見出し画像

真似しちゃダメ?苦学生時代にしていた節約方法

はじめに

今回は、前回の記事の補足です。

こちらの「過度な節約」の項目です。

上のリンクの記事の「私が経験した種類」の「⑥金銭的」に書いたように、学生時代は金銭的に苦労の多い時代でした。

今回の記事では、苦学生の時に行っていた節約方法をまとめます。
簡単にまとめると「勉強(制作)以外にお金を使わなかった」になりますが、その結果どうなったか?も書きました。




買い物

買うものは「欲しいもの」でなく「必要なもの」

行きたい場所・欲しいものは画像を保存して我慢


旅行に行きたい場所や欲しいものはJPEGで画像を保存して我慢しました。
苦学生で、持てるお金は全て(と言っても良いほど)勉強・教材費に使っていたのでどうにも余裕がなく、そうするしかありませんでした。

勉強以外の欲しいものは買わない


小学生の頃、お小遣いでヘアピンなどの小物を買うのが好きでしたが(それが現在フェイクスイーツなどの小物を制作していることに繋がっている気がします)、ある時母に
「なんでそんなもの買ってるの!!?」と怒鳴られ
「お手伝いしたお小遣いで買ったよ」と伝えると
「ハァ?誰が稼いだお金だと思ってるの!?えっっっらそうに…今後は勉強に関するもの以外買うの禁止ね!あんたいない時部屋チェックするからね」
と言われました。
今思い返せばあの日の母は機嫌が悪ったのですが、怒鳴り方があまりに怖くトラウマになりました。
子ども心に「プライベートの物を買う=悪いこと」と印象を持ったせいか、大人になるまでプライベートの物を買うことへの心理的ハードルが高かったです。

服は見切り品の300円のもの


20代後半まで、服を新しく買わなければならない時は、某服屋さんのアウトレットコーナーへ直行。服は高くても500円まで。
今見ると300円の服は生地が薄く、白いシャツを着ていた時に見知らぬ男性に写真を撮られたりしたのは、おそらく服がやや透けていたのだろうなと思います。そのため、300円の黒のポロシャツをよく着ていました。
「ユウミン、もっと可愛い格好すれば良いのに〜!」と友達に言われても、笑って流していました。

今の苦学生にオススメの服
買うならユニクロの見切り品コーナーがオススメです。学生時代と同じ値段の500円のものもありますが、生地がしっかりしていてとても良い!
今の苦学生で服に困っている方がいたら、ぜひユニクロの見切り品コーナーに行ってみてほしいです。タイミングが良ければ(シーズンが終わるころがねらい目で、今年の夏の終わりに来年の夏の服を買う形になります。流行り廃りは気にしていられませんでした)500円のものがあります。

古着屋はダメなの?
古着でも良い場合もありますが、古着でワキガがうつってしまった経験があるため、新品の見切り品の方が無難かなと思いました。

冬はしっかりとしたものを着た方が良いと知る
実家にいた頃は夏服と冬服くらいしかあまりありませんでした。今考えれば「そりゃ、体温管理できなくて体調崩すわ…」と思うところ。
30歳を過ぎてようやく冬場用のモコモコした暖かいパジャマを買いました。
こんなに違うんだ!と驚きました。

美容


美容にお金を使わない


20代後半まで化粧水と日焼け止めのみでした(スキンケアを知らなかったのもあります)。
27歳で顔に変化が起こりましたが、当時は自分の容姿になんて気を遣っているお金の余裕はありませんでした。

メイクをしない


大学に入り、化粧に興味が出てきたことを初めて伝えた際、
「メイクとかそんなチャラチャラしてる暇あったら家のこと一つでもやれって感じなんだけど?」
と言われたので実質禁止(母の性格上、それでもメイクするようなら永遠とネチネチ言われるのは分かっていたため)。メイク「出来ない」状況でした。

