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ブランディングが全て!!

二つのブランディング

商品のマーケティングが出来たら更なる市場での地位を獲得する為にブランディングを行う必要があります。

実はブランディングは既に製品の製造過程でマーケティングを通じたブランディングを行うことにより商品としてのブランド化は行われています。

他企業他商品との違いを明確にするためには、個性となる部分を構築する必要があります。

顧客に気に入って頂き継続して販売できる商品を作るのにはこのブランディングにかかってきています。

この製造過程でのブランディングを私は『商品ブランディング』と言っています。

また、マーケティングを行った上でブランディングされた物が一度商品化された場合は商品を作り変えない限り商品ブランディングの変更は不可能になります。

変更する場合は製造過程まで戻り変更を加えて作り直さなければなりません。

また、作り直す場合はかなりの材料費や人件費また時間というコストがかかることを視野に入れておきましょう。

商品化された物を更にブランディングする場合は販売過程でのブランディングがあり、これを私は『販売ブランディング』と言っています。

今回はマーケティングを行いながら商品のブランディング構築をする商品ブランディングと販売する上で販売のブランディング構築する販売ブランディングの二つのブランディングを解説して行きます。

商品ブランディング

商品ブランディングは製品の製造構築から販売する環境や市場を調査分析して得た情報からターゲットととなる顧客にアッピールし易い特徴を作る事で他社や他社商品には無い強みを作りターゲティングを行い戦略を立てる。

ターゲティングで戦略立てした強みとなる商品がもつ他社や他社商品には無い自社商品だけが持つ特有の特徴となる個性で販売位置を獲得しポジションをとる。

更に他企業の同一の商品との違いや優れている所で勝負する為のポジショニングを行うことで商品をブランディング構築する為の戦略となる商品ブランディングが行える。

この『商品ブランディング』は既に【第一章】【第二章】で発信しているマーケティング戦略を行うことで同時に『商品ブランディング』も行われていきます。

販売ブランディング

販売ブランディングは製品やサービス自体が持つ特徴や個性以外の独自のユニークさを使い、自社が定めたターゲットとに対してポジションをとりポジショニングを行いう手法です。

ターゲットとに対してポジショニングが出来たら独自のユニークさでアプローチをしてブランディングを目指すのが『販売ブランディング』です。

販売ブランディング』とは実際どの様な流れで行っていき、どの様な物が独自のユニークさとして使うのに相応しいのかなども解説して行きます。

また『販売ブランディング』が一番大切なことで、これまで行ってきたマーケティングの分析情報やマーケッティング戦略が実施検証で試される所でもあります。

独自の強みであるユニークさを探せ!!

独自の強みであるユニークさを探すのには他社や他社商品には無いユニークな部分は無いか?と思考するのが良いでしょう。

自社や自社商品の他にはないユニークな部分って実際どんなとこ?

と言うマーケティング初心者の方新入社員の方に向けて説明します。

自社や自社商品の他にはないユニークな部分って言うのは競合他社やその扱う商品と比較して自社にかない特別な強みの事です。

強みになるユニークな部分については次のような事柄です

①その商品を購買したりお勧めする人が有名な芸能人や経営者・著名人である事。

➁その商品を購入する為の店舗が他には無いような独特で個性的である事。
例えば・・・レトロ的や未来的など時代の風景を連想できるような作りとか、ある種のキャラクターデザインに沿った作りや使用など。

③顧客が購入時に他では体感できないイベントや演出を利用したサービスなど付属する。

以上のような内容を販売する商品やサービスに付け加えて商品化する事で他社や他所品には無いユニークな強みを付属することができます。

ここで簡単な『販売ブランディング』について私の本業であるスーパーマーケット鮮魚部の国内養殖生本マグロを例にして解説して行きたいと思います。

国内養殖生本マグロを『販売ブランディング』する方法!!

