【米政治】トランプ候補銃撃事件では勝負は決まっていない
トランプ大統領候補への銃撃事件では、銃弾を耳に受け流血しながらも力強く拳を上げるトランプ候補の画像がネットで一気に拡散されました。
その後も、すぐに聴衆の前に姿を現し、健在ぶりをアピールしました。これは力強い大統領像をイメージさせるという点でトランプ候補には有利な材料となります。
この一連の流れをみて、これはトランプ候補が勝つに違いないと確信している人は投資家にも多くいると思います。
実際、事件後には石油銘柄等、いわゆるトランプ銘柄が買われました。
しかし、米国の有権者は意外にも冷静です。世論調査の数値を見てみましょう。
最新の数値では若干トランプ候補の支持率が改善していますが、差はそれほど広がっていません。これくらいの差は、頻繁に開いたり縮まったりするレベルです。
また、実際の投開票日までにはまだ3か月以上も時間があります。公開討論会もまだ2回残っています。もしかしたら、バイデン大統領は撤退し、より若い候補者が出てくるかもしれません。つまり、米有権者の記憶を上書きするイベントはまだまだ残っているのです。
今の段階で、大統領選はトランプ候補が勝つに決まっていると決めつけられる十分な証拠は揃っていないと考えます。
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