、そんなほっこりした気持ちも束の間、ここで大反省事件がありました。生を享けて27年、チェコにて、人生で初めての罰金を支払うことに。とほほ。経緯はこうである。トラムでの移動の際、うっかりチケットを買い忘れてしまったのだ。チェコの場合、トラムに改札は無くて、トラムの中の券売機でチケットが買えるようになっている。乗車したらチケットを買う必要があるのだ。知っていたのだが、カフェから出たあと、出発時間がギリギリだということが分かり、猛ダッシュで駆け込み乗車。なんとか間に合ったことににホッとして満足してしまったのだ。お腹もいっぱいになり、あったかい車内にのほほんとしていると、大男が急に目の前にやってきて「チケットを見せろ。」と。とっさに言い訳してみたのだが次の停車場で降ろされた。哀れな観光客という車内での目線がなんとも痛かった。結局、1000CZK払うことに。悔しくなるのであえてユーロ換算はせず、これ以降の旅では必ず、必ずや乗車チケットを買い忘れまいと心に誓った。ということで、わたしの人生初の罰金はチェコでした。
ま、それも大変貴重な経験だということで、大切な思い出にしておくことにするけれど。ちなみに罰金を払ったあとはその証明書で30分間はトラムに乗ることができた。チェコはトラムのチケットが細かな分単位で買える。ああ、24時間チケットを何故、朝の時点で買わなかったのか。
そんな出来事の後だったからか、プラハ城からの街並みの絶景は心により一層残った。昨晩の降雪で雪化粧された景色がなんとも異国の情緒漂う格別な感じだった。(サムネイルがそのときの風景)
せっかくなのでチケットを購入してプラハ城の中も回ることにした。広い敷地内に見どころが沢山ある。「プラハ城周遊チケット(Prague Castle - Circuit)」をチケット売り場で購入する。入場できる4箇所は「I 旧王宮」「III 聖イジー教会」「V 黄金の小道」「VIII 聖ヴィート大聖堂」だ。特に印象的だったのは大聖堂のステンドグラス。それぞれがそれぞれの雰囲気を大事にしていて、どの色合いもデザインもとても素敵だった。880年に創設されたというプラハ城。どれほど再建や修復されたかは分からないが、あまりにも日々の生活とはかけ離れた空間に、なんだかタイムスリップしたみたいだった。お城ってやっぱり憧れの響きがある。幼少期に憧れたプリンセス。幼心を思い出すなどもした。
満喫したところで市街地へ戻り、街歩きを再び。ふらっと入った雑貨屋さんでとってもかわいいピアスを見つけて友人とお揃いで買った。小さなハートのピアス。大事にしよう。
夜の便でチェコからフランクフルトへ帰る。ブダペスト東駅という中心駅からシャトルバスで30分ほど。一人当たり100CZKほど。それほど混雑もしておらずとても快適だった。
空港にて宿のオーナーに勧めてもらっていたチェコ発祥のファストフード「bageterie boulevard」でバケットを半分こして食べた。サブウェイのような感じで、いろんな種類があり、パンの記事や大きさなどカスタマイズすることができる。小腹が空いていたので丁度よかった。
1時間ほどのフライトを経て、フランクフルトの友人の家に着くと安堵に包まれた。ここでは初日に一晩過ごしただけだったけれど、帰ってきたなあという感覚に眠りを誘われた。が、突然空腹でおなかがぐうぐう鳴る。友人が冷凍してあった炊き込みご飯を温めてくれた。夜遅い時間の背徳感もあって余計に美味しかったなあ。そしてやっぱりホッとする味ってあるんだなあと思う。お腹も満たされたところでいよいよ本格的な睡魔がやってきて、あっという間に深い眠りについた。
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