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地方高齢者の車の購入事情①

昨今、お年寄りの車による事故の件数は増える一方ですが、地方に住むお年寄りにとっては車がないと生活ができません。

私の父は80歳になりますが、今も車を運転しています。


仕事、日常の買い物、脚が不自由な母を乗せて出かけたりもしますので、どうしても車が必要です。

父は大きな事故を今まで起こしたことがありませんが、それはあくまでも今までのことです。


今後は今までのように、判断機能や運動機能が働くかというと、そうとは限りません。

高齢者の親をもつ子供として、地方在住者には車が必要不可欠ということもあって、先日夫と私と父との三人で、車のディーラーを何件か回って購入を決めました。


その時の購入方法と今の車の仕様について、車を購入する上で改めて感じたことを今回は書きたいと思います。

この経験はお年寄りに限らず、他の年代の方々にも参考にしていただけたら嬉しいです。


一見お得に買えそうな見積書

そもそも今回、なぜ購入するに至ったかというと、父は6年前に新車で軽自動車を購入していました。

購入先のディーラーで定期点検をまめにやっている父から、「今回こういうことを薦められたのだけど、どうなのかな?」という話を聞かされていました。


我が家は、車は乗りつぶし派なので、「まだまだ乗れるから、考えなくてもいいんじゃない?」と、私は父に言っていました。

今回も今までと同様に、定期点検の車を引き取りに行った父はディーラーから、"今仕様の車"(新車)を薦められて、カタログと一見お得に買えそうな見積書を持って帰ってきました。

しかし、ようく見ると、今乗っている車を下取りに出しても、今後現金で払うお金は120万円ほどになります。(現金支払いの場合)

しかも今乗っている車は、電動スライドドアになっているので、脚が不自由な母を乗せるのに使い勝手がとても良いのですが、持ち帰った見積書にはその機能はついてはおらず一般的なドア仕様のもので、ランクも下のものでした。


父の車は6年前に新車で購入したもの

父は今も現役で週に3日ほど働いています。

ですので、仕事へ通勤するにも、脚が不自由な母と食材や日用品を買い物に行くにも、地方に住む老人にとっては車は欠かせません。


6年前当時の購入価格は、新車で約190万円ほどで購入をしたそうです。

それまでは普通車でしたが、車の維持費や将来の年金での生活を考え、軽自動車に切り替えました。


現金で購入をしていたので、毎月かかる車の経費はガソリン代と保険代くらいで、定期的な点検は車の購入時にパックで付けてもらっていたので無料でした。

「車はお金がかかるものだ」と私は常々感じていたので、「これ以上車にお金をかけるのはどうなんだろう」と考えていました。


今の車では標準装備の「安全運転支援システム」

しかし、そうは言っても父はこの間の誕生日で80歳を迎えていました。

ここのところニュースでも、お年寄りの車の事故は頻繁に目にしますので、その点から考えるとやはり不安でもあります。

まだ6年前なのに、当時新車で購入した車でも、今でいう「安全運転支援システム」というものは、全く付いていませんでした。


安全運転支援システムとは

  1. 衝突軽減ブレーキ

  2. 誤発信抑制機能

  3. 歩行者事故低減ステアリング

  4. 路外逸脱抑制機能

  5. アダプティブクルーズコントロール

  6. 車線維持支援システム

  7. 先行車発信お知らせ機能

  8. 標識認識機能

  9. 後方誤発信抑制機能

  10. オートハイビーム


といった安全機能です。

今の車(メーカーによって付いているものと付いていないものもあります)には標準装備になっています。


今後は父も更に歳をとりますので、いつまで車に乗れるかも分かりません。

乗ってもあと3〜5年くらいかな、と父自信も私達も考えています。


その間に事故を起こしてしまったら大変なことになってしまうので、今回は買い換える決断をしました。


大切に乗っていた車の査定価格に愕然

父が今乗っている車は、走行距離が約20,000km程度で事故はなし、車検は当然ですが定期点検も欠かしたことはありません。

ですので、状態はとても良い車で、色も人気の色(今は廃盤色)で、車種も軽自動車では1番か2番に人気のある車種でした。

しかし、下取りの査定価格が、なんと50万円でした。

正直、もっと高く査定してもらえると思っていましたが、「6年も乗るとこんなものなのか・・」と残念に思いました。


先ほども書いたように、我が家の車に対する考えは、車は廃車まで乗りつぶす派ですので、父もそのつもり購入していました。

そうは思ってはいたものの、自分の年齢が80歳ということと、今までのようにこれからも安全に運転をしていけるかは分からないと思い始めたようです。


しかし、「安全運転支援システム」がついた新しい車に買い替えをすることを考えてはみたものの、大事に乗ってきた車の下取りの低さに、残念に思う気持ちが伝わってきました。

夫にも相談をし、他のメーカーで似たような車種と中古も探してみようということになりました。

週末に早速、父と夫と私の3人で軽自動車で有名なメーカーを回りました。


メーカによって違う驚きの査定価格!

この日は、4つのメーカーの車を見て回り、条件をほぼ同じにして見積もりを出してもらいました。

そのうちの1社は、現在の社会情勢で、半導体に大きな影響が出ているので、カーナビが高額なものしか付けられない(標準的なものの入荷が未定)、納車が5か月後になってしまうという理由から、比較対象から外しました。

残り3社のうちの1社は、今まで乗っていたメーカーですので、見積もりが既に出ています。

他の2社と見積もり出してもらい、その中で検討をすることにしました。


すると、そもそもの同じグレードの車の車両本体価格にも少しバラつきはありますが、今父が乗っている車の査定価格に大きな差がありました。


①乗り上げ価格(諸費用込み)端数カット

  1. A社価格:200万円

  2. B社価格:180万円

  3. C社価格:202万円

②査定価格

  1. A社査定価格:50万円

  2. B社査定価格:65万円

  3. C社査定価格:70万円

③支払い金額(①-②=③)

  1. A社:150万円

  2. B社:115万円

  3. C社:130万円


という結果になりました。

実はA社というのが、今までお世話になっていたディーラーでしたので、私もショックでしたが、父はもっとショックを受けていました。


今までのお付き合いもあるので、プラス5万円くらいの差であれば、他のメーカーより高額だとしても、今までのディーラーに決めようかと話はしていましたが、ここまで金額に差があるとそうはいきませんでした。

金額だけをみると、この時点でB社に決定でした。


この続きは、次の記事で書きますね。
↓ ↓ ↓
地方高齢者の車の購入事情②


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