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Van Halen 「Fair Warning」 (1981)

アメリカンロックの代表格、ヴァン・へイレンは大好きなバンドのひとつですが、個人的にはやっぱりデイヴ時代の初期、なかでもアルバム「1984」前までのアルバムが好きです。Van Halen」~Diver Down」までどれも大好きなのですが、最近妙に再評価しているのが「Fair Warning」。邦題「戒厳令」と付けられたこの4枚目のアルバムは、他のアルバムと比べてもヒット曲がなく、地味な存在かもしれませんね。

ファーストアルバムでライトハンド奏法を披露したエディ、ここではスラップ奏法とタッピング奏法の複合技を1曲目から惜しげもなく披露しております。①「Mean Street」のイントロはまさにエディの独壇場。アップしたのは1998年の映像ですから、ヴォーカルもデイヴではなく、ゲイリー・シェローン。元エクストリームのゲイリーですね。私はもうこの当時はリアルタイムにヴァン・ヘイレンはフォローしていなかったので、ゲイリー在籍時のヴァン・ヘイレンの音は知りませんが、映像を見る限り、洗練されたゲイリーの容姿とヴァン・ヘイレンの音は合っていないような。

ヴァン・ヘイレンのサウンドはウエストコースト出身だけあって、同じアメリカンハードロックの括りのグランドファンクレイルロードとは違い、どこか底抜けに明るい、カラッとしたサウンドに特徴があります。ブルース臭もかなり少ないですよね。④「Hear About It Later」なんかは典型的なヴァン・ヘイレン・サウンドの1曲です。この曲のコーラスを聞いてもすぐお分かりの通り、ベースのマイケル・アンソニーのハイトーンコーラスも、あまり目立ちませんが、かなりスゴイと思います。

「Hear About It Later」よりももっとハードな⑤「Unchained」も本作では人気の高いナンバー。ここでもマイケルの唸りを上げているベースとコーラスが結構好きだったりします。エンディングではエディも弾きまくってます。それにしてもアレックスのフォーバスドラムは派手過ぎ!個人的にはアレックスのドラムはあまり好きではありません。でも独特の乾いた音はヴァン・ヘイレンサウンドにぴったりですね。

アルバムにはだいたい数曲ロックンロールナンバーが収録されてますが、本作では⑦「So This Is Love?」あたりがそうでしょうか。こちらのナンバーは強烈なシャッフルナンバーでもあります。ホント外国の方って、シャッフルのリズム感がスゴイですね。

一時期ヴァン・ヘイレンのベースに、エディの息子が収まっていたことがありましたが、やっぱりヴァン・ヘイレンのベーシスト兼コーラスは、マイケルをおいて他にいないと思ってます。
それにしてもエディが亡くなっているという事実は未だに現実感ないんですよね。エディを超えるようなギターヒーローって、もう出てこないような気がします。


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