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Yellow Magic Orchestra 「Solid State Survivor」 (1979)

YMOがブームとなった頃、私は小学生。当時「増殖」を発表した頃で、音楽センスのある友人からLPを借りて聴いたのですが、全くよくわからないと思った記憶があります。それから「BGM」とか「浮気なぼくら」とか聴いたのですが、どうもピンと来なくて…。もともとテクノやニューウェーヴ系は得意でなく…。

それから数十年、はっぴいえんどから続く日本のロックを聴くようになり、特に細野晴臣さんの活動には強い関心を抱くようになりました。最近では細野さんのフォロワーの代表格、星野源クンが大活躍したりしてますね。

以前NHKBSプレミアムで「細野晴臣イエローマジックショー2」が放送されてました。こんなマニアックな番組がNHKで放送出来たのも、星野源くんのお陰かもしれません。実際その番組には星野源クンも登場したりしてますし、実はその番組に、坂本龍一、高橋ユキヒロも登場!!、YMOが再結成されて名曲「Rydeen」を軽く演奏しておりました。

ということで今回は「Rydeen」が収録された、YMOのセカンドアルバムをご紹介致します。

まずは先に、その軽く③「Rydeen」を演奏したシーンをアップしておきます(いつリンクキレになるか分かりませんが)。初めて見る方は、もしロックファンであれば、感動するとおもいます。ちなみにこの曲はドラムの高橋ユキヒロさんの作品。

YMOの魅力は楽曲の親しみやすさと、その卓越した演奏力にあるなあと思ってますが、上の演奏はそれがよくわかるものではないかなと。ちなみにこの後、星野源くんがこのYMOとコラボします。その曲がYMOのファーストアルバムに収録されていた「Firecracker」。源くんファンにはお馴染みのマーティン・デニーの作品。源くんのコンサートでも披露されていましたが、YMO、というか細野さんが、YMOデビューにあたり、この曲を戦略的に仕掛けていこうとしたのは有名な話。源くんのマリンバ、イケてますよ(アップしたのは細野さんのライブに星野源くんが参加したときのもの)。

話がそれてすみません(苦笑)。
本作は1979年9月に発表されたYMOのセカンドアルバム。メンバーの作品がバランスよく配置された名盤。オープニングが①「Technopolis」ですからね。インパクト大です。この曲、坂本教授がピンクレディーの作品を研究して、再構築したものといったエピソードは有名な話。今、聴いてもカッコいいし、古臭さを感じさせません。

②「Absolute Ego Dance」は細野先生の作品。
細野さんらしい沖縄民謡+ディスコサウンドをうまく融合した名作。「Technopolis」と「Rydeen」というYMO2大有名楽曲に挟まれてしまい、ちょっと埋もれた存在の楽曲ですが、実に味わいある楽曲です。

⑤「Behind the Mask」は坂本教授の作品。これもまた有名曲ですね。クィンシー・ジョーンズがこの曲を気に入り、マイケル・ジャクソンの「スリラー」に収録しようとしていたのですが、結局お蔵入り。その後、2010年に発表された「MICHAEL」で陽の目をみました。

ビートルズのカバー曲も収録されてます。それが⑥「Day Tripper」。
ニューウェーブ好きの高橋ユキヒロさんの素敵なヴォーカルが聴けます。YMOらしい斬新なアレンジ。敢えてライヴバージョンをアップしておきます。カッコいい!

エンディングはアルバムタイトルトラックの⑧「Solid State Survivor」。
こちらは高橋ユキヒロさんの作品。この曲と「Day Tripper」には鮎川誠さんがギターで参加しております。鮎川さんと高橋ユキヒロさんは旧知の間柄だったんですが、その縁でユキヒロさんがシーナ&ザ・ロケッツを細野先生に紹介。結局シーナ&ザ・ロケッツはセカンドアルバムを細野さんプロデュースでアルファレコードから発売…。人の縁って大事ですね~。まあ、そもそもはっぴいえんどからの一連の流れは、人の縁を感じさせる流れですしね。

今更ながら、YMOいいですね。この後のアルバムはマニアック路線→歌謡曲路線と、大きくブレまくりますが、やっぱりこのセカンドが一番の良作ですかね~。

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