結果、社会に出てから「きちんとしていない」印象を持たれがちで、苦労をしました。
ウソみたいな本当の話ですが、20代後半まで乳液とチークの存在を知りませんでした。

基礎化粧品~メイク用品一式はお金がかかるため金銭的に難しい可能性が高いですが、可能であればメイクに触れておくと、社会に出たとき役に立ちます。


友人関係



友達と遊ばない


親へ事前申請→許可が出た場合のみ遊べます。門限は大学四年生で18時。
「友達と遊ぶ」、これも母の監視・干渉・制限によってほとんどできないものでしたが、大人になってからその悪影響はじわじわとやってきます。
私に「ユウミン」というあだ名をつけてくれた仲の良かった友達とは、親によって引き離されました。
結果、大人になって「どう遊ぶか分からない…」人間になりました。


オールをしない


友達とオール(夜通しで遊び、朝帰る)で遊んだ経験がありません。
大人になってからでは時間的・体力的に出来なくなる(ことが分かった)ので、やってみたければ20代のうちに経験しておくべきことでした。

謝恩会に出ない

お金と服がなかったので、出ませんでした。
10年経った今でも卒業シーズンになると「謝恩会出れなかったな…」と思います。出たいな…と少しでも思うなら出ておくことをオススメします。

飲食


お酒を飲まない(飲み会に行かない)


初めてお酒を飲んだのは30歳でした。
友達とお酒を飲んだりといった経験が一度もありません。
「友達とお酒を飲んで、大笑いして、沢山お話をして…」と大学生の時にしか経験できない楽しさがあったんだろうなと思います。

カフェなどには行かない

スターバックスやおしゃれなカフェに憧れていましたが、学生時代は行けませんでした。


趣味


映像作品を見ない


正確には「実家にいたころは家庭環境上(モラハラ)、見れなかった」のですが、今でも映像作品を見ていると罪悪感があります。

ゲームをしない


買う余裕がありませんでした。今の時代はスマホ代を月1000円も出せば無料のスマホゲームが出来るので、ゲームに関しては息抜きをしやすい時代かなと考えています。

インターネット環境を持たない


フェイクスイーツの制作自体は2008年からしていましたが、インターネット環境を手に入れたのは、結婚してからです。
母に「ネットなんてあんたしか使わないんだから使うなら自腹ね」と言われ、携帯代・教材費が自腹だった私はインターネット環境を手に入れることが困難でした。
ノートパソコン自体はありましたが、その上に毎日洗濯物をたくさんのせられ
「パソコンは精密機械だから上にたくさん物をのせないでほしい」と伝えるも
「他に置く場所ない!!!」とキレられました。

ブログのヘッダーやブログデザインなどの構成は、インターネット環境を手に入れてからスタートしました。
どうしても、活動に遅れが出ました。時代はIT。周りの人たちがどんどん進んでいるのに、インターネット環境すらない、ガラケーで更新する自分。

今はフリーwi-Fiがある場所も多いのですが、セキュリティの関係上
自宅にネット環境があると良いです。

※母の行動に「?」となる方もいると思うため補足すると、私が外部とのつながりを持つことの嫌悪の延長かと思います(束縛・監視・干渉・制限の行動)。


節約の結果


「心が死ぬ」ということ


大人になってからある時期、虚無のような状態になりました。
悪い意味で、物欲がない人間に。

「欲しいもの」が欲しい


「欲しいもの」が欲しい
何のために生きているんだろう?
何が楽しくて生きているんだろう?
制作だけに生きてきましたが、世界は勉強だけやっていれば上手くいくものではありませんでした。
勉強以外のプライベートで吸収したこと、遊びから学ぶこと、それらが必要不可欠でした。
制作で仕事をするようないわゆる「成功」していたら話は変わっていたかもしれませんが、そうではありませんでした。

自分の心を喜ばせるお金の使い方


「人生って勉強だけじゃないんだな…」と、心が治ってきてから思うようになりました。
実家を離れた20代半ば当時はプライベートの300円のものすら心臓をバクバクさせながら購入していました。
「これ、欲しいけど勉強に関係ないよ?本当に買って良いのかな?無駄じゃないかな?(誰にも怒られないのに)怒られないかな?」

