見出し画像

【神社めぐり】竹生島 編《竹がワサーッ&黒龍がドドーン》

こんにちは。
竹生島を有する町が地元だったりする、絵本&万葉作家の
まつしたゆうりです。

竹生島って、何がいいの?」

というあなたに、ぜひお届けしたい!
「日本三大弁天」の名はダテじゃない!!

皆さま一度は耳にされたかと思う代表3強スポット

★届かなさそうで届きそう!?
 ギリギリ感がたまらない超有名アトラクション
 《八大龍王社の かわらけ投げ

★徳川家康が燃やしちゃった絢爛豪華の大阪城…
 の部分的バックアップに成功していた奇跡の映え遺構☆
 《元大阪城の唐門

★奈良の大仏を建立したあの聖武天皇が
 天照大御神さまからの夢のお告げで建てた
 日本初!弁天さまの聖地*
 《弁財天を祀る宝厳寺

いかがです?

ここでしか見れない超レアなモノ&コト、
俄然、行ってみたくなりますよね!

この弩級有名なスポットだけでなく
行ってみたからこそ気付けた
「ここ、めっちゃ好き〜!!」ポイント、
共感覚もちゆえに見えるものを織り交ぜ、
胸キュンスポットとともにお届けします*

それでは竹生島クルーズ
10分弱のショートトラベル、出発進行です!!

乗船チケット予約

竹生島へ行くには、船!

琵琶湖クルーズ予約↓
予約優先ということ、当日でもチケット購入は
大丈夫そうでしたが念の為ご確認ください

竹生島への船が出ている港は「長浜」「彦根」「今津」の三港。
(今津だけ琵琶湖の西側、他は東側です)

どの港も滋賀県の上半分側に位置しており、
長浜&彦根は「湖北エリア」
今津は「湖東エリア」に分類されています。

ブラリしたい観光地と合わせて選ばれると良きです♪

《長浜》
我が地元! 黒壁スクエアのガラス工芸やお土産屋さん街も。旧長浜駅舎のレトロ建築も素敵* 平地にドーンと立つ長浜城(復元)のいきなり感も面白いです(笑) 琵琶湖が一番広く見えるのは、湖北ならではの景色。
《彦根》
会うとメロメロになる“ひこにゃん”のいる彦根城は堀や石垣も含めて圧巻! 城下町もいろんなお店があって楽しい。バームクーヘンで有名なクラブハリエのカフェも*
《今津》ここ数年で人気急上昇の高島エリアは果物狩りや温泉、メタセコイヤ並木、白髭神社など魅力スポット満載*

私はもちろん、地元の長浜から!
レトロな雰囲気が良い〜。

画像1

JR線 長浜駅から徒歩10分。
無料駐車場もすぐ隣にあるので車でのアクセスも可。

乗船時間は30分

琵琶湖は湖なので、よほど悪天候でなければ
とても穏やかでほとんど揺れません。
磯臭さも無いのと、海風に塩が混じらないので
風を浴びてもしんどさが少ない!!

船によりますが、2階の外席があれば
めっちゃオススメです。

キャッキャしながら地元の辺りの空を眺めていたら
急にもくもくっとライオンのような雲が!
(ライオンズゲートだけに!?(この日は2021年8/8))

画像2

右斜め上を向いて、片手も挙げてる
ライオンさんに見えませんか?!

画像3

漁をするための仕掛けも湖上に見えます。
小鮎も激!旨しですが、ゴリの佃煮は絶品です!!


(ちなみに…琵琶湖はバイカル湖、タンガニーカ湖と並ぶ古代湖(400年前に出来た)のひとつで、絶滅を免れた固有種の生き物がたくさんいます。

外来魚のせいで数が激減!しているので…
どうか釣りをしに来られる折は、外来魚のキャッチ&キル!をお願いいたします!!(本気で!))

近付いてくる竹生島の姿も楽しめます。
(ひょっ○りひょうたん島っぽい形に見える…!)

画像4

島の上に、何本かの白い光の柱と
島のまわりを黒い細めの龍が何体か
ドーンドーンとうねってるイメージ。

「そうか〜 竹生島は黒い龍なのか〜」と
意外に思いつつ。(竹だし緑なのかなと)

ちなみに琵琶湖という名前は
近世に入ってから呼ばれだしたようで
「琵琶に似ているから」とも「波の音が琵琶の音よう」
だとも「弁財天様の持つ琵琶から」とも言われているそうです。

上陸、願いの石段へ

波止場からお土産屋街(といっても2件のみ)
を抜け、すぐに石段が。

画像5

ここは「願いの石段」と呼ばれており
結構な段数が宝厳寺まで続きます。
マスクつけてるとなかなかしんどいです。
(めっちゃ息切れるので、マイペースに登るのが良)
木陰があるのが有り難い…!

