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胎内記憶はないけど

私は、母のお腹にいることを、確か、8ヶ月ぐらいまで隠されていました。

これ、普通に聞いたら、え?!ってなりますか?(笑)

母と父は、私がお腹に入ったから結婚したんだと思います。
母は亡くなったし、その後父もいい人を見つけて実家から出ていったから、確かめることも多分ないけど、たぶん。おそらく。
つまり、出来ちゃった結婚。今は、授かり婚ともいうのかな?

私は、授かられたわけです。

私は、胎内記憶もないし、私がお腹にいることを母は隠していた、ということも、おばに聞く数年前まで、知らずに大人になりました。
母はひどかったつわりも隠し、お腹が目立ってきても誤魔化し、妹たちに「妊娠してるんじゃないの?」と疑われても断固として否定し、私が生まれる約2ヶ月と少し前の5月の初めに、結婚披露宴まで開いています。

今思うとおかしすぎて笑っちゃいますが、私は結婚式に出席してるんですね(笑)
写真にも明らかに写ってます。
お腹が目立たないドレスにしてるようだけどさ。

なので、隠し通せたかはわかりませんが(笑)
私はその後7月末頃に誕生。

その一部始終を特に恨んでもいないし、生まれてきて、今は十分人生を楽しんでいると思っています。

ただ、胎内記憶として、少なからずその後の私に影響があったとしたら、

「私、これでいいんだよね?」
「私、ここにいて大丈夫?」
「この世に生まれて、よかったかな?」

とかいうちょっとした不安が、もしかしたら潜在意識にあるのかもなぁ、、、と思ったりしました。

祖父も「男の子」を望んでいたようで、それもプラスされて、
なんとなくですが、私の誕生は、ちょっと引っかかりがあったかもしれないなぁ、と思います。

そして1年後、すぐに弟が生まれました。

私は、可愛がられなかったわけではないです。

でも、愛情のかけられ方は、違ったかもなぁ、と感じます。

そんなことからも、男女の差みたいなものをいつも感じていたんだと今は思います。

その後も、2年後、5年後に弟が生まれます。

いつもどこかで、「私は姉だから」
とか、「いいなぁ、でもまぁ、しかたないか。」とか、「私は我慢できるし、別にいっか。」と要所要所で弟たちに母の愛情を譲ってきた記憶はありますね。

これを、アダルトチルドレンというのかどうかは定かじゃないですが、

小さい時からどこかでいつも冷めていて、 いろんなことを冷静に考えていた気がします。

母の愛情を全く感じていなかったわけではないですが、母は私を褒めることはほぼなく、
小学校や中学校時代に作文や絵で賞をいただいたときも、

褒められた記憶はありません。

祖父や祖母や叔母が褒めてくれた映像は脳内で再生されるのですが、母の私を褒める顔は、再生されません。

父もまた、子どもたちにそれほど興味もなかったんだろうな、と思います。

父は父で婿として結婚して、母の両親と同居して、家業を継いだので、それはきっと色々嫌なこともあったと想像します。

だから、子どもたちに対して愛情をかける、ということまで余裕もなかったかもしれません。

父と母が夫婦喧嘩をして、父が、妊娠している母を玄関の一段高くなっているところから押したことがあって、母は危なく転び落ちそうになりました。

それを5歳ぐらいだった私が近くでみていて、
父を叱ったことがあります。

「お母さんのお腹に赤ちゃんいるんだよ!!押したらだめでしょ!!」って(笑)

別の時の夫婦喧嘩で、父が怒りのあまり、ダイニングテーブルの椅子を投げて壊してしまったり、米びつを蹴って破損させて米が漏れたり、

そんな光景を近くで見ていて、

すごく怖いのと同時に、
感情的に暴れ散らす父を、幼い人だと残念に思っていました。

父は、虐待とか、そんなことをする人ではなかったですが、
時々、喧嘩をすると暴力的になることがありました。

でも、それを今思い返すと、父は父できっと苦しかったんだろうな、と思います。
祖父母は父を認めず、心の中では受け入れてはいなかったので。

そんな中でも同居して家業を継いだので、

きっと色んなことに耐えていたんだろうなぁ、とも思います。

母の生き方を振り返っても、
結局は、三姉妹の長女として家業を継ぎますが、
自分のことを自分で認められなかった人だったと思います。

どこかで自分を大好きにはなれず、自分を可愛がれなかった人生だったんじゃないかなぁ。

そして、自分をいじめ続けて、ついには身体を壊してしまったように、私には見えました。

母が亡くなってから、私の出生のあれやこれや、あらららら、がわかり、

ちょうど私も自分を掘り下げて理解して、自分を大事にしようとしていたところだったので、

父や母の生き方や、祖父母の生き方も理解する機会に恵まれました。

私がこの世に生まれた理由。

隠されてまでもこの家に生まれた理由。

たくさんあるんだな、って今は思ってます。

父や母の苦しみを理解することで、
少しは私が生きやすく、人生をより良くすることができています。

だから、一人ひとりが家族を始め、誰かと繋がっていることって、実はすごい意味のあることで、

すっごく嫌な経験とか苦しみも、

なんてことない無駄だと思える時間も、

全部今の自分が生きてる意味に繋がってるから、

無駄なんて微塵もないんだよなーって、

私が私を認めることができたりします。

もちろん、今まで恨みを持った相手も数名いたりしましたが(笑)

その人たちのおかげであれを学べたんだよなぁーって思えたら、

恨みも感謝に変わっちゃうんですよね。

その時の素直な感情もあるから、そんな瞬時に感謝に変えることはできなくても、

恨みとか苦しみも、私はきっと最後には感謝に変えられるってことがわかってると、

ちょっと安心できる。


死ぬとき、

私の生まれから死まで、ぜ〜んぶをポジティブに肯定して感謝しきれたら、

すっごくスッキリ死ねそう(笑)


だから、胎内記憶がどうだとしても、私が生きてるうちに私を認めてあげられれば、私が生まれたことも生きたことも全部めっちゃよかった、って思えるから大丈夫だ!!ってことが言いたかったのかも。


だから、お母さん、隠してまでも、私を産んでくれて、

ありがとう!!!!

お母さんが次生まれ変わったら、もっと自分を認めて、自分を愛して、自分を大事にして生きる人生を生きてほしいです✨


今日も読んでくださってありがとうございます😊


どうぞ素敵な一日をお過ごしください💕




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