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【学びの記録】女性が組織でリーダーシップを発揮するには?(前編)

「英語で学んでみたいな〜」とぼんやりずっと思っていました。現在産休中。おそらく赤ちゃんが産まれてお世話が始まるとなかなか時間が取れないだろうと思い、今!と決めて気になるテーマをCourseraというオンラインで海外大学の授業の動画を視聴できるサービスを使って学んでみました。感想とコースの内容まとめです。(内容まとめはかなり翻訳にも頼っているので読みにくいかもしれません・・。自分のメモ用に書いておきます)

coursera:Women in Leadership: Inspiring Positive Change(修了証などもらうには有料会員登録が必要ですが、このコース、一部動画は無料会員でも見れます!)

前編感想①:自分の実現したいリーダーシップのビジョンとバリューを考えたい

講義の中で、「自分のビジョンを知ることは自分の決断を支えてくれる」という話が印象的でした。

リーダーシップのビジョンとバリューとは?
ビジョン:リーダーシップを取ることで、今の仕事を通じてor自分が関わることでこんな世界を実現したい
バリュー:上記のビジョンを実現するために、こんなことを自分は大切にするよ

私自身、仕事上小さなプロジェクトのチームリーダーを経験したことはありますが、「リーダーやりました!」言い切れるほどは自信がなく。ただ、「今チームリーダーであるかどうか」「何人のメンバーがいるか」という役職に関わらず、自分がまず「こんな世の中だといいなこんな組織だといいよね」、というビジョンを描き、それに基づいた行動をするところから、リーダーシップは始まるのだなと思いました。具体的には講義の中で、リーダーシップのビジョンには3つの範囲があるという話がありました。「個人→チーム→組織」の3つです。この3つはバラバラなのではなく、まずは「個人」から始まるけれど、そこからチーム、組織と繋がっていき、それぞれ関連し合っているとのこと。まずは「個人」のリーダーシップのビジョンとバリューを考えたいと思ったのでした。

前編感想②:社内外のネットワークづくり

社内政治、交渉をうまく進めるためにも、社内外のネットワークが大事という話がありました。がっつり「社内政治」「交渉」をするような立場に今いなくても、仕事やプライベートなど共通項のある方との出会いや、目指したいことを既に実践されている方との出会いなどを意識したつながりがあることが、実はいろんな考えに触れることができて良いとのこと。実際はどうしても「仕事or家庭」で24時間毎日精一杯です。ただ、意識して新たな人とつながったり、オンラインで繋がりやすい時代だからこそ、既にあるつながりをより深くするような関係性の深さだったりを意識してみたいなと思いました。


【以下学びの記録】

リーダーシップの能力について:男女のリーダシップに関する「能力」はさほど変わらない

・ある研究によれば、より上級の仕事、役職では女性の能力の方が長けていたこともある。ただ、リーダーシップのスタイルは男女によって傾向が異なる。

・男性の仕事のスタイルに多い、一人で決め、指示を出し進める方法よりも、女性の方がより周囲を巻き込みながら仕事をする

・ただ、より周囲に男性リーダーが多い環境だと、女性のリーダーシップの取り方も男性のような、独裁的で一人で指示を出し進めていくことが多くなる。

・職場においてリーダーシップ以外で女性と男性の特性の違いはある。
 ・女性の方が男性よりも燃え尽き症候群になりやすい。
 ・女性の方がマネジメントと母親といった複数の役割を担っており、エネルギーを消耗されやすい。
 ・女性の方が男性よりも感情の浮き沈みが激しい。

→ただ、こういった性格的な傾向への対応をきちんとすれば、
 きちんとリーダーシップを取り成果を出すことができる。

例えば、
・自分の強みを発揮できるような仕事のスタイルを身につける。
・自分の仕事や家庭に対する配分、優先順位をはっきりさせてエネルギーを消耗しすぎないようにする。
・ネガティブな物事もポジティブに捉え直してみたり、リフレッシュするための行動を間に挟んでみたりする。

リーダーシップのバリューとビジョンについて:個人のビジョンとバリューを持とう

・インスピレーションに満ちたリーダーシップを持とう
 インスピレーション:
 自分自身と他者にポジティブな感情を真に生み出し、自分のベストを引き出すことができる

・リーダーシップを構成する3つの要素
 ・人をエンパワメントすること
 ・リソースを調整すること(割り当てたり、新しいところから持ってきたり)
 ・より良い目的に向かって進むこと

→インスピレーションに満ちたリーダーたちは困難を乗り越え、自分からも周囲からも最高のものを引き出すことができる

リーダーシップを発揮し、高い成果を上げる女性に共通する5つの要素とは?

①誠実に行動する 自分の価値観やビジョンに基づき、自分を信じて行動している
②力強く行動する 目標を設定し、柔軟に対応していく
③繋がりを作る 仕事でもそれ以外のコミュニティからでもお互いの成長を促すことができるような関係性を築く
④自分の全体性の感覚を掴む 優先順位を明確にし、時々振り返り、今後に活かす
⑤自分と組織について理解している 
自分のリーダーシップに関するフィードバックをもらうだけではなく、それが組織にどう適応しているかまで考え、自分たちが働いている組織についても理解している

・リーダーシップのアイデンティティとは?
 バリューやビジョン、哲学など、自分はどんなリーダーであるか、ありたいか、ということ。
 →自分が大事にする価値(Value)はなんなのか考えてみよう。

ビジョンを持ってリーダーシップを発揮するとは?