日本三大弁財天のひとつ、宝厳寺

階段を登り切るとご本殿。
緑のお庭と赤のコントラストが素敵!!
やわらかな琵琶の音のような、深く広く響くような
幾重ものまあるい光を感じました。

画像6

お寺さんは、場所にもよるけど
神社さんより静かな感じ。
整えられているというか、磨かれた断面のよう。

画像7

ご本殿の中も落ち着いた煌びやかさでときめく…!

入口の梵字の透かし彫りもカッコ良すぎる!!

画像8

蝋燭とお線香をあげます。

画像9

左右の弁財天さまの像もお美しく。

画像10

画像11

芸事にゆかりがあるということで、
絵と作品制作で心願を立ててきました。
なんとなく、弁財天さまの琵琶を
貸していただけたような心地がしました。

竹生島宝厳寺は、神亀元年(724年)聖武天皇が、
夢枕に立った天照皇大神より

「江州の湖中に小島がある。
その島は弁才天の聖地であるから、寺院を建立せよ。
すれば、国家泰平、五穀豊穣、万民豊楽となるであろう」
というお告げを受け、僧行基を勅使としてつかわし、
堂塔を開基させたのが始まりです。
 
(宝厳寺サイトより)
続きはこちら↓


達磨に願いを♪

画像12

こんな愛らしい達磨さんにお願い事の紙を詰めて
ご奉納も出来ます。
たくさん積み上がった姿も可愛い♡

画像13

いろんなグッズも充実!
オススメは琵琶鈴(銅色の音色が一番好みだった)と、弁財天さまの姿絵。

画像14

画像15

浄土の鳥の土鈴も、ちょっぴりマヌケなお顔が良し!
(他の鳥は別のお寺で販売されてるそうです)

画像16

あと!
この竹生島の本はめっちゃオススメ。
こういう場所にしか置いてない系の本に
めっっっちゃ惹かれます。

予想通り、詳細な写真&江戸時代の古地図なんかも
載ってたりしちゃったりなんかして、
全ページ魅力情報モリモリでした。

長浜市の早崎町(旧びわ町、大字(おおあざ)早崎)
の田圃の真ん中に、急に鳥居だけが建ってるのを
子どもの頃から「なんでかな〜?」と
ずっと疑問だった謎が解けました!
(竹生島の一の鳥居らしく)

ご不動さま、凛々しき!

境内のお庭には、ご不動さまが。
酉年の守り仏ということで、常々ご縁を感じており。

画像17

「未練の糸を断ち切れますよう」
との祈りに答えて、バッサリ切ってもらえた感。

お参りする前は厳しく見えたお顔が
お参りあとは何だか慈愛に満ちたように…。

見る方の心持ちで如何様にも変わるのが
仏像の不思議で魅力のひとつだなあと。

三龍善神さまのお社

ご本殿の左には三龍善神さまのお社が。

画像18


境内のベンチでひと休み

見晴らしのよいところでベンチがあるのはここくらいで…
お茶と軽くおにぎりをいただきました。

お参りするとお腹が空くことが多く…
なんとなく神さまたちと一緒に
ご飯を食べているような感覚になります(笑)

トカゲがいっぱい、足元をチョロチョロ。

画像19

季節のおかげかもしれませんが、
こんなにトカゲの多いところは初めて!
龍の赤ちゃんに見えてきた。

三重の塔

ベンチ脇の石段を登ると、三重の塔が。

画像20

三重なので高さはそんなにありませんが
こんな島まで舟で運んで建てたことを思うと、
凄いなあ〜と溜め息が出ます。

石塔もあって、竹生島に3つある重要文化財の
ひとつなのですが撮り忘れ。

観音様のお堂

画像21

三重の塔から降りて唐門へ向かう道すがら、左手に
西国の観音様をずらりと祀る小さめのお堂があります。

ひとつひとつ、お顔やお姿が違っていて美し…!

画像22

手を合わせると、まあるく金色に輝く
あたたかな光が幾重にも重なっているように感じました。

弁財天さまと観音様は、なんだか違う色や音のイメージ。

修復された、鮮やかな唐門

階段を降りると左手に鮮やかな唐門が!
(ちなみに国宝です)

画像23

秀吉が建てた大阪城の一部を移築したということで、
(運ぶのたいへん!)ここに来たおかけで
大阪夏の陣&冬の陣にも燃やされずに残り、
こうやって見ることが出来るんだな〜と思うと
バックアップやシェアの大切さを実感します…!