上記の通り「勉強のもの以外買うの禁止」と躾を受けてきた私は、20代後半までプライベートのものを買うことが難しかったです。

人間はロボットではないので、勉強のもの以外も欲しいと思う感情がうまれることもあるでしょう。
それを完全に抑えて生きてしまうと、勉強で失敗したときのストレス対処法が難しいです。

主人によく「休むことがあまりにも下手くそすぎる」と言われるのですが、
休むことは、ただ睡眠をとるだけではありません。

あまりに勉強以外にお金を使わなすぎるのはオススメしません。

ただ、親に恵まれなかった人は金銭的に厳しい状況にあることが非常に多いです。私自身、母の再婚相手が学費・教材費を出してくれるような人であれば、自身のアルバイト代は勉強以外のことにも使えたかもしれません。しかし、現実はそうではなかったため、今回の記事のような行動をせざるを得ませんでした。
記載した内容を解決するには、金銭的な余裕が必要です。


どうすれば苦学生問題は解決する?


フィンランドの取り組み


フィンランドのような「誰一人取り残さない」が合言葉の取り組み、すごく良いなと考えています。
18歳まで教科書や備品、学食の費用が全て無料。これなら、教科書や備品の購入で使っていたお金を自己投資など他のことへ使えます。
税金が24%と知られるフィンランドですが、やることをやっての24%なら、理解を得られることも多いでしょう。

国レベルでの動きがあれば解決することも多いだろうなと思えども、日本の場合は消費税を上げても、社会福祉が豊かになった実感がないように感じるため、不満を持ちます。

国内では

しかし、国内でも良い取り組みをする方はいらっしゃいます。
兵庫県明石市の例

こういった取り組みがもっともっと評価されれば、巡り巡って「苦学生」はいなくなるのではないでしょうか。
私はそんな未来を見てみたいです。若い方がのびのびと、勉強や自己投資が出来る社会です。

「いやいや、バイト尽くしの苦学生でもバイトで学べることはたくさんあるでしょw成長できないなんて甘えだよw」と言う人もいるかもしれません。
アルバイトで学べることは確かに多いです。しかし、労働以外の時間で学んだことの多くが、結果として人生を豊かにしているのではないでしょうか?
苦学生の状態では、成長に支障があることは否めません。

おわりに


小さな欲求が「わがまま」にならない社会に


苦学生の頃、「大学生になったからメイクをしてみたい」「思い切り遊んでみたい」「もっと自由に生きてみたい」
そんな欲求は「わがまま」だと考えていました。
「身の丈に合っていない欲求」だと、「自分にはそんな欲求を持つ資格はない。現実を見なければ」と、欲求が生まれるたびに自己嫌悪・反省していました。
大人になった今考えてみれば、成長するに伴って生まれるごく普通の欲求だと分かりました。


「安かろう悪かろう」?

「安かろう悪かろう」という言葉があります。
安いものは、それ相応の悪い理由(品質的に劣る)があるという意味です。
ある時、お年を召した方がツイッターで
「〇〇の件を見て思ったんだけど、今の若い人は、安かろう悪かろうって言葉、知らないの?(汗をかく絵文字)」
とツイートしていました。
苦学生(金銭的に苦労をしている若い方)にとっては
「安かろうこれしかなかろう」なのです。

お金持ちの言葉にイラッ…とすることも多々あると思いますが、こういった言葉は無視しましょう。

私に出来ることは


今の私が出来ることはnoteに失敗談を書いて、今の苦学生が同じ目に遭わないように注意喚起をするくらいで、歯がゆい気持ちです。

今回の記事では、苦学生に行っていた節約方法とその結果を書きました。
今現在同じような節約方法をしている学生の方が、将来に虚無の期間を過ごしませんように。



2022年5月13日 フェイクスイーツクリエイター ユウミンカフェ

【ホームページ】

【アメーバブログ】

【ツイッター】


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?