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The Rolling Stones「Aftermath」(1966)

以前、CDが音楽鑑賞の重要な音源だった頃(もちろん今はサブスクで殆ど済ませてしまってます)、よく中古本系ショップで中古CDを漁っておりました。このアルバムは、当時は100円(!!!)で購入したもの。帯付新品同様だったんですよね。

中学生当時はローリング・ストーンズは60年代のベスト盤(Vol.1、2)をレコードでよく聴いてました。しかしなぜかオリジナルアルバムは一枚も持ってませんでしたし、通して聴いたこともありませんでした。
やはりビートルズVSストーンズでいうと、私は絶対にビートルズ派でした。初期ストーンズのブルースはちょっと馴染めないものでしたし、ストーンズはアルバムで聴くバンドではない、と勝手に思っていたのかもしれませんね(もちろん今では殆どのストーンズのアルバムは聴いてますが)。

この1966年発表の「アフターマス」はストーンズとしては初めて全作ミック=キースの共作を揃えたもので、ブルース・R&Bを彼等なりにうまく消化した曲が詰まってます。彼等の最初の転換点となったアルバムかもしれません。

①「Mother's Little Helper」はブライアン・ジョーンズの弾くシタールが楽曲の黒っぽい雰囲気をよく表してます。なんかサイケ的な感じも堪りませんし、怪しげなベースラインもいいんですよね。

④「Under My Thumb」は今でもライブで演奏される曲ですね。
ここでもブライアンのマリンバがいい味を出してます。これも本来は黒っぽい曲だと思いますが、明るい音色のマリンバがポップな味付けでいいですね。本来リーダーであったブライアンが、ミックー=キースに主導権を握られたことで、こうした音作りでフラストレーションを発散させていたのでしょうか?

⑦「Flight 505」のイントロ・ピアノでは彼等の大ヒット曲「サティスファクション」のフレーズが聞けて笑えます。チャーリーワッツのドラムは偉大なるワンパターンですね。フィルインもワンパターンです。

ライナーノーツによると⑨「Out of Time」が当時は一番人気があったとのこと。ミディアムテンポでストーンズ風ポップスといったところでしょうか?

私の一番のお気に入りは⑬「Think」。黒っぽさが適度に出たストーンズらしいロックです。

このアルバム、ジャケットも名盤らしい佇まいです。聴けば聴くほどいいですね。

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