大阪城→(京都)→竹生島までの移築の経緯はこちら↓


画像24

兎がいるのは、謡曲「竹生島」からだと思われ。
(琵琶湖に立つ白波が、白兎の跳ねるようだと詠われており、いろんな物の意匠に使われています。)

兎は私の“向かい干支”なので、つい注視してしまいます。
(干支を円で並べたとき、自分と真逆の位置のものを向かい干支といい、自分に足りないものを補ってくれるそう。)

小説家の泉鏡花もその理由で兎グッズを集めていたのを知り、真似っ子しています(笑)。

唐門は修復したばかりで、当時の色合いがよく分かります。
色の使い方がカッコイイ!!!
たぶん島の中で、一番キャッチーで“映える”ところかも(笑)

神社エリアへ

唐門を下ると、神社エリアへの橋が。

画像25

古地図や古文書でもここには橋がかかり、
おそらく此岸と彼岸的な、神の領域への
アプローチとして機能していたのかと。

ほんとここから空気が変わります〜!

右手に見える木の気(駄洒落ではない(笑))が
もんのすごい!!!

画像26

巨樹は他の場所でも親近感を沸きやすく…
「あー こちらにお呼ばれされてたのだな〜」
という感じがして嬉しくなりました。

黒龍さまを祀るお社

手前の木も凄かったのですが、
その奥の2本目のビリビリ感たるや!!

画像27

と思ったら、やはりお社が…

画像28

なななんと!!!
黒龍さまのツガイをお祀りしておられる!!

船から見えた“黒い龍の景色”的なものを、昔々の人も見てたのだな〜と思うと嬉しくなります…!!
リアルな形でツイート(?)しておいてくださり感謝!

お社の近くの木には、黒龍さまが降りて来られるとのこと。

画像29

見上げると、木に巻き付いてニンマリ笑って
「よく来たね」と仰ってくださったように見えました。

都久夫須麻神社

道の先は、素晴らしき木組み!
清水寺の舞台を思い出す…。

竹生島2つ目の重要文化財、船廊下。
を、下から眺めた景色。
上に登って見るのが楽しみ!

舟廊下は朝鮮出兵のおりに秀吉公のご座船として作られた日本丸の船櫓(ふなやぐら)を利用して作られたところから、その名がついています。 これも唐門、お御堂と同時期に桃山様式で作られたものです。
(宝厳寺サイトより)

画像30

こちらにも弁財天さまの像が。
色鮮やかでインドチック。

画像31

左手に本殿。
とどーんと、爽やか&カッコイイ雰囲気!!

画像32

手を合わせ、目を閉じると、竹が空にすくすく伸びるイメージ。
天まで柱が通っていて、心地良き…!

右には江島弁財天さまと厳島弁財天さま。
「日本三大弁財天」の他ふたつですね。

画像33

江之島の弁財天さまには先日お参りしたところなので
「先日ぶりです」と。
厳島の弁財天さまには、「今度お伺いします」と
お参りをば。

右手には大己貴命さまと天忍穂耳命さまが。

画像34

大己貴命(おおなむちのみこと)さまは、
大国主大神(おおくにぬしのみこと)さまの若き日のお名前。
大国主大神さまの祀られている出雲大社には
昨年お邪魔したので「その説は有難うございました」
とお参りいたしました。

天忍穂耳命(あめのおしほみみのみこと)さまは、
天照大御神さまと素戔嗚命さまが
誓約(うけひ)をして産まれた神さまです。

天照大御神さまから、葦原中つ国を治めるようにと
命を受けるけれど、「荒れてるから無理」って
天下るのをやめちゃうお話が古事記に残ってます。

で、この時に使者の神様たちが
「天忍穂耳命が、安心に天下れるように」と動き、
国譲りをさせられるのが大国主大神さまです。

…そんなお二人を並べていいの?(笑)
や、円満に譲られたということだからいいのか。
しかも実際に下るのは、天忍穂耳命さまの息子の
瓊瓊杵命(ににぎのみこと)さまだし…。

「あの時はお互い大変だったね〜」と
お茶を飲み飲み(?)お話されてるのかなあと
ゆる〜い妄想をしつつ。

なんとなく神様は人と似ているように感じて…
なので相性もあれば、話しかけたら答えてくださるように
思えて、ついお声掛けをしてしまいます。

観音堂

左手奥の長廊下の先に観音堂が。
(竹生島の重要文化財3つ目!)

