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The Beatles「The Beatles(White Album)」(1968)

今日は年度末ですね。いろいろな出会いと別れがあります。私の職場でも大きな動きがありそうです。

ということで、年度末とはあまり関係ないんですが(苦笑)、私の大好きなビートルズの1枚、彼等の素晴らしい作品集、通称「ホワイトアルバム」をご紹介しておきます。

1966年、ビートルズは来日公演を果たし、その後フィリピン公演を行うのですが、特にこのフィリピン公演でのビートルズ、当地のプロモーターの仕切りが悪かったのか、酷い扱いを受けることになります。そしてこのアジア公演での懲りたのか、ビートルズは一切のコンサートを行うことを辞め、レコーディング活動に専念をしていきます。そしてある意味、バンド演奏がバンドとしての纏りを維持してきたのに、その安全弁が取り払われたことから、その後のビートルズはバンドというより、個々人のソロ活動がビートルズ名義で発表されていくような感じになっていきます。ただビートルズが並でないのは、夫々の創造性が素晴らしく、結果歴史に残る名盤を相次いで発表していくことに繋がっていくのです。
個々人の作品集、という意味では「ホワイトアルバム」はその代表アルバムでしょう。

ジャケットが真白で、よく分かりませんね。

ポールのシャウトがかっこいい①「Back in the USSR」。
ビーチボーイズが大好きな私にとっては、この曲のビーチボーイズ風コーラスが堪らなく好きですね。この曲、ギターのリフといい超一級品のロックと思ってます。ビーチボーイズの「Surfin USA」のアンサーソングと捉えることも出来るかもしれません。

世代を問わずあまりにも有名な④「Ob-La-Di, Ob-La-Da」。
私はひょっとしたら幼少の頃、幼児番組か何かで、この曲を知ったのかもしれません。実はレゲエ調の、結構斬新な楽曲だったりします。
カラオケでこの曲のコーラスをするのが大好きです。

ジョージ・ハリスン一世一代の名曲⑦「While My Guitar Gently Weeps」。もちろんギターソロは盟友、エリック・クラプトン。この後続く、エリックとの運命の絆はここでは語りつくせません。リンゴのドラミングもなかなか創造的です。

このアルバムでのポールの白眉は⑪「Black Bird」と⑯「I Will」といったフォーキーでシンプルなメロディを持つ楽曲だと思ってます。この2曲、「Black Bird」はポールのアコギ・プレイ、「I Will」は超シンプルなメロディ、どちらも素敵な音楽の魔法を持った楽曲です。「I Will」はいつ聴いても、心が妙に暖かくなります。なんだかエンディングの木魚みたいな音にまで愛らしくなってきます(こんな小作品にここまで感動するのも私くらいかもしれません)。
アップした映像は2005年のポールのソロライヴ。連れと2人でダンスをしている観客が印象的です。

DISC2も佳曲揃いです。DISC1のトップがロックナンバーなら、DISC2のトップも最高のロックナンバー①「Birthday」。
イントロのフィルインがタメが利いていいですね。リンゴがいいグルーヴ感で叩いてます。間奏のドラムもロックしてます。ヨーコのコーラスだけは何だか頂けません(笑)。
再びポールのライブから。このバンドでの演奏は最高ですね。ドラムはベースのエイブ・ラボリエルの息子。そしてギターは元クラッキン(知らない??)のブライアン・レイ。

中学生の頃、⑥「Helter Skelter」はまともに聴けませんでした。
怖かったですね、特に最後のリンゴのシャウトが・・・。とにかく不気味でした。チャールズ・マンソン事件なんてのもありましたね。
ザ・フーに影響を受けたビートルズが、思いっきりハードロックをしようと作った曲。ホントにスゴイハードロックですね。

このホワイトアルバムでの喧騒を最後の最後で一気に忘れさせてくれるのが⑬「Good Night」。
歌うはリンゴ。もちろんリンゴが作ったわけではなく、実はジョンが息子ジュリアンに書いた子守唄。ジョンがリンゴへプレゼントした格好ですが、実にリンゴがいい味出してます。
ちょっとやり過ぎのオーケストラが素晴らしい。ビートルズの楽曲中、唯一リンゴのみが参加している曲としても有名。最後の語りもいいですね。

また明日から新年度、気分一新で行きたいものです。


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