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なぜ鬼滅の刃は今、完結しないとダメだったのか?

本日は
「冒険漫画の宿命」
についてお話しようかと思います。


5月18日発売の少年ジャンプで
人気漫画「鬼滅の刃」が完結しましたね。


毎週月曜日を楽しみにしていた人にとって
ショッキングな出来事ではあったと思います。


僕は単行本派だったのですが、
「次で終わっちゃうの…!?」
と心にポッカリ穴が空いている状況です。


単行本で読んでいるので、
最終回のネタばれを返信で送るのだけは
絶対に辞めてくださいね…!!(本気)


悲しみにくれる気持ちも分かりますが、
鬼滅の刃の完結のタイミングは・・・


僕的には、最高だったと思います。


なぜ、絶好調だった鬼滅の刃は
今、終わる必要があったのか?


これが見えてくると、
長期的に上手くいくビジネスの話もできます。

今回の内容は
情報発信、マーケティングをやる人なら
読んだほうがいいとは思います。

ビジネス初心者には、
ちょっとだけ難しいかもしれません。


が、


漫画の話を使って、
できるだけ分かりやすく書いていくので
最後までお付き合いいただければ嬉しいです。


なぜ鬼滅の刃は今、完結する必要があったのか?


結論から言うと、

「物語のチート化を避けるため」

ではないかと僕は思います。


冒険モノの漫画にありがちだと思いますが、
物語が長引くほど、登場人物がチート化をします。


鬼滅の刃については、
ラスボスである無惨を倒すために
主人公・炭治郎も相当強くなってしまっています。


どうやら目を凝らすと、
敵の内蔵まで透けて見えるし、
動きが止まって見えるらしいです。笑


もはや、なかなかのチートになってきています。


ここらへんで物語を完結しないと、
収集がつかなくなるんですね。


例えばですが、、


炭治郎や柱が総出になって
ラスボス・無惨に挑んで
めちゃくちゃ苦戦するわけですが。


これでラスボス無惨を倒して、
いきなり裏ボスみたいな奴が出てきたら、
もうカオスなかんじになります。


裏ボス「ふふふ、何とか無惨を倒したようだが、奴は神鬼一族の中でも最も下っ端である」


炭治郎「なに!?神鬼一族だって…」


炭治郎「もはや神さまと合体するしか勝ち目がないな…!」


キュピーン!!

バシャン!ズゴンっ!(神と炭治郎が合体する音)

神の呼吸・壱ノ型・神風!!


ドギャーン!!(裏ボスがやられる音)


炭治郎「ふう、これで一件落着…」

??「ふふふ、裏ボスを倒した程度で鬼が滅びたと思ったのか?」


炭治郎「なに!?お前は一体・・・!?」


??「私の名は、ゼウス」


炭治郎「ゼウスだってぇぇぇ!!!?」


(続く)


こんなかんじにカオスになります。笑
(あくまで個人の妄想です)


まぁ、これはこれで面白いのですが
当然チート化をするデメリットもあります。


それは、


元々のファンが離れてしまうこと。


鬼滅の刃のコンプセプトは、
「鬼になった妹を人間に戻す」
ということでした。


だから、


妹が人間に戻れば、
物語はフィナーレを向かうのが
きれいな終わり方なんですよ。


ですが、


人気作品なだけあって
大人の事情でカオスになっていくことは
よくあることです。


例えば、ドラゴンボール。


諸説ありますが、
フリーザ編で鳥山明先生は
完結にしようと思っていたらしいです。


しかし、


当時のドラゴンボール人気を考えると
ジャンプの編集部としても

「いや、このままでは終われない…!」

となってしまい、
その後の連載を続けていきました。


その結果どうなったかというと、、


伝説の戦士、超サイヤ人が登場!

伝説の戦士がなぜか、
人造人間にやられる‥!

俺は、スーパーベジータだ。

セル現る

最強の超サイヤ人2登場オッシャー!

いやいや、魔人ブウという奴がいてね…。

そんじゃ、スーパーサイヤ人3じゃ〜!

超サイヤ人4

超サイヤ人ゴッド

超サイヤ人ゴッド超サイヤ人


・・・。


もう最後のやつ、なんやねん!?


超サイヤ人のゴッドの中の超サイヤ人ってなんやねん!!


