- 運営しているクリエイター
2020年4月の記事一覧
〘異聞・阿修羅王1〙須彌山の修羅
前話プロローグ → 序1 / 序2
それはいつのことであったのか。
人の身には及びもつかぬ時代(とき)、及びもつかぬ場所。
及びもつかぬ存在が発生し、やがて出逢うこととなる。
須羅(しゅり)──後に阿修羅王(あしゅらおう)と呼ばれし者。
摩伽(まか)──後に因陀羅(いんどら)と呼ばれし者。
表でも裏でもなく、また、そのどちらでもあるふたりが、何度も交わることになる道
〘異聞・阿修羅王/序2〙終わりの始まり2
次話 → 本編
自然体で向き合ったふたりは、ただただ、互いを見据えた。避けることは叶わぬ闘いを前に、それでも時が止まることを願わずにはいられない、とでも言うように。
運命たらんと踏ん切りをつけ、インドラはわずかに睫毛を翳らせた。やがて、地面に亀裂が入るように少しずつ額の中心が割れ始め、縦長に窪みが現れる。
それは、確かに眼であった。
その眼が、己を刺すように見ていることに
〘異聞・阿修羅王/序1〙終わりの始まり
目の前に姿を現した相手に、因陀羅──インドラは目を細め、そして口角をわずかに上げた。
「……久しいな。此度の闘いも、ようやく終わりの時が来た、ということか……」
語りかけた相手は、一度、睫毛を翳らせ、すぐに吸い込まれそうに深い眼でインドラを見据えた。
「……摩伽……」
インドラの眉がピクリと反応する。
「何千年……いや、何万年ぶりか? その名で呼ばれるのは……須羅よ……
〘新話de神話〙異聞でも何でもないやつ4
さて、ちょいと間が空きましたが、花テロとは別に素のアホンダラ妄想癖も出してこうと思いますwww
長々としっちゃかめっちゃかにケルト(というより限りなくクーフーリン♡ラヴ)を語って申し訳ない(;^ω^) しかも、最後は連続で駆け抜けた感満載w……まあ、鈍足の極みなので秒速1mも進んでないですけどねw
また機会があれば、違うエピソードも書けたらいいな、とは思いつつ、とりあえず区切
〘異聞・ケルト10〙英雄の黄昏
〖アルスターサイクル10〗
さてさて。(この回だけ口調が変わるw)
長々ダラダラ意味不に続けさせて戴いたクーフーリンの話ですが、最後に短くちゃっちゃっと彼の最期(ややこし)について。
他にも数々の武勲を立てたり、現代人をわらかしてくれたクーフーリンたちですが、最期まですごいです。
『クアルンゲの牛捕り』の発端となった女王メイヴの奸計により、彼は壮絶な最期を遂げることになるの
〘異聞・ケルト9〙英雄たち
〖アルスターサイクル9〗
さて、クーフーリンの戦いをもう一つばかし。
スカアハの元での修業を終えたクーフーリンが、身重のオイフェを残してアイルランドへと帰還する事になった時のことは覚えて……ませんよねwww
クーフーリンは彼女に金の指輪を渡し、産まれる男の子の指にその指輪がピッタリになる頃、父親である自分を探しにアルスターへ旅立たせるよう言い残した。その際に、次の三つの命令(ゲ
〘異聞・ケルト8〙英雄への道のり6
〖アルスターサイクル8〗
(ある意味での)決戦の時、来たる。
次のクーフーリンの対戦相手には、満場一致でフェルディア・マク・ダマンが選ばれた。
スカアハの元で共に修行に励み、寝食を共にし、時には深い意味で寝所まで共にしちゃったりもしたw彼は、クーフーリンにとって兄弟弟子であり、親友でもあった。故に、クーフーリンの力を良く知る者として選ばれたところもある。
また、彼の家系は全身を