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Orleans「Orleans II」(1974)

今日から新年度の方々も多いのではないでしょうか。
しかも今年は桜咲く時期と重なり、妙に気分がウキウキするものです。

子どもが小さかった頃、車中のドライブソングの選択にいつも悩んでましたが、こういう日よりにはよくオーリアンズをピックアップしてました。
オーリアンズといえば「Dance With Me」ですね。多くのカバーバージョンが存在しますが、私はフュージョンギタリストのアール・クルーのカバーが最高だと思ってます。
オーリアンズの原曲は彼等らしく土臭い香りがしますね。

本作は彼等の1974年発表のセカンドアルバムですが、なぜか発表直前に発売停止となってます。なにかトラブルがあったと思われますが(一説にはレコード会社から売れない!と判断されたとも云われてます)、この後彼等はアサイラムへ移籍し、サードアルバム「Let There Be Music」を発表。
このサードアルバムに本作収録の「Dance With Me」「Let There Be Music」がリメイクされ、その「Dance With Me」が全米第6位のビッグヒットを記録します。
なぜ本作が当時発売停止になったのか不思議なくらい、そのクオリティは極めて高いアルバムです。特に①~④の流れは見事ですね。

①「Let's Have A Good Time」は彼等の典型的なグッドタイムミュージック。R&Bやサザンソウルの影響を受けていることから、非常に演奏がタイトで味わい深いのに、コーラスがイーグルスのように爽やかで、曲も親しみやすいので、1曲目にはふさわしいですね。サビの後のコーラスが跳ねるような躍動感があり、いいですね~。ドライブにぴったり。

②「Dance With Me」は何の説明も要らない不朽の名作。コーラスも爽やか。

③「Wake Up」はエヴァリーブラザーズを彷彿させるデキシースタイルの曲。ニッポン放送のイルカがDJを務める番組(誰も知らない??)のテーマソングで有名ですね!

④「Let There Be Music」は1976年のライヴをアップしておきます。彼等はコーラスだけでなく、演奏力も相当あるバンドでした。

本作はロックンロールあり、C&Wありとオーリアンズの多様性をよく現した好盤です。
ちなみに⑦「Sunset」はドラマーのウェルズ・ケリー作のバラード。ウェルズがキーボード(これが結構うまい)、リーダーのジョン・ホールがドラムを叩いておりますが、失礼ながら意外にもこの曲、いいんですよね。素晴らしいロッカ・バラードです。オーリアンズには多才なメンバーが揃ってました。

オーリアンズはグッドタイムミュージックを奏でる大好きなバンドです。

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