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高貴な魂と身体

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#哲学

ニーチェ 「高貴な学校」

ニーチェ 「高貴な学校」

ニーチェが書いた『ツァラトゥストラかく語りき』は、比類なき書物です。

『反キリスト者 キリスト教への呪詛』などという本を書いたニーチェ自身が、世界宗教を望むはずがありませんが、もし世界の宗教を統一して一つの世界宗教を作るとするならば、この『ツァラトゥストラかく語りき』を正典にするのが相応しいでしょう。

しかし、正典ではないにしても、『ツァラトゥストラかく語りき』は「人類の教科書」として学校で教

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ニーチェと葬送のフリーレン 高貴な魂と新しい貴族

ニーチェと葬送のフリーレン 高貴な魂と新しい貴族

高貴な魂

フリーレンはゼーリエに、「望む魔法を言うがいい、ひとつだけ授けてやる」と言われましたが、「いらない。魔法は探し求めている時が一番楽しいんだよ」と答えました。ニーチェ的に言えば、フリーレンは高貴な魂の持ち主であると言えます。

高貴な種類の魂たちは、このように欲する。つまり、彼らはタダでは何物も手に入れようとしない。一番そうしたがらないのは、人生という持ち物だ。賤民の素性の者は、タダで人

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荘子、臨済、ニーチェにおける美しい人

荘子、臨済、ニーチェにおける美しい人

人間を極めると、光を纏ったしなやかで美しい存在に変容することが分かります。その存在は、法身、超人、神人などと呼ばれます。また、人間を極めると、美しくなるだけでなく、喜びや笑いのある遊びの世界にも入ることができるのです。

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君たちがもし一念を静めることができたら、そのまま清浄法身である。君たちの一念不生がつまり菩提樹への登攀であり、この三界に在って神通無碍、意のままに化身し

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