今回説明する自社が取り扱い販売する商品である生本マグロは厳選された国内養殖場で大切に管理育成された養殖の生本マグロです。

自社の経営者と担当部長が自ら現地へ行き視察検証したもの仕入れ販売している商品です。

この時点ですでに養殖企業で生本マグロのブランディングはされている為、仕入れる自社も安心して顧客に鮮度と品質を提供できます。

生本マグロは皆さんがご存知の通りとても高級な魚です、それは養殖であってもさほど変わりません。

この高級魚をどの様にして売れる商品にするかは自社のブランディング力にかかってきますが・・・。

最初は売れなかった本鮪

残念ながら生本マグロは最初は全く売れず廃棄ロスになるばかりでなかなか顧客には認知されず定着しないままの状態が続いていきます。

売上を上げる為の施策である生本マグロの取り扱いが、まさかの利益をついばむ形となり経営者の心の思いは『一度食べてくれさえすれば』と顧客に食べて味を認知してもう為の販売方法を思考します。

実際に行っていた販売状態の現状

ただ店頭に並べても売れないので広告に掲載して価格下げて販売する
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特売として価格を安くしても認知されていないので購入してもらえない
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売れないので次の日に仕方なく更に価格を下げて販売する
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一日経ってしましい鮮度・品質・味の全てが劣った状態で販売
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顧客は価格は安く購入できたが鮮度・品質・味が劣化した状態で商品を認知

マーケッティングを行うことで、この状態での販売を繰り返していた現実に気づき、ブランディングしていくことでこの状態を改善できます。

改善する為の立案した『販売ブランディング』は以下の通りです。

国内養殖生本マグロの『販売ブランディング』

⭐先ずは生本マグロの強みを理解します。

●マグロの育成に最適な海域での養殖と適正な餌と飼育で管理された極上の生本マグロである。

●品質にこだわった徹底的な管理のもとで育成されたので『身質』『脂のり』『味』『風味』が他企業が扱うものより優れている。

●産地となる現地から水揚げされて直ぐ空輸での輸送され、最速で市場へ入荷される為、高鮮度の状態で自社の各店舗に配送される。

●産地養殖企業とのBtoBでの取引を行うことにより流通市場単価よりの安い価格で仕入れることが可能となる為、顧客に他企業よりリーズナブルな価格で提供できる。

このような内容の強みをどう生かしていくかがブランディングのカギとなる。

⭐次に生本マグロの弱みについても理解しておこう。

●生の状態での輸送や管理の為、時間での管理が重要となり販売までの期限がある。

●養殖である為、本来の天然本マグロとの違いは餌と回遊の質にありその違いが身質や脂ののり具合に出ている。※養殖の場合は餌と回遊の質による臭みや脂の強さが若干でてくる。

●養殖本マグロは一本小さい物でも50キロ代となり多きいものになると90キロを超える大きさになる為、一本仕入れて売り切るには難しい量である。

●一本仕入れて販売するには価格も高価であり、しかも生である為、品質・味・変色などの劣化する時間も早く完売しきれない可能性が大きい。

以上の様に養殖生本マグロを扱うのにはいろいろな弱みもあり取り扱うのには注意が必要です。

弱点となる『鮮度』『物量』『高価格』を顧客側でどうプラスイメージに変えれるかがブランディングの見せ所でしょう。

自社が行った養殖生本マグロの『販売ブランディング』

弱みとなる三つの課題『鮮度』『物量』『高価格』を克服する為の立案から鮮度の良いうちに時間をかけずに短時間で養殖生本マグロ一本をお値打ち価格で販売するというやり方で養殖生本マグロ実演販売を提案。

美味しい本マグロを食べてもらい自社の各店舗にて販売していることを認知してもらえれば当社のブランド商品になると確信してでのイベント販売でした。

しかも実演販売をする事により話題性・迫力ある大型マグロを捌く演出性・そして弱みを克服する為の可能性を生み出すことができたお陰で顧客に大盛況となり国内養殖生本マグロ実演販売は大成功となりました。

