見出し画像

Jimi Hendrix「Are You Experience?」(1967)

ジミ・ヘンドリックスが与えた影響って、ビートルズに匹敵するものかもしれません。彼の誕生なくして、後のファンクやニューソウルはなかったかもしれませんしね。

本作は1967年発表のジミ・ヘンドリックスのデビュー作品です。私のジミヘンデビューは中学時代(後追いです)。モンタレーポップフェスティバルのライブLPを買ったのが始まりです。当時の印象は「??」。かろうじて「パープル・ヘイズ」がレッド・ツェッペリンのデビューアルバムと同じような、ドロドロし印象で、どこがいいんだろう、って思ってました。それ以来ジミヘン=「パープル・ヘイズ」でしばらく止まってたんですよね。

画像1

恥ずかしながら、本作を聴き込んだのは今から15,6年前。いきなりオープニングの①「Foxy Lady」でやられましたね。もちろんこの曲、知ってましたが、リマスターヴァージョンで聞くのは初めてで、「こんなにジミの声がリアルに聞こえるのか~」とビックリ。またギターもやっぱり、ぶっ飛んでますね。マイアミ・ポップでのライブ映像が圧巻。

ジミを見出したのはアニマルズのベーシストだったチャス・チャンドラーで、1966年9月にジミは渡英。その時ジミはチャスに「エリック・クラプトンに会わせてくれるか?」と聞き、チャスは「君のプレイを聞けば、彼の方から会いに来る」と答えたらしい。実際その後、エリックはジミの演奏を聴き「誰も彼のようには弾けない」と答えたらしい。

またオーディションで選んだノエル・レディング(B)、ミッチ・ミッチェル(Ds)とのトリオの演奏も良かった。例えば②「Manic Depression」のミッチのプレイですが、とにかく手数の多いドラマーで、ジミの曲にマッチしてますね。

⑨「Third Stone From the Sun」のサイケな感じなんかは如何でしょう。かなり斬新なサウンドですよね。このアルバムのなかに収まるとこの曲もしびれますね~。この時代ならではのサウンドです。

このアルバムで一番お気に入りが⑧「Fire」。ドライブ感が堪らないんですよね。実はこの曲、あのブルーノ・マーズがライブで演奏してます。これがまたカッコいい~!

ちなみに英国オリジナル盤には既発のセカンドシングルの「Purple Haze」は収録されてません。後にボートラで収録されてますが。
この「Purple Haze」のイントロのギターリフこそ衝撃的だったでしょうね。今聴いても、かなり鳥肌モノです。

本作は1966年~1967年にかけて録音され、1967年5月、満を持して発表。大ヒットを記録します。全曲ジミのオリジナル、アルバムとしての完成度も高く、やはり歴史的名盤ですね。ジミは急速に音楽的にも進化していきます。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?