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石野真子「春ラ!ラ!ラ!」(1980)

3連休でもあるので、ちょっと気になるアイドルについて、サラッと言及したいと思います。

それは、現在放送中の大河ドラマ「光る君へ」にも出演している石野真子…。とても63歳とは思えない美しさ。若い頃よりも美しくなっていると言っては言い過ぎでしょうか。

当時はファンでもなんでもなく、数あるヒット曲も別に好きでもなかった…と思っていたのですが、実は石野真子の楽曲は、記憶の片隅に微かに残っていたものが多く、後から「この曲、知ってるなあ」と気付くことが実に多いんですよね。その代表的な1曲がこの「春ラ!ラ!ラ!」。

1980年1月1日発売、彼女の8枚目のシングル。作詞:伊藤アキラ、作曲:森田公一。この曲、春らしい楽曲ですが、実はそのタイトルからは想像出来ないような歌詞なんです(笑)。

出だしはこう始まります。

 ♪ 春という字は 三人の日と書きます あなたと私と そして誰の日 ? ♪

そして、その彼となぜか三人で会うかも…という摩訶不思議な設定に…。

 ♪ あなたが好きになる前に ちょっと愛した彼かしら
   会ってみたいな久しぶり あなたも話が合うでしょう
   三人そろって 春の日に 三人そろって 春ラ!・ラ!・ラ! ♪

歌詞の不思議さはともかくとして、楽曲自体は実に森田公一らしい軽快なポップス。
以下アップした映像は9年前の彼女。当時の彼女よりも魅力的じゃないですか(自分も歳を取ったということかもしれませんが)。

彼女の1978年3月発表のデビュー曲の「狼なんか怖くない」。作詞:阿久悠、作曲:吉田拓郎。確かにメロディはどこか拓郎節を感じさせます。この曲もよく覚えてます。キャッチーなメロディですから、小学生でも曲の良さが理解出来たのでしょう。
アレンジはなんと鈴木茂。鈴木茂さんって、自身が提供した曲のアレンジは手掛けてますが、アレンジだけを手掛けることもしていたんですね。しかも強力に売り出そうとしていたアイドルのデビューシングルを手掛けていたとは…。

サードシングルの「失恋記念日」。作詞:阿久悠、作曲:穂口雄右。
「ノンノンノノン」の歌詞が印象的。これも小学生の私が覚えていたフレーズ。そしてその時の振り付けも何となく記憶にあります。
作曲はキャンディーズとの仕事でも有名な穂口雄右。

当時を知る人だったら沢田研二の人気の凄さがお分かり頂けるかと思いますが、そんな状況を反映したタイトルの「ジュリーがライバル」もイントロからキャッチーなサビが聞けます。1979年9月に発表された石野真子の大ヒット曲ですね。アップした映像は紅白歌合戦に初出場した際のもの。周りの出演者も懐かしい…。
この曲の作詞家、松本礼児は元々は日本航空の国際線のチーフパーサーだった方。ひょんなことから1976年にキャニオン・レコードの設立に参画し、多くのアーチストの制作を担当してきた方で、この「ジュリーがライバル」で作詞家デビューしたもの。才能ある方だったんですね。

ちなみにキャッチーな歌詞の「ハートで勝負」も作詞は松本礼児。作曲とアレンジは馬飼野康二。
この曲が発表された1980年4月はちょうど松田聖子が「裸足の季節」でデビューした時。そう考えるとこの曲、歌詞は松田聖子が歌うには幼稚過ぎますが、メロディやアレンジは彼女が歌ってもおかしくないもの。当時は洋楽テイスト溢れるアレンジがアイドルの楽曲でも流行りつつあったのでしょうね。そういえば後に石野真子はノーランズの「恋のハッピーデート」をカバーしてましたね。

最後に比較的最近の彼女の楽曲もアップしておきます。それが「金木犀の香る頃」。2004年に発表されたアルバム「海の記憶」に収録されていた1曲で、ライヴではよく歌われていたようです。アップした映像は2010年8月のもの。当時49歳。彼女の人柄が伝わってくるようなシーンが随所に挿入されてます。歌も上手いですね。

ついでにギターもなかなかの腕前の石野真子をどうぞ(笑)。

歳を取ってもまだ美しい石野真子さん…。男運に恵まれなかったことが不思議でしょうがないですね。


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