この成功例から認知していただく為に各店舗にてイベントとして実演販売を行ったところ顧客から定期的に行って欲しいとの要望により各店舗にて月一回のイベントとしてこの国内養殖生本マグロ実演販売は定着しました。

この様な『販売ブランディング』をおこなった結果、見事に認知していただくことに成功しました。

実演販売してご購入されたお客様より

あの本マグロとっても美味しかったよ

月一回の実演販売を楽しみにしているわ

美味しいから実演販売の時だけでなく定期的に買わせてもらうよ

などのお声を聞かせていただきました。

『販売ブランディング』を行った結果

販売ブランディング』を行った結果は、普段の販売状況は認知されたおかげで以前の2~3倍の販売実績を上げるようにはなりましたがやはり高価な魚な為、全て完売するのは難しいのが現状です。

普段よりも成果が大きく出て販売実績が上がった事あります、それは行事があるときです。

節分・ひな祭り・こどもの日(ゴールデンウイーク)・母の日・父の日・お盆・春祭り・・秋まつり・敬老の日・・クリスマス・年末と全ての行事ごとに無くてはならない『おもてなしの品』として顧客に認知して頂くことに成功したのです。

この様に成功という成果を得ることができたのは商品の作りて側と顧客のニーズとウォンツを満たす商品ブランド力からなる『商品ブランディング』と商品を取り巻く環境や人を使い顧客に感激や感動となるベネフィットを与える『販売ブランディング』この二つのブランディングから成り立っているのです。

ベネフィットを与える事で顧客はリピーター客となる

ベネフィットを与える事で顧客はリピーター客となって頂けるのですがベネフィットってどういうこと?それって何?という方に向けてちょと解説します。

ベネフィットとは

ベネフィットとは商品やサービスを購入してその商品から得ることの出来る利益や効果です。

それは商品やサービスそのものではなく、その商品やサービスを購入時や後に手にできる物事で便益です。

このベネフィットを例えるとしたら良くドリルの話が出てきますが、あえて私も使わせて頂きます。

ある顧客が『ドリル』を購入しました、購入して得た商品は『ドリル』だが購入にて得たベネフィット(便益)は『ドリルを使ってできた穴』なのです。

もう一つ例を挙げるとしたらある、陸上選手が新製品の『軽量シューズ』をオーダーして購入したのは『軽量シューズ』ですが得たベネフィット(便益)は『陸上競技での好タイム』なのです。

さらに詳しいベネフィットの例として、今回の養殖生本マグロでは購入したのは『国内養殖生本マグロ』ですが、ベネフィットは、イベントに参加しお値打ち価格での購入できた『お得感』。食べる事で得た『美味しい』という味の幸福感なのです。

そしてこのベネフィットで心を魅了された場合は『またあの商品を購入したい』と思い何度も購入して頂けるリピーター客となって頂けるのです。

まとめ・ブランディングが全て!!

第三章・最終章でのタイトル『ブランディングがすべて!!』と記載した通り商品やサービスを販売するのに当たって売れる物や求められている物はこの『ブランディング』なしでは成り立ちません。

なぜなら今は世の中に物が豊富にあふれている時代で、マーケティングをして商品作りをしても同じような商品はごまんとあるのが現実で無くても直ぐに真似されて商品自体のオリジナル力が薄れます。

だから、どんなに良い商品を作りだしてもどんなに良いマーケティングで戦略立てをしてもこの『ブランディング』が無ければ継続して売り続ける事は困難でしょう。

そしてもう一つ大切なのがそんな『ブランディング』を支える陰の力となるのが『ベネフィット』なのです。

一つの商品やサービスを作り出すならマーケティングで戦略立てをし『ブランディング』で『ベネフィット』を与えてその商品を顧客の中の一番のブランドにしなければならない。

そのための日々の『マーケティング』と『ブランディング』の継続が大切でとても重要な事なのである。

最後に
ここまでこの記事を読んでいただいてありがとうございます。

この【ブランディングが全て!!】を学んであなたの未来が明るくなるのを祈っています。

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