これを許してしまったら、


超サイヤ人ゴッド超サイヤ人ゴッド超サイヤ人


だって成り立ってしまう。
(ゲシュタルト崩壊を起こしてますね…笑)


とにかく
冒険漫画は強い敵を倒して、
主人公たちが成長していくので、
次なる敵はさらに強くなります。


そうなると、
さらに強い敵が現れて、
さらに主人公が強くなり、
さらに強い敵が現れて、
さらに主人公が強くなり…


この無限ループに突入してしまうんですね。


また、伝説の戦士だったはずの
スーパーサイヤ人が子供でもなれて、

「まるでスーパーサイヤ人のバーゲンセールだな…」

ベジータも言ってました。

何もかもが安売りみたいになって、
もともとのファンが冷めてしまうわけです。


また、


鳥山明先生としてもフリーザ編で終わって、
しばらくハワイでゆっくりしたいと思ってたら、
セル編、魔人ブウ編を書くのはダルいと思うんですね。苦笑


現に、魔人ブウとの物語以降に
「闘いの漫画を描く気がなくなってしまいました」
というメッセージも先生は残してます。


本来のコンセプトと違うことをすると、
冷めてくるのは読者だけではなく、
作者の熱量にも影響します。

鬼滅の刃の引き際は、チート化しすぎず
ちょうどよいタイミングだったのではないかと思います。


また、

ちょうどよいタイミングで、
完結した伝説の漫画といえば、
SLAM DUNKではないでしょうか?

スラムダンクも山王工業編で終わったのも、
これ以上チート敵を出し始めると
NBAの海外チームが湘北高校に
殴り込みを仕掛ける形になっていたと思う。


「Hey!You!」
「日本のバスケは甘々ね!」


みたいなキャラクターを出さないと、
どんどん成り立たたなくなって、
最終的に宇宙人とかも出てくる。


「地球のバスケのレベルは宇宙の歴史の100分の1にも満たない」


タコ足の火星人みたいな連中が現れて、
無重力バスケとかしだすと思います。笑


もう、、訳わかんねぇぞ…!と。


ちなみにですが、
チート戦略をギャグ化して成功したパターンが


「テニスの王子様」


でしょう。


もはや中学生とは思えない技を繰り出す
もはやギャグ漫画になってしまったが、
それが2chでいじりの対象になっていった。


次はどんなチートキャラで
俺たちを楽しませてくれるのか?


という謎のワクワク感を与えてくれるのが
テニスの王子様だったというわけですね。


チートも振り切ると、上手くいくという…


ほんとに何が生き残るのかは、
予測がつかないものだなと思います。

さてさて、、

このままだと、
漫画評論家みたいになってしまうので、
最後にビジネスの話をします。


チート化によって、
廃れていくのは漫画だけではありません。


一昔前のネットビジネス系の発信者も
チート化に片寄りすぎて失敗するケースがありました。


例えばですが、
ビジネスのコミュニティを販売する人たち。


僕もコミュニティを運営してる者として
悩みを抱えるポイントは


「新規集客」


にあると思います。


既存のメンバーさんに実績を出してもらい、
コミュニティの空間に満足してもらうことは当然。


その後は、


コミュニティを大きくしていきたいと思ったら
新規集客を頑張るのがマーケティングの仕事。


ひと昔前の失敗するケースであれば、
「特典祭り」が目立ったと思います。


最初は「ネットで稼いで自由になろう」みたいな
打ち出し方で売れていった販売者たちも、


何か新しい風を吹かせないと…!


と血まなこになっていき、
特典!特典!特典ぇぇぇん!!


となっていきます。苦笑


・仮想通貨の情報を教えますよ!

・海外で今、1番稼げるギャンブルを教えるよ!

・今度は占星術占いをするよ!

・国家機密の節税対策知りたくないですか?

・即金!即金!ゲームしながら稼ぐ方法も!!

・総額100万円相当をプレゼント!


もう特典が盛り盛りすぎて、
何がなんだか分からなくなっていきます。


特典祭りになっていって、
どんどんチート化が進んでいく。


しかし、その結果。


既存のメンバーさんには、
「なんか、◯◯さん変わったね」
と言われて離れてしまったり。


特典盛り盛りだけに釣られた人が集まり、
本来のコミュニティの価値が半減する。


結果、、


コミュニティが崩壊という
ルートを辿ってしまうわけですね。


もちろん、新規集客を伸ばすために
反応を取りたいって気持ちは分かります。


常に販売者というのは孤独で、

「今のお客さんがリピートしてくれるのか?」
「今のお客さんに新しい刺激を!」
「どんどん新しい機能!機能!機能!」

と心配事は尽きないものです。


なので、


どんどん発想がチート化してしまい
刺激を与えることに片寄りがちです。


でも、それが理由で…


本来大事にしたいクライアントさんから
見放されてしまう原因になるんです。


織田信長が明智光秀に
裏切られたのも、
チート化を目指した結果です。


信長が「天下泰平」を目指し、
戦争がない日本を作ることが
コンセプトで戦ってきました。


明智光秀も、家臣たちも
信長の魅力・コンセプトに惹かれて
共に死をかけた戦いをしてきたのです。


それが天下泰平が目の前に来た時に・・・


信長「中国も領土にしたら、もっと日本は豊かになるぞ」

信長「天下泰平が終わったら、中国を手に入れるぞ〜!!」


明智「それって、また戦争するってこと?」


信長「天下泰平のためじゃ、ついてきてくれよ!光秀!」


明智(せっかく、戦争がなくなると思ったのに…)



明智「敵は本能寺にありぃぃぃ!!」


※「敵は本能寺にあり」は実際には言ってないらしいです。


本能寺の変の裏側をたどると、
チート化に片寄りすぎた結果なんですよ。


だから、


長期安定的にビジネスを成り立たせるなら、
「変わらぬコンセプト」が必要です。


なんのためにブログをやってるのか?

