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【米政治】大統領選挙でハリス氏がトランプ氏を支持率で逆転、相場の見方に与える影響は?

7月21日、バイデン大統領が大統領選挙から撤退表明し、後任として副大統領のハリス氏が民主党の大統領候補として名乗りを上げました。その日以降、ハリス氏の支持率は上昇トレンドに入り、そして遂にトランプ氏を逆転しました。

https://www.realclearpolling.com/polls/president/general/2024/trump-vs-harris

どちらの勝利にお金を賭ける?というベッティングオッズもハリス氏がトランプ氏を逆転しました。

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これらのチャートから読み取れることは、ハリス氏には勢いがあり、トランプ氏は失速してきているということです。

現在の米国経済は直近のGDP成長率が+2.8%とすこぶる良いです。そこかしらに陰りが見られるものの、すぐにガラガラと崩れ去る様子ではありません。経済が強い場合、基本的に与党(現在は民主党)有利です。

株式市場は年初から高くスタートし、4月に一度下押ししましたが、5月から再度上昇しました。これは典型的な現職大統領サイドが勝利する時の市場の動きです。そして現職勝利の場合は、8-12月まで相場は目立った押し目も無く高いです。

今まではバイデン大統領の不人気ぶりからトランプ氏の支持率が若干上回って来ました。しかし、市場は現職が勝つ値動きでした。いったいどっちになるのか分からないという不透明感が大統領選にはありました。それが、今回現職サイドに針が振れ始めたということで少し不透明感が和らいだということです。

また、現職サイドに支持率の勢いがあるということは、米国民に経済への深刻な懸念は広まっていない可能性があると思います。経済が良くないと国民が感じているならば、野党に支持が集まるはずです。この点からもほんの少し不透明感は和らいだと思います。

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