見出し画像

子育てにおける「パパ」の肩身の狭さ

「産前産後の恨みは一生」という言葉があるが、それだけ妊娠・出産をめぐる夫婦の対立は根深い。


手前味噌だけれど、わたしの夫の振る舞いはすごい。
妊娠がわかった瞬間から、妊婦の身にどのような変化が起こるのかをネットで調べたり、たまひよの「パパ向けBOOK」なるものを読み込んでは言動に徹底的に気を遣ってくれている。

もともとやってくれていたが、より家事をこなしてくれたり、重いものは絶対に持たせてくれなかったり

仕事へ出発する時間を早めて夜は早く帰れるようにしてくれたり、出張も調整して日帰りしてくれている。

妊婦健診の送迎や付き添いはもちろん、妊娠結果が出るか出ないかの頃は仕事帰りに予約していたので、わざわざ一度帰ってきて車を出してくれていた。

具合が悪いなんて連絡したときには飛んで帰ってきて、栄養のあるご飯を作ってくれる。


そしてもちろん、我が子が産まれてからの振る舞いも素晴らしい。



挙げたらキリがないほど、わたしの夫は「妊婦の夫」「(プレ)パパ」としての振る舞いが完璧だった。

ソファのヘリに腰をかけているわたしを危ないと言って注意したり、わたしよりも妊婦としての自覚(?)があったかもしれない。
たびたび、胎児の成長などを身をもって実感できないことを悔やんではわたしを羨んでいた。



世の中には、夫の理解の低さや自覚のなさに恨みを募らせる妻が多い。
諸先輩方の話を聞いていても、そのぶつけようのない怒りは何にも変え難いものなのだと思わされる。

わたしの夫は前述の通り本当によくやってくれていて大感謝しているのだが、なぜか「世の中の理解が低く自覚のない夫」への反射板として女性の諸先輩方から詰められたり、または「過去の自分自身に対する懺悔」として男性の諸先輩方から色々と言われることがあった。


夫という大きなカテゴリーによる偏見が個人に浴びせられてしまうのは気の毒だし、
何よりわたしが、わたしの夫はそんなことないのになあと悔しい気持ちになった。



わたしたちにとっての子育ては「2人で取り組んでいくもの」で、当然パパにも責任と楽しむ権利がある。

子育てにおいて、パパがまだまだ肩身の狭い思いをする世の中かもしれないけれど、どうか一緒に乗り越えていきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?