なぜビジネスをやっているのか?

なぜコミュニティを運営してるのか?


コミュニティを持つ人間は、
ここがブレてはいけません。


僕はKINGDOMというコミュニティを
しばらくやっていますが、
今も、根っこは変わりません。


「人生の主導権を得る」


そのために、

・お金の選択肢
・時間の選択肢
・人間関係の選択肢

この3つを全て得るための
ノウハウ・思考を
常にコミュニティ内では発信をしてます。

ここにブレを作る気はないし、
ここにブレが出たら
コミュニティを辞めるべきです。


鬼滅の刃の吾峠呼世晴先生も
このコンセプトが一貫しています。


炭治郎が冒険に出る理由は、
鬼になった妹を人間に戻すためです。


そのために無惨という
ラスボスを倒す必要もあったし、
それが叶ったのであれば、
冒険(連載)を続ける理由はありません。


一貫したコンセプトがあり、
芸術的な引き際だったと思います。
(なんか上からっぽいですね…!すいません!)


これから映画化もしていくだろうし、
グッズ、ゲームなども
どんどん販売されていくでしょう。


ここまで社会現象になったコンテンツ(作品)を
「はい、おしまい」とするのは
マーケッターとしては勿体なさすぎる…!笑


だから、


鬼滅の刃というコンテンツを使って
いろんなビジネスが生まれることは間違いないでしょう。


そのほうがファンにとっても嬉しいし、
WIN−WINな世界だとは思います。


でも、


本編はここで完結。


一貫したコンセプトに則った
最高のフィナーレだったなと。


そんなことを思って、
本日はメールを書いてみました。


漫画もビジネスも
コンセプトに一貫しているかって、
めちゃくちゃ大事になります。


弱いコンセプトでも、
「稼げる!稼げる!」って言えば
1〜2年くらいは売れるとは思います。


しかし、


本当に強いコンセプトを作らないと、
途中でチートの方向性にブレやすくなったり。


自分のビジネスで目指すルートを見失い、
既存のクライアントさんも離れたりするでしょう。


逆にいえば、


長期安定的に顧客を確保している
企業などはコンセプトが強いんですよ。


スターバックス
サウスウェスト航空
アップル


僕らも個人でビジネスをしていくものとして、
より強固なコンセプトを作っていけるといいですね。


コンセプトは非常に曖昧な言葉ですので、
しっかり勉強する価値がある大事なものです。


メルマガの最後に
「コンセプトの作り方」についても
プレゼントをしておりますので、
お時間があれば見ていただけると嬉しいです。


それでは!

PS


今回のメルマガですが、
長期安定的にビジネスをするなら
強いコンセプトを作ることが大事ってことですね。


チート化してスペック競争になっても、
最後に待っているのは泥試合や価格競争、
理想の顧客が離れてしまう行為です。


ただ、


コンセプトって言われてもよく分からない…!


というのが、
本音だと思います。


今、副業でブログを実践してる人だと
聞き馴染みがない言葉だと思いますし。


今、情報発信で年収1000万円超えている人でも
ぶっちゃけ曖昧にしか理解していない領域です。


コンセプトって何だ?


って言われたら、
どもってしまう人は多いと思います。笑


コンセプトは難しいけど、
長期安定的にビジネスをしていくなら
非常に大事な考え方です。


今回のメルマガだけで終わってしまうと、
言葉足らずで不親切になってしまうので


・スタバのコンセプト「サードプレイス」が生まれた背景

・LCCの代名詞、サウスウェスト交通が生まれた背景

・電通がやっているサーチライト式のコンセプトメイキング


これらを解説した動画のリンクを貼っておきますね。


※コンセプトへの理解度を深めたい人はこちら↓

You Tubeに移動します


これはKINGDOMの
メンバーさん限定で作った動画なのですが、
曖昧なコンセプトについて
だいぶ輪郭を持って理解できると思います。


今、ブログアフィリエイトを実践してる人が
次の収入源を作りたいときに
いずれ必要になる考え方ですし。

今、情報発信をしている人であれば
見ない理由はないとは思いますので
参考にしていただければなと!


今日のメルマガは、
自己満足でバーっと書いてしまったので
貴重なお時間の中で読んでくださったお礼の意味もこめて。


※コンセプトへの理解度を深めたい人はこちら↓

You Tubeに移動します


それでは!

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