断薬
薬の副作用ほどドクターの方針をあっさり変えるものはない
一生薬は変わらんと思っていたけれど
思わぬ副作用で
あっさり薬が変わった
薬の量は同じくらいになっていたようだが
種類が変わるというのは
ものすごく進歩だと感じた
種類を変えたらピタッと副作用は出なくなった
これもある意味恐ろしいことだ
リョウコに副作用が出ていなければ
表に出ない薬の害がリョウコの体に
ダメージを与えていたのかもしれない
そしてなんと
しばらくしてから
主治医から
「そろそろ、近くのお医者さんに通うようにされたほうがいい」
との提案があった
リョウコはそろそろ就職活動に入る
就職したら週に1回も平日しかやっていない
大病院に通うのは無理になる
それなら、通いやすい近所の医者に
診てもらう、という話だ
これはもう、リョウコさんはここに通う必要はない
というドクターの意思表示でもある
と感じた
薬もあまり飲んでいないんだろうし
それで良くなってきているんだし
なんとリョウコはあっさりお医者を変えることに成功した
そしてなんと
行くことになった近所のドクターには
正直にすべて話した
途中でクスリを少なくしだしたこと
それでも身体は良くなってきている事
そうしたら
「薬余ってるんだったら、それを飲んどけばいいですよ
ただし、あまりにも飲まないでいると
ストレス耐性がなくなりすぎる可能性がある
就活中はいろんなストレスがたまるから
最低限はのんでおいてね」
とあっさりと最小限度の薬の量に変更になった
リョウコは信じられないくらい
あっさりと
減薬と断薬の道に乗った
ドクターに手紙を書いてから
約半年たったころだった
発症してから約1年と4か月
リョウコは最大量の最高強度の向精神薬から
抜けようとしていた
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