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外在化、それは対処行動をかえるための思考の飜訳作業

頭の中の思考は文章だったり、イラストだったり、音、臭いといったいろいろな形でできます。しかし、それでは自分で自分のことをわかったつもりけど、時間がたつと思考が流れていってしまうために、思考がわからなくなってしまいます。スキーマー療法でも、過去の辛い体験をマインドフルに見つめるが、その後かならず「外在化」という作業を行います。

文章にすることで思考は必ず「言葉」に飜訳します。そのことで、自分の思考や体験がすべて客観的な存在と変化します。そのことで、自分はその思考、特に過去のつらい体験などがすべて自分から切り離すことができました。

ACT療法(第三世代認知行動療法)では、自分の思考で自分についての思考を自分からどうやって切り離すかということを起点に始めます。「自分はダメな人だ!」という思考に対して「私は『自分がダメな人だ!』と考える」ということで切り離しをしていきます。ここで外在化をすることで、より一層思考、とくに陰性感情から自分を切り離すことが可能です。

アドラー心理学の目的論の立場から考えたとしても、通常対処行動を変更するで陰性感情をつかった行動がしなくなるとされています。ただ感情を自分に引き寄る癖が強いとなかなか上手くいきませんでした。そのため陰性感情が発生した瞬間に切り離しができれば、対処行動のためのエネルギーがなくなります。ここでそのとき発生した陰性感情を外在化しておけば「ああ、またあの陰性感情か」と切り離しができるようになっていきます。

そんな感じで少しづつ対処行動を変えられるようになってきました。こうやってnoteに書くこと自体も外在化として大事な一つなので続けて行きたいと思います。

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