撮影禁止なので廊下のみで。

画像35

画像36

廊下の意匠もたいへん美しいです!!
お写真でお見せできないのが残念ー!!!

画像37

このようなものも頂けます*(1枚50円)
真言、カッコイイ…!!

念願のかわらけ投げ!

戻ってきて都久夫須麻神社さまお社の前、
湖に面して“かわらけ投げ”の舞台?があります。

画像38

八大龍王さまのお社も!

画像39

弁財天さまと八大龍王さまはご夫婦ということ、
江ノ島でもセットでお祀りされていました。
(また江ノ島旅も書きますー*)

かわらけは2ついただけます。
ひとつには名前、もうひとつに願いを書きます。

画像40

画像41

そして。
あの鳥居の間をくぐれば願いが叶うそう!

画像42

うーん、結構な飛距離がないと難しい(笑)
くぐったことにします*

今はコロナのため、御朱印は授与されていないそう。
(残念)

「またおいで」ってことなのかしらと
次の訪れの日を胸に秘めつつ…。

島に2軒のお土産さん

竹生島は人が住んでいる島ではないので、
お土産さんの方々は毎日通いでいらしてくださっています。

たくさんあったお土産さんも、今では2軒のみ。

うち1軒は、少し遠縁ですがゆかりがあり…
ぜひともお買い上げを!!
(私の事はご存知ないので、お話されても分からないですが)

夏場はいろんな味のアイスもありますよ〜*

画像43

地元っぽいドリンクのラインナップも。
竹生珈琲って何だろう。

画像44

赤コンニャク、鉄分も取れてめちゃオススメです*
(湖北ならではの“とちの実”のお煎餅なんかも)

画像45

画像46

竹生島、いかがでしたでしょうか。

遠方でなかなか行けない方には
“ちょっとした旅気分”を。

お近くの方には
“今度行ってみよ〜♪”のきっかけ&ガイドになれば
とっても嬉しいです*

愛する地元、長浜の魅力、キラキラが
ちょこっとでもあなたの心に伝わりますよう。

画像47

画像48

今回の旅は2021年8月8日(日)。

ライオンズゲートが最大に開く日に
「どこに行こうかな〜?」とGoogle Mapを見ていたら
「竹生島」という声が聞こえた気がして
「よし!」と小学校以来に再訪しました。

お盆をずらして帰省したかったので、
「ちょうどいいじゃない〜♪」と*
帰りにはチラリ帰省し、無事お墓参り
&お掃除も叶いました。

(おまけ)長浜のオススメのショップ

駅からはちょっと離れているので
徒歩では厳しいですが…

「季の雲」さんが大好きな空間で、帰省するたび
お邪魔するのが楽しみで。

画像49

画像50

作家さんものの器や中国茶器、茶葉も取り扱っておられます。
折々の企画展も魅力的で…!

長浜にお越しの折は、ぜひー*

画像51

画像52

「雨」と銘打たれたガラスの花器と
マロニエの花の蜂蜜をいただいて帰りました*

花ごとの蜂蜜の味比べが、
お砂糖&小麦粉のお菓子が食べれなくなった私にとっての
最高のお菓子で、最近の密かな趣味。
(さっぱりした甘さでうまうまでした*)

そして。
雨の流れが時を止めたような花器に一目惚れ!

器や花器を旅先でいただいて帰ることが多いのは、
見るたび、使うたびに、旅のシーンが思い出されるから。

使う喜びが何倍にもなるので、ご縁を感じたら
お迎えするようにしています。

−−−−−−−−−−−−−−− 

(おまけ2)竹生島の丸秘オススメスポット

ここから先は。

今回の旅で一番しびれた、
激胸キュンスポットをメモしておきます!

とはいえ。
現実にある場所を勝手に激推しすることで、
もしかしたら「何か誰かのご迷惑になるかも…?!」
の心配と、でも
「どうしても知りたい!」の人には
お伝えできないかなと、この形にしてみました。

それと、より個人的な感覚を書いているので
あまり誰でも、な状態じゃない方が、
今の気分的に気楽に書けるなと。

なので
「お賽銭分くらい!」という気概のある方のみ
おいでませ〜、のシステムにしておきます〜*

(「ここぞ!」という神社さまには500円玉を
御賽銭にしています。こちらで頂いた分、
いづこかの神社さまにお捧げします*)

それでは、先程お話しておりました…

ここから先は

1,396字 / 4画像

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?