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【イベントからの学び】子どもがお金について学ぶべきことは何より「将来の仕事」?

本を読んでから気になるようになった社会的金融教育家の田内さん。
アーカイブありのイベントがあるとのことで、申し込んでみました。田内さんのお話、確かにおっしゃることはわかる気がするけれど、まだまだ腹落ち、何か行動できるところまで理解できていない気がしているからこそ活動を気にかけています。イベントの内容も完全に理解できたかというとまだまだだなと思うのですが、一旦今の理解と考えのアウトプットとして書いてみます。

イベント概要
これからの人生で本当に大切なこととは? お金との付き合い方を学び気づき一緒に考える。
ビジネス書グランプリ2024総合グランプリ受賞の田内学氏のトークイベント

「これからの未来を生きるこども達にお金についてどう教えればよいか迷っている親御さん」から「自身の未来に不安になっている学生さん」まで。

少し先の未来予測が難しくなった時代変化の激しい現代。最もな関心毎のひとつとして『お金』というワードがあがると思います。
ただし、お金を増やすことに意識を向けすぎると本来のお金の本質とはずれてしまい、
目的と手段を間違えてしまうことがあります。
これからの人生を豊かにする。そのために本当に大切なこととは?
お金の使い方から考え方まで、本質の部分から「お金の向こう研究所代表 田内学氏」と一緒に学び、考えるキッカケとしませんか?

イベント概要ページより引用

【イベントメモ】

中高生が将来やりたいことのアンケート結果

年収が高い仕事:5割強
投資で儲ける:3割
社会のために働く:2割

子どもがお金について学ぶべきことは「投資、お金の使い方、将来の仕事」

①投資 → 投資とはそもそも将来の多くの人の幸せを予測してお金に働かせること

一番のインフレ対策は自分が稼げること。
一番のインフレの理由は「働く人が少なくなること」。
若い人にとってのインフレ対策は世の中に役立つこと=稼ぐことができること。
年齢の高い人にとっては、自分が働く、新しいことに挑戦する機会が少なくなるので投資でお金を得る必要が出てくる。人生のリスクヘッジとして役立つなら投資すると良い。

②お金の使い方 →どんな使い方で自分は満足するのか

③将来の仕事 →年収の高い安定した仕事がいいのか???

将来の仕事を考えるヒント:時代の変化

 高度経済成長期:不足の時代
 足りないものが明確だったので、成功の法則がある
 与えられたことをしっかりできる人が重宝された 

 今:不足しているものがない時代
 正解、成功がわからない時代
 与えられた選択肢の中で考えるのではなく、自分の頭で考えることができる必要がある

年収の高い安定した仕事って本当に良いのか?

本当に仕事ができる人はテストの点数が取れる人(与えられた問題の中でしか回答を考えられない人)ではなく、
相手のこと、相手にとって役立つことを考えられる人(会社の中だけに限らず、世の中のことも含めて)が今後はますます大切になってくる。

役立つ人にならないと、自分の価値を認めてもらえない時代

年収が高い仕事、とった方がいい資格はない。
国全体でAIの技術が求められていても、自分の周囲で求められていなければ意味がない。

役立つ人になるためには、周りを観察することが大事

一番身近な社会=家族が必要とするものを考えて行動することは
大きな社会になっても活用できる能力。

お金を増やすことも大事だが、協力してくれる仲間を増やすことも大事

年収が高い仕事を目指しても、親は協力してくれるが友達は応援してくれない。
「寿司屋になりたい」の方が周りの人の幸せも考えて、周りの人も幸せにできる仕事を考えた方が仲間も増えるし実現しやすくなる。

周りの人も含めて幸せになることを考えられる人の方が生きやすい

自分がやりたいことを叶えるためにも、社会のことを考えることができる人になる能力を身につけることが大事

【感想】家庭でできる金融教育、まずは家族の一員としての「家事」から?

私のイメージだと「金融教育=投資」のイメージでしたが、田内さんのお話だと、「金融教育=社会への当事者意識、世の中の役に立つことを考える」を一貫してお話しされているなと思いました。「お金に稼いでもらう」「年収の高い仕事」だと自分のことばかり。社会に対する当事者意識がない、本当に大切にすべきは「社会のことを考えることができること」「周りにとって役立つことを考えることができること」。家族や仲間がご飯を作ってくれたらお金のやり取りは発生しないけれど、外のお店でご飯を食べようと思ったらお金が発生する。お金があること自体も大事ではあるが、いかに「役立つ」人になり「応援してくれる仲間」を増やしていくかが大事、と。

そして、「役立つ人」になるための第一歩として「身近な社会=家族」の役に立つということが話されていました。我が子は4歳、2歳。少しずつ自分のことができるようになってきた年齢。4歳の上の子は少しずつ「パパにこれあげる、ママにこれあげる」など自分がされて嬉しいことを人にしてくれるような様子も見えてきたかなと思います。親側に余裕がないと、子どものその気持ちをうまく受け止めきれなかったり、家事を手伝いたい!ということに対しても「いやちょっと今は・・」と断ってしまったり。でも急に小学生になってから「これからは家族の一員として家事もしようね」と方針を変えるのも難しいし、受験勉強など始まったらなおさら勉強を優先させてしまいそう。少しずつ本人の興味関心があるうちから、一緒に家事をする、料理をする、といったことを通じて一緒に「家族の中で役に立つ」経験をできるといいのかなぁなんて思いました。

そして、自分自身の子ども時代を振り返った時に、あまり家族への貢献をできていなかったなという気がしています。どちらかというと勉強をかなりサポートしてくれて。こちらからお願いばかり、してもらって当然、という態度だったなと。全く「相手の役に立つ」という発想を持てていなかったことに気づきました。だからこそ、自分の反省とともに子育て、関わりを考えたいのだなと思いました。

【参考記事】

このあたりの対談でも、イベントで話されていたメッセージが話されていたのでよかったらぜひ。

「自分が儲けること、そのために投資をすること」を教えるのは、自分の幸せばかりを考えることになり、この社会で生きていくことの当事者意識を育てることの反対側にいっている……。そうでなく、お金を話題にし、子どもに社会の中でどう当事者としてお金とつきあっていくのかを、本音で語らねば。

「当事者意識」が子どもと社会を変える。そのために大人がしてはいけないこととは?横浜創英中高・工藤勇一校長と金融教育家・田内学さんが対談で語る、学校教育のあり方


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