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【米国株】ネットは一つの逆指標

相場の天井や大底がいつになるのか、と気にし始める時期になると、僕はネットを漁ります。具体的にはX(旧Twitter)で投資インフルエンサーの投稿を見たり、主要銘柄名(例:$NVDA、$AAPL)と検索して、それにまつわる投稿を見ます。Youtubeでは「米国株」と検索して、検索上位に上がってくる動画を何個か見て、コメント欄もチェックします。「銘柄名 株価」とグーグル検索して、Yahoo掲示板のコメント欄も見ます。

個人的な経験でいうと、そこで展開される言説とは逆の方向に相場は走りがちです。つまりネットは一つの逆指標なのです。楽観的であればあるほど天井に近いです。悲観的であればあるほど大底に近いです。

2022年10月の相場の大底では、有名ビジネス系Youtubeチャンネルに投稿された動画のタイトルは「株式の死に備えよ」でした。

動画投稿日は相場の大底付近

2023年12月、NVDAの大相場が始まる直前でXで展開されていた議論は、「中国向けの売上が米国の規制で無くなるのでNVDAは厳しい」でした。

直近の決算では中国向け売上の消滅を補って余りあるほどのAI半導体売上を計上していたにも関わらず悲観論一色だった。

2024年4月の買い場では、「AIバブルは終わった」「イスラエルとイランの小競り合いは拡大するかも」という悲観的な意見でネットは一色でした。

TSMは何のケチの付け所も無い好決算を発表後に急落。株価急落を見てあれは悪い決算だったという意見が支配的だったが、結局V字回復。

そして今は強気な意見しかありません。Xで$NVDA、$AVGO、$MUと検索してみると、「どこそこ証券が目標株価を引き上げた」「今は始まったばかりだ」「株価の下げは良い買い場だ」など強気のコメントで溢れています。そのコメントの背景には何の警戒心も感じ取れません。当然相場はまだまだ上がるに決まっている、という確信しか感じ取れません。株を買うことに対して何の抵抗感も恐怖も感じていません。こういう光景を見るにつけ、そろそろ相場は一旦天井をつけたのではないかと考えます。

これは絶対的な指標ではありません。これだけで投資判断は下しません。しかし、数ある判断材料の内の一つとしては有効と考えています。

ちなみに今Youtubeで上がっている動画はコレです。


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