見出し画像

理不尽に対する反応

 虐待サバイバーのゆうかです。

 私は父から長年虐待を受けて育ちました。
 
 悪いことは何もしていなくても、暴力を受けたり、暴言を浴びせられたりしていました。
 父には絶対服従で、どれだけひどいことをされても、逆らうことは絶対に許されませんでした。
 
 たとえ、父が理不尽なことを言っていたとしてもです。
 
 理不尽なことを言われていると思うと、自分が辛くなるので、私は、理不尽だと思わないようにしました。 
 そして、理不尽である時ほど、父には従順であるようにしました。

 身を守るためです。
 私は、日常的に父に殴られていましたし、縛られたり、包丁を向けられたこともありました。
 
 母が、めちゃくちゃに殴られているところや首を絞められてるところも、日常的に見ていました。母はいつか殺されるかもしれないと思っていました。

 そして、私自身もいつか殺されるのではないかと怯えていました。

 だから、父がどれほど理不尽なことを言っても、従いました。そして理不尽すぎることほど、迷いなく服従するしかありませんでした。
 父を激昂させないようにすることで、自分と家族の命を守ろうと思ったのです。


 私は大人になってから、何度もパワハラやセクハラを受けています。

 自分が、あちこちで色々な人にパワハラとセクハラを受けることで、自分に何か原因があるのではないかと思うようになりました。

 それがおそらく、この「理不尽に対して、条件反射的に服従してしまうから」ではないかと、自己分析をしています。

 上司の言葉であれば、理不尽を理不尽と気づかないのです。
 もしかしたら、気づいているのかもしれません。けれど、気付くと命に関わるかのような恐怖に襲われるので、私は無意識に気づかないようにしているのかもしれません。

 私が理不尽扱いを受けていると気づくのは、いつも少し後になってからなんです。だから、気づけばパワハラに屈してしまうことになるのです。

 これが、元被虐待児の後遺症です。
 
 これからは、自分に対する理不尽に対して、きちんと理不尽であると感じること、自分を大切に扱われなかったり尊重されなかったら、それに気づくこと、それが私の今の目標です。

 

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?