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貯金ゼロから二回起業した人の金の話②

貯金をするひとに起業センスはない

世の人は、どうしてこれほどに貯金を重要視しているのだろうか。
不思議に思った事はないだろうか?

まあ、ないだろう。
ほとんどの人が、貯金がある事は非常に良い事だと思っている。

貯金があれば何でも大丈夫。
それはそうなんだけど————

それは裏返せば、貯金がなければ何もできないと勘違いしているという事になる。

「自分には何もできない、貯金がないから」
この考え方があるから、結局何もできないのだ。
なにもしようとしないから、何もできないという身もふたもない事実に、貯金というご立派な理由をつけてしまう。

私がビジネスを始めるきっかけになったのは、実家からかかってきた一本の電話だった。
「明日まで50万円払わないと家を取られる。どうにかならない?」

残念ながら、私は50万円は持っていなかった。

そんな金のない状態から、ビジネスを始めた。
やってみて分かった事は、金が必要ないやるべき事が山ほどあるという事だった。
それは、実のところ金があってもやらねばならない事だった。

いくらでも、貯金がなくてもできる事、いや、やらねばならない事がある。

例えば多くの場合、ウェブサイトを作ることを考えるだろう。
そのデザインはどうする?誰かに作ってもらう?ブログやSNSアカウントのみにする?予算はどのくらい?
そういう事を考える事だけでも、重要な仕事だ。
考えるだけなら金はかからない。
金はかからないが、絶対に考えておかねばならない。


ハッキリ言って、起業するために貯金をしているのなら、即刻辞めるべきだ。起業のセンスが相当低いからだ。
もっと言うなら、「起業っていうか副業的に収入を増やして貯金を殖やしたいんだ」と思っているのなら貯金の才能も皆無である。

いそいそと貯金をしているくらいなら、起業なんかしないで普通に昇給を目指して頑張ったほうがいい。
あるいは、さっさと貯金する努力を起業する努力に全部振り替えてしまう方をお勧めしたい。

商売というのは、ないところに価値を作り出してお金を生み出す仕組みだ。
つまり本質は元手の有無ではなく、ゼロから価値を生み出すことだ。

元手があればビジネスは簡単に回せると思うのは大間違いで、このゼロから価値を生み出す技術をきちんと身につけていないと、いくらあってもお金はすぐに消える。
金が(つまり貯金が)ビジネスを作ってくれるわけではないのだ。

だから、そのゼロから価値を(つまり売上を)作り出すという事を身につけなくてはいけない。そのやり方やセンスを身に着けるのは、非常に難しい。
貯金をするより100倍むずかしい。

貯金だって、けっこうな苦労が伴う。
楽じゃない。
そして楽じゃない割には、貯金額は増えない。

人間のエネルギーは、限られている。
それを無駄遣いするわけにはいかないのだ。
若いうちはまだいいだろう。だが、もう30代にもなればそうも言ってられない。仕事の量は増える、プライベートも忙しくなる、なんなら家族も増える。税金も増える。30代でさえそうなのだ。40代、50代と時間はあっという間に進んでいく……。
そんな状態で、貯金する事に全力を注ぐと、基本的に起業などする余力は皆無だ。

忘れないでほしい。
金よりも、自分のエネルギーのほうが重要なのだ。

そして、貯金はわずかな金と引き換えに自分のエネルギーを浪費する非常に効率の悪い方法なのだ。


貯金至上主義になるのは、金の使い方を学ぶ機会がないからに他ならない。
ぶっちゃけ、貯金するくらいなら浪費して自分の経験値を増やしておく方が、起業には圧倒的に有利だ。
が、まあ、多くの気の弱い起業に憧れている人々は、そんな事もできないと思う。

だけど、もう貯金はやめなさい。
貯金するなとはいわないけど、貯金するための努力をきっぱりとやめなさい。

ただし浪費もやめなさい。
好きでもないものにお金を使ってエネルギーを浪費するのは非常に問題がある。せめてお金かエネルギーかのどちらかにするように。

そして、起業したいと思うのなら、さっさと起業すること。
それは別に登記することとか、「ハッピーコンサルタント」みたいな妙な肩書をつけた名刺を刷る事でもないし、印鑑をつくることでもない。
まずは、考える事だ。
ビジネスプランと呼ばれるものを、一度考えて、紙に書いてみよう。
それは机上の空論だ。それでいい。

なにごとも机上の空論から始まっている。
だから私の会社の名前は株式会社机上の空論なのだ。

本当です。

(つづく)


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つよく生きていきたい。

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ひとり株式会社を作ってしまって第5期目を迎えました。noteでは全然無関係なことを書いています。いつもひっそりビジネスを作っています。

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