①複雑な物事を単純化したり、将来の出来事を予測しながらチャンスや恐れに対する感覚を養っていくこと
②戦略的に方向性を決めること
組織の使命とビジョンを達成するための新しい戦略を定義し、全体を見据えて意思決定を行うこと
③他の人にインスピレーションを与えること
新しい方法に常に寛容であり、現状に挑戦するようメンバーを鼓舞すること

→本物の目的を持って行動することで、私たちは常に他の人にインスピレーションを与え、信頼を築くことができる。

リーダーシップのビジョンの範囲は3つある

個人→チーム→組織

リーダーシップビジョンを持つことは、自分の将来を形作る

自分のビジョンを知ることは自分の決断を支えてくえる
自分のビジョンができたら自分がリーダーシップを通じて達成したいことを考えてみてほしい。

これからの時代に必要なのは:「インクルーシブ(包摂的な)リーダーシップ」

・リーダーシップ
 =人々を魅了し、活力を与え、最善を尽くし、伸び伸びと達成し、優れた成果を上げるよう鼓舞すること。
・インクルーシブ(包摂的な)リーダーシップ
 =メンバーに活力とやる気を与えてくれるもの。
 チームメンバーの違いを活用して、新しい機会を活用し、新しいビジネスのやり方を生み出すことができる。
 結果としてメンバーの当事者意識が高まり、メンバーはより良い成果を達成するために活動する。

どうしたら「インクルーシブリーダーシップ」が発揮できるのか?

①一人ひとりの才能と貢献を心から評価し尊敬すること。
リーダーはまず、評価を妨げる固定観念、偏見、メンタルモデルに気づき、多様な視点から学ぶ意欲を示す必要がある。
②メンバー一人ひとりの発言や自発性を尊重しあえる文化を作ること。
この結果チームの意思決定とプロセスの透明性を高めることができる。
これら 2 つの行動を通じて、モチベーションを低下させ、活力を失わせる排他的で停滞した文化から、人々の最高の部分を引き出し、活力を与え、コラボレーションを促進する、包括的でオープンな文化へ移行できる。

なぜ企業において高い役職につく女性は少ないのか?:組織の壁、対人関係の壁、女性自身の壁がある

・3つのタイプの壁がある
 ①組織の壁
 ・組織のカルチャー
 ・バイアスとして同性の意見を好む傾向
 ・男性経営者や同僚が女性が少ないことに関して意見を言わないこと
 ・女性に対してより高い基準と成果を求めること
 ・女性の人材育成の機会の欠如

 ②対人関係の壁
 ・バイアスがかかっている
 ・ネットワークの欠如
 ・メンターの不在

 ③女性自身の壁
 ・自信や社内政治、交渉力の欠如
 ・家庭への責任感

女性やマイノリティには「ガラスの天井」が存在している

ガラスの天井とは?
持っているスキルに関係なくマイノリティや女性が企業のはしごの上位に昇進することを妨げる、見えても到達できない障壁のこと。

それでもなぜ今女性リーダーが必要なのか?

トップの指導的地位に女性が多い企業は、そうでない企業よりも財務的に優れていることが証明されているから。取締役会に女性の割合が多い企業は、5年後に女性役員の数が増える可能性が高くなる。また、高い役職に女性が多い企業は、より多くの企業慈善活動を実践し、より質の高い企業の社会的責任への取り組みを行っている。これらの要素は社会にとってとても重要!

どうして女性リーダーは少なく、どうしてなかなか増えないのか?:無意識のバイアスがあるから

・そもそもジェンダーバイアスには2世代ある。
 第1世代バイアス:意図的な障壁。
 あからさまな差別となるセクハラや、性差別など。
 第2世代バイアス:目に見えないバイアス。
 無意識、不注意による障壁。
 →今は目に見えないバイアスの方が蔓延している。

どうして目に見えないバイアスがあるの?4つの側面

1)女性のロールモデルの不在、少なさ
組織のトップに自分に似たロールモデルがいない場合、これは女性の上級リーダーへの昇進に大きな影響を与える可能性がある。
2)ジェンダー化されたキャリアパスとジェンダー化された仕事
男性が多い、女性が多いなどどちらかの性別に偏ったキャリアパスや仕事がある
3)女性がネットワークにアクセスしにくいこと
男性のみでのネットワーク(男性中心社会)もまだまだ多い
4)ダブルバインド
従来の女性的な資質とリーダーシップに必要と考えられている資質間の不一致。女性がテキパキと動くと「偉そう」と言われるが男性が同じように動けば「リーダーシップがあるね」と褒められる。女性がリーダーシップを発揮すると有能ではあっても人格的ではなく、好感度も高くないとみなされてしまう。女性が能力と好感度の間でバランスを取る必要が出てきてしまうという難しさ。

どうしてジェンダーバイアスは見えにくいのか?

人々は自分自身を「自分は公平な視点を持っている」と思っているから

とある作家の方のコメント
"自分よりも力のある人たちと一緒にいるなら、話すことを学びなさい。自分よりも力の弱い人と一緒にいる場合は、耳を傾けることを学びましょう。"
無意識の偏見に気づくためにも、率直に話すことを学ぶか、聞くことを学ぶのは、今後の組織や社会を変えるために大切。

後